錦栄町の住人達
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「龍が如くシリーズの登場人物」の記事における「錦栄町の住人達」の解説
『5』に登場した名古屋にある歓楽街に登場する住人達。 高杉 浩一(たかすぎ こういち) 声 - 哀川翔 品田の債権者である街の闇金融業者で、15年前に品田のホームランボールを拾った観客。普段は手荒い取り立てで品田に恐れられているが、それでも再会してからは一方的に品田のことを気にかけていた。また、強引な取り立て手法に関する悪評は界隈に広く知れ渡っており、箔を付けるために名古屋組の正体も知らずに名古屋組の名を借りていたが、それ故に極道との関連は一切なく、それでも極道との繋がりも噂されていた。借金返済の目処が立たない品田に業を煮やし、ついには「工場のプレス機で意図的に指を1本ずつ潰し、その都度出る労災手当を返済に充てる」と言う強引な手段に持ち込もうとしていたが、全身黒ずくめの男に依頼されて野球賭博事件の真相を追う事に決めた品田から事件の経緯を聞き、関係者を一緒に訪ねて回る過程で、いつの間にか金銭的な繋がりを超えた相棒的役割を果たしていく。何者かに襲撃された宇野を助けた後、名古屋港に向かった品田を追いかけ、名古屋組によって殺される寸前だった彼をフォークリフトと消火器を用いて救出した。名古屋組の正体が錦栄町の親しい住民達だったと知って自暴自棄になっていた品田を押し留め、自分こそが15年前にホームランボールを貰った観客であった事、依頼主の男にそのボールを渡し、品田が事件の調査を引き受けるように一芝居打っていた事を明かす。その後、依頼は達成されたとして男から品田が受け取った報酬により、借金は全額返済となるが、東京へ向かった品田が日本ドームで馬場と決着を付けた直後、電話で品田に「みんなお前の顔が見たい、帰ってこい」(自分は「お前が帰らないと完済証明が出せなくて困る」と語った。)と伝えた。会話の中で自分の子供達を例え話に挙げていたが、名古屋組との繋がり同様それも嘘であり、実は独身だった。 宇野(うの) 声 - 坂口哲夫 鍼灸院を営む男で、品田の古い友人。顔を見れば無心してくる品田を苦々しく思っているが、品田の持つ耳寄りな風俗情報だけは重宝がっており、なかなか縁を切れないでいる。かつてワイバーンズの専属マッサージ師をしていたが、意図せずに野球賭博の裏に近づいたことで解雇される。その後、借金返済のために大吾からの依頼を受けた品田に協力し、15年前の野球賭博事件の真相を追っていた最中に秘密が露見することを恐れた名古屋組に襲われて重傷を負うが、無事に退院する。 大野 鉄平(おおの てっぺい) 久保田警備の社員。戦闘では大振りながらも強烈な一撃を放ってくる。みるくの弟に対し、掛川幸治のただのサインバットを掛川が当時使っていたバットと思わせ、それを壊した弁償として高額な身銭を貰おうと画策していたが、野球事情に詳しい品田に圧縮バットでないことを見破られ、更にはそのことを久保田にバレたことで万年筆を頬に刺されて土下座をさせられる。その後、街中で品田と再会し、自身の計画を邪魔されたために逆襲しようとしたが、返り討ちにされた。 白河(しらかわ) 都内で会社勤めをしている品田の高校時代の野球部のチームメイト。高2の時の夏の甲子園出場を懸けた決勝戦の9回裏で品田が相手ピッチャーである赤松の牽制に近い球に手を出し、凡打に打ち取られた挙句に試合にも敗北したことで以来は品田をチームの勝利よりも自分の勝負を優先させる人間と思い込むようになる。その後、20年経った今でも真意を確かめるために錦栄町を訪れて品田に野球勝負を申し込み、壊れた利き腕の代わりに長年練習していた反対の腕で当時の赤松の球を再現するも品田に打たれて敗れる。敗北後は自身の壊れかけていた腕を心配して勝負にいったという品田の本心を理解したことで和解し、長年の憑き物も落ちたことで品田に礼を言って錦栄町を後にした。 黒崎(くろさき) 品田の高校時代の野球部のチームメイトで、品田がみるくの弟を助けた偽バットの件の黒幕。球威は白河よりあるものの、制球力に欠けており、2番手として光が当たらずに野球人生を終えたことにより野球に対する感情が歪み、野球に関するものを金に換えるブローカーとなる。その後、ある一件で品田に仕事を邪魔されて以来は品田を憎むようになり、自身と同様に品田を憎んでいる白河に品田の居場所を教えた。その後も品田に悉く仕事の邪魔をされ、野球勝負に持ち込むも敗北し、本心ではまだ野球を愛していることを見抜かれたことで野球への憎しみから解放される。その後は手広くやり過ぎたためにスジ者から目をつけられ、仕事が行き詰っていたこともあって錦栄町を去って行った。 芦田(あしだ) 元名古屋ワイバーンズのバッティングピッチャーで、品田の恩師。品田の二軍時代を知っており、また15年前の野球賭博事件に対しては品田が無実であることを信じている。年齢により野球界を引退したが、野球への未練を断ち切れずにいた所を小鉄のブログに載っていた品田の噂を聞き、錦栄町を訪れる。品田と再会後は、今でもバッティングピッチャーとして通用するのかを確かめるために自身の人生を賭けた勝負をするも敗北する。その後はバッティングピッチャーを続ける覚悟を決めることができたことを品田に感謝して去って行った。 小鉄(こてつ) 錦栄バッティングセンターにしばしばいる錦栄高校野球部OBの金髪の男性。品田の優れたバッティングを見抜き、それをブログに公開した事で品田は野球に関する様々な依頼を受けることになる。 瀬戸(せと) 品田のサブストーリーに登場した名古屋ワイバーンズのスカウト。道中で品田と再会し、ドラフトで1位指名したワイバーンズへの入団を夢見ていた地元出身の高校球児である倉科を紹介するが、倉科がワイバーンズの入団を理由も言わずに断ったことでショックを受ける。しかし、品田の助けによって倉科が他球団に鞍替えしようとした理由を聞き出すも納得して送り出すが、倉科が自身の言葉に心を動かされ改めてワイバーンズの入団を希望したことで倉科の選手契約を受け入れた。 詩音(しおん) 声 - 水城レナ クラブ「EDEN」に務めるキャバ嬢。24歳。実家は没落した元名家であり、借金を返すためにキャバクラで働いている。家の再興のために客からの求婚を受けるつもりでいたものの、求婚者が雇っていた探偵から家が没落していることがばれて求婚を取り下げるであろう事実を知りショックに打ちひしがれるが、品田の励ましを受けて家柄というしがらみから解放される。 村井 美希(むらい みき) 名古屋組の件で逮捕されたおばちゃんの代わりとして、「錦栄バッティングセンター」で受付をすることになったアルバイトの女性。23歳。ボイストレーニグでアゴを痛めてしまい、その治療費がかさんで高杉から借金をしており、バッティングセンター以外にも銭湯の掃除のアルバイトを掛け持ちしている。同じ高杉の債務者である品田のことを高杉から聞いて以前から知っており、実際に品田と対面した際に彼の人となりを知ったことで親近感を持ち、自身を「みーちゃん」と呼ばせるなど交友関係を持ち始める。その後も品田のバッティングでどちらが御飯を奢るかを勝負したりと親交を深めていくようになる。
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