釈迦族のマハーナーマン
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釈迦族のマハーナーマン(梵: mahānāmā śākyaḥ, 巴: mahānāmo sakko)は、釈迦族がコーサラ国のヴィドゥーダバ(毘瑠璃王)によって殲滅させられた因縁の人でもある。 毘瑠璃王の父、バセーナディ(波斯匿王)は釈迦と親近を得んが為に、釈迦族に婚姻を求めた。しかし家系の由緒正しきを誇りにかけた釈迦族はバセーナディ王を見くびって、マハーナーマンの奴婢の女性を王に与えた。しかるに王とその奴婢の女との間に生まれたのがヴィドゥーダバである。 彼は成長すると母親の生まれた土地へ遊学したが、自分の母親が奴婢であることを告げられ、差別的な言葉を浴びせられ侮辱された。これを深く恨みに思ったヴィドゥーダバは後に父王から王位を奪い、すぐに釈迦族を滅ぼさんとして進軍した。釈迦仏はこれを知り、三度止められるも宿縁の止め難きを悟り、四度目にしてついに釈迦族のいるカピラ城へ攻め込んだといわれる。 その際、マハーナーマンはヴィドゥーダバに「私が水中に没している間だけ逃げた釈迦族の人は助けてやって欲しい」と懇願し、それが受け入れられた。しかし長い間、浮いてこないので、王が不審に思い部下に見に行かせると、彼は水中で樹木に自身の髪の毛を括りつけ死んでいた。これにより多くの釈迦族が死を免れたといわれる(『増一阿含経』34)。 なお、武者小路実篤はこの釈迦族殲滅の模様を戯曲『わしも知らない』として著している。 この項目は、仏教に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 仏教/ウィキプロジェクト 仏教)。 表 話 編 歴 仏教基本教義四諦 八正道 中道 三相無常 苦 無我 三法印と四法印諸行無常 諸法無我 涅槃寂静 一切皆苦 煩悩三毒(貪/瞋/癡) 五蓋 業三業 唯識 仏性 人物釈迦 十大弟子(舎利弗/目連/大迦葉/須菩提/富楼那/迦旃延/阿那律/優波離/羅睺羅/阿難) 龍樹 無著 世親 玄奘 達磨 世界観生と輪廻(サンサーラ) 三千大千世界 六道(天界/人間道/修羅道/畜生道/餓鬼道/地獄道) 三界 解脱と涅槃菩提 菩薩 四向四果 (預流/一来/不還/阿羅漢) 成仏 実践三十七道品 三学 (戒/禅定/般若) 四無量心 (慈/悲/喜/捨) 瞑想 (サマタ/ヴィパッサナー) 布施 信仰対象三宝(仏/法/僧) 仏の一覧 如来 菩薩 明王 天部 垂迹神 高僧 分類/宗派原始仏教 部派仏教 上座部仏教 大乗仏教 密教 神仏習合 修験道 仏教の宗派 仏教系新宗教 地域別仏教インド 中国 日本 朝鮮 台湾 ベトナム チベット スリランカ ミャンマー タイ 中東 ヨーロッパ アフリカ 中央アメリカ 聖典三蔵 律蔵 経蔵 論蔵 パーリ語 パーリ語経典 漢訳 漢訳大蔵経 大正新脩大蔵経 漢訳仏典一覧 西蔵訳 チベット大蔵経 聖地ルンビニー ブッダガヤ サールナート クシナガラ 霊峰 霊場 音楽声明 チベット仏教の声明 宗教 カテゴリ プロジェクト ポータル
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