驚蟄とは? わかりやすく解説

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驚蟄

読み方:ケイチツ(keichitsu)

二十四気一つ太陽黄経三四五

季節

分類 時候

月日 三月六日ごろ


啓蟄

(驚蟄 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/04 09:52 UTC 版)

啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の第3。二月節(旧暦1月後半から2月前半)。「啓」は「開く」、「蟄(なお、チツは慣用音で、漢・呉音はチフ・ヂフ)」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意味で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す。春の季語でもある。

現在広まっている定気法では太陽黄経が345のときで3月5日ごろ。ではそれが起こるだが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から5/24年(約76.09日)後で3月8日ごろ。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の春分前日までである。

季節

大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されている。

の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。

日付

定気法による啓蟄の瞬間(世界時、UT)と、日本中国での啓蟄日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後[1][2]、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。

日時 (UT) 日本 中国
1966年 3月6日00:51 3月6日 3月6日
1967年 3月6日06:42 3月6日 3月6日
1968年 3月5日12:18 3月5日 3月5日
1969年 3月5日18:11 3月6日 3月6日
1970年 3月5日23:58 3月6日 3月6日
1971年 3月6日05:35 3月6日 3月6日
1972年 3月5日11:28 3月5日 3月5日
1973年 3月5日17:13 3月6日 3月6日
1974年 3月5日23:07 3月6日 3月6日
1975年 3月6日05:06 3月6日 3月6日
1976年 3月5日10:48 3月5日 3月5日
1977年 3月5日16:44 3月6日 3月6日
1978年 3月5日22:38 3月6日 3月6日
1979年 3月6日04:20 3月6日 3月6日
1980年 3月5日10:17 3月5日 3月5日
1981年 3月5日16:05 3月6日 3月6日
1982年 3月5日21:55 3月6日 3月6日
1983年 3月6日03:47 3月6日 3月6日
1984年 3月5日09:25 3月5日 3月5日
1985年 3月5日15:16 3月6日 3月5日
1986年 3月5日21:12 3月6日 3月6日
1987年 3月6日02:54 3月6日 3月6日
1988年 3月5日08:47 3月5日 3月5日
1989年 3月5日14:34 3月5日 3月5日
1990年 3月5日20:19 3月6日 3月6日
1991年 3月6日02:12 3月6日 3月6日
1992年 3月5日07:52 3月5日 3月5日
1993年 3月5日13:43 3月5日 3月5日
1994年 3月5日19:38 3月6日 3月6日
1995年 3月6日01:16 3月6日 3月6日
1996年 3月5日07:10 3月5日 3月5日
1997年 3月5日13:04 3月5日 3月5日
1998年 3月5日18:57 3月6日 3月6日
1999年 3月6日00:58 3月6日 3月6日
2000年 3月5日06:43 3月5日 3月5日
2001年 3月5日12:32 3月5日 3月5日
2002年 3月5日18:28 3月6日 3月6日
2003年 3月6日00:05 3月6日 3月6日
2004年 3月5日05:56 3月5日 3月5日
2005年 3月5日11:45 3月5日 3月5日
2006年 3月5日17:29 3月6日 3月6日
2007年 3月5日23:18 3月6日 3月6日
2008年 3月5日04:59 3月5日 3月5日
2009年 3月5日10:48 3月5日 3月5日
2010年 3月5日16:46 3月6日 3月6日
2011年 3月5日22:30 3月6日 3月6日
2012年 3月5日04:21 3月5日 3月5日
2013年 3月5日10:15 3月5日 3月5日
2014年 3月5日16:02 3月6日 3月6日
2015年 3月5日21:56 3月6日 3月6日
2016年 3月5日03:44 3月5日 3月5日
2017年 3月5日09:33 3月5日 3月5日
2018年 3月5日15:28 3月6日 3月5日
2019年 3月5日21:10 3月6日 3月6日
2020年 3月5日02:57 3月5日 3月5日
2021年 3月5日08:53 3月5日 3月5日
2022年 3月5日14:43 3月5日 3月5日
2023年 3月5日20:36 3月6日 3月6日
2024年 3月5日02:22 3月5日 3月5日
2025年 3月5日08:07 3月5日 3月5日
2026年 3月5日13:58 3月5日 3月5日
2027年 3月5日19:39 3月6日 3月6日
2028年 3月5日01:24 3月5日 3月5日
2029年 3月5日07:17 3月5日 3月5日
2030年 3月5日13:02 3月5日 3月5日
2031年 3月5日18:50 3月6日 3月6日
2032年 3月5日00:39 3月5日 3月5日
2033年 3月5日06:31 3月5日 3月5日
2034年 3月5日12:31 3月5日 3月5日
2035年 3月5日18:20 3月6日 3月6日
2036年 3月5日00:10 3月5日 3月5日
2037年 3月5日06:05 3月5日 3月5日
2038年 3月5日11:54 3月5日 3月5日
2039年 3月5日17:42 3月6日 3月6日
2040年 3月4日23:30 3月5日 3月5日
2041年 3月5日05:16 3月5日 3月5日
2042年 3月5日11:04 3月5日 3月5日
2043年 3月5日16:46 3月6日 3月6日
2044年 3月4日22:30 3月5日 3月5日
2045年 3月5日04:23 3月5日 3月5日
2046年 3月5日10:16 3月5日 3月5日
2047年 3月5日16:04 3月6日 3月6日
2048年 3月4日21:53 3月5日 3月5日
2049年 3月5日03:41 3月5日 3月5日
2050年 3月5日09:31 3月5日 3月5日
2051年 3月5日15:20 3月6日 3月5日
2052年 3月4日21:08 3月5日 3月5日
2053年 3月5日03:02 3月5日 3月5日
2054年 3月5日08:54 3月5日 3月5日
2055年 3月5日14:40 3月5日 3月5日
2056年 3月4日20:31 3月5日 3月5日
2057年 3月5日02:25 3月5日 3月5日
2058年 3月5日08:18 3月5日 3月5日
2059年 3月5日14:07 3月5日 3月5日
2060年 3月4日19:52 3月5日 3月5日

