釈迦金輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/16 09:29 UTC 版)
釈迦金輪は、釈迦如来所変の仏頂尊とされる。 三昧耶形は八輻輪(8本のスポークのある輪宝)。種子はボロン(bhrūṃ)。 その姿は、実際の造形例では螺髪の通常の如来形で赤い衣服を纏う。印相は定印にしてその両手の上に輪宝を乗せ、須弥山の上の月輪(全身を取り囲む白い光背)または日輪(赤い月輪)の中に座しているものが多い。また、光背の周縁に輪宝を巡らせてある場合もある。 一方『陀羅尼集経第一』(大正新脩大蔵経No.901)には「体色は金色で七宝冠を戴き全身から光を放つ。印を結んで七宝で飾られた蓮の花の上に結跏趺坐する。座っている蓮華の下に輪宝、さらにその下に宝池がある」と記されている。 釈迦金輪はその輪宝で九曜等の天体神を折伏するとされ、宿曜道では凶星のもたらす災いを避ける修法の本尊として重視される。
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