あっしゅく‐バット【圧縮バット】
圧縮バット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:05 UTC 版)
1950年代に石井順一は最もバットに適しているとされたトネリコの資源枯渇にともなって、代わる材料として木目が剥がれやすく耐久性に難があるものの軽さやしなりに優れるヤチダモに着目し、表面を樹脂加工することでヤチダモの欠点を補った圧縮バットを開発する。これを使用した王貞治の活躍の影響もあって1970年代半ばにはNPBに広く浸透し、一部メジャーリーガーにも愛用されていた。しかし、後発のメーカーが反発力の強化に主眼をおいた製品を開発していたこともあり、1970年代後半から問題視された「飛ぶボール」への対応のあおりを受ける形で1981年シーズンからNPBでの使用が禁止された。 プロでの使用が禁止されてからもアマチュアの試合では使用可能なケースがあり、オリンピックの野球競技でも認められていたことから、日本代表に初めてプロを派遣した2004年のアテネ大会では選手たちに使用の有無が委ねられその動向が注目された。
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