グレゴリオ暦

グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の啓蟄は表のとおり[3][4][5]

2025年の啓蟄は3月5日[更新]

365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(啓蟄は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 1920年から2087年までは3月5日3月6日のいずれか。1919年までは3月7日もあった。2088年からは3月4日が出現する。

年を4で割った余り 確定困難な(日を跨ぐ)年
0 1 2 3 真夜中の前後10分
1583年 - 1587年 5日 6日 6日 6日
1588年 - 1619年 5日 5日 6日 6日 1618(5-6日)
1620年 - 1651年 5日 5日 5日 6日
1652年 - 1687年 5日 5日 5日 5日
1688年 - 1699年 4日 5日 5日 5日
1700年 - 1719年 5日 6日 6日 6日
1720年 - 1751年 5日 5日 6日 6日
1752年 - 1783年 5日 5日 5日 6日
1784年 - 1799年 5日 5日 5日 5日 1787(5-6日)
1800年 - 1823年 6日 6日 6日 6日 1820(5-6日)
1824年 - 1855年 5日 6日 6日 6日 1853(5-6日)
1856年 - 1887年 5日 5日 6日 6日
1888年 - 1899年 5日 5日 5日 6日
1900年 - 1919年 6日 6日 6日 7日 1919(6-7日)
1920年 - 1955年 6日 6日 6日 6日 1952(5-6日)
1956年 - 1987年 5日 6日 6日 6日
1988年 - 2019年 5日 5日 6日 6日
2020年 - 2051年 5日 5日 5日 6日
2052年 - 2087年 5日 5日 5日 5日
2088年 - 2099年 4日 5日 5日 5日
2100年 - 2119年 5日 6日 6日 6日
2120年 - 2155年 5日 5日 6日 6日 2154(5-6日)
2156年 - 2183年 5日 5日 5日 6日
2184年 - 2199年 5日 5日 5日 5日 2187(5-6日)
2200年 - 2219年 6日 6日 6日 6日
2220年 - 2251年 5日 6日 6日 6日 2220(5-6日)
2252年 - 2283年 5日 5日 6日 6日 2253(5-6日)
2284年 - 2299年 5日 5日 5日 6日 2286(5-6日)
2300年 - 2319年 6日 6日 6日 7日
2320年 - 2355年 6日 6日 6日 6日
2356年 - 2387年 5日 6日 6日 6日 2385(5-6日)
2388年 - 2419年 5日 5日 6日 6日
2420年 - 2451年 5日 5日 5日 6日
2452年 - 2487年 5日 5日 5日 5日
2488年 - 2499年 4日 5日 5日 5日 2488(4-5日)

驚蟄

啓蟄のことを日本以外の漢字文化圏では驚蟄(惊蛰、拼音: jīngzhé)と書く。また日本でもそう書く場合がある。

これは、王朝6代皇帝である景帝が「啓」(現代北方音: qǐ)であり、避諱して意味が似ている「驚」の字で代用したことに由来する。同時に、孟春正月の驚蟄と、仲春二月節の「雨水」との順番を入れ換えた。同様に、「穀雨」と「清明」の順次も入れ換えた。

  • 漢初以前 立春 ⇒ 啓蟄 ⇒ 雨水 ⇒ 春分 ⇒ 穀雨 ⇒ 清明
  • 漢景帝代 立春 ⇒ 雨水 ⇒ 驚蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨

代に入ると、啓の字を避ける必要がなくなったことから「啓蟄」に戻された。それと同時に、順次も孟春正月中に変えられている。しかし、使い慣れないせいもあって玄宗治世下の大衍暦で再び「驚蟄」に戻され現在に至る。

日本でも、中国と同様に「驚蟄」が歴代の具注暦に使われている。後に日本でも大衍暦と宣明暦を採用したが、驚蟄は、日本では、仲春二月節とされた。日本で「啓蟄」が名称として用いられたのは、貞享の改暦の時である。従来の仲春二月節のまま、文字だけが改められた。二十四節気の名称のうちで日本と中国で異なっているのはこれだけである。

アメリカにはジリスの一種グラウンドホッグが外に出るか、出ないかで春を占う「グラウンドホッグデー」というものがある。

七十二候

啓蟄の期間の七十二候は以下の通り。

初候
蟄虫啓戸(ちっちゅう こを ひらく):冬籠りの虫が出て来る(日本)
桃始華(もも はじめて はなさく):の花が咲き始める(中国)
次候
桃始笑(もも はじめて わらう):桃の花が咲き始める(日本)
倉庚鳴(そうこう なく):倉庚が鳴き始める(中国)
末候
菜虫化蝶(なむし ちょうと けす):青虫が羽化して紋白蝶になる(日本)
鷹化為鳩(たか けして はとと なる):に姿を変える(中国)

前後の節気

雨水啓蟄春分

脚注

  1. ^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)
  2. ^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。
  3. ^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。 将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。
  4. ^ JPL HORIZONS Web-Interface(2015年8月22日 Ver 3.9.8)取得後 TT→UT変換
  5. ^ NASAによるΔTの解説計算式

参考文献


驚蟄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/05 03:03 UTC 版)

啓蟄」の記事における「驚蟄」の解説

啓蟄のことを日本以外漢字文化圏では驚蟄(惊蛰、拼音: jīngzhé)と書く。また日本でもそう書場合がある。 これは、漢王朝6代皇帝である景帝の諱が「啓」(現代北方音: qǐ)であり、避諱して意味が似ている「驚」の字で代用したことに由来する同時に孟春正月の驚蟄と、仲春二月節の「雨水」との順番入れ換えた。同様に、「穀雨」と「清明」の順次入れ換えた。 漢初以前 立春啓蟄雨水春分穀雨清明景帝立春雨水 ⇒ 驚蟄 ⇒ 春分清明穀雨 唐代に入ると、啓の字を避ける必要がなくなったことから「啓蟄」に戻された。それと同時に順次孟春正月中に変えられている。しかし、使い慣れないせいもあって大衍暦で再び「驚蟄」に戻され現在に至る。 日本でも中国同様に「驚蟄」が歴代具注暦使われている。後に日本でも大衍暦宣明暦採用したが、驚蟄は、日本では仲春二月節とされた。日本で「啓蟄」が名称として用いられたのは、貞享改暦の時である。従来仲春二月節のまま、文字だけが改められた。二十四節気の名称のうちで日本中国異なっているのはこれだけである。 アメリカにはジリス一種グラウンドホッグが外に出るか、出ないかで春を占う「グラウンドホッグデー」というものがある。

※この「驚蟄」の解説は、「啓蟄」の解説の一部です。
「驚蟄」を含む「啓蟄」の記事については、「啓蟄」の概要を参照ください。

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