截金を用いた仏画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 15:15 UTC 版)
東京国立博物館所蔵 准胝観音像/平安時代/重文 除災・求児などのために修される密教の准胝法の本尊が中央に座し、周囲に四天王が描かれている 千手観音像/平安時代/国宝 本面および頂上仏面以外に11小面と左右各21大手をとる像の左右に功徳天・婆藪仙が描かれている 虚空蔵菩薩像/平安時代/国宝 密教の虚空蔵法の本尊が淡い色調で彩色され、銀泥と銀箔の截金で荘厳されている 孔雀明王像/平安時代/国宝 毒蛇や害虫を食べる孔雀を神格化した四臂の菩薩相をとる明王が華麗な彩色と繊細な截金文様で描かれている 京都国立博物館所蔵 釈迦金棺出現図/平安時代/国宝 釈迦が棺の蓋を開け説法を行う様子と摩耶との対面を描いている 十二天像/平安時代/国宝 火天、水天、羅刹天、風天、伊舎那天、閻魔天、帝釈天、毘沙門天、梵天、地天、日天、月天の十二天 七宝繋ぎ、卍繋ぎ、立涌、斜格子などの截金文様が施されている 奈良国立博物館所蔵 一字金輪曼荼羅/平安時代/重文 火炎光背を負う大日金輪が獅子座上に智拳印を表して坐す様子が描かれ、装身具には截箔が使用されている 大仏頂曼荼羅/平安時代/重文 中央須弥山上に日輪を負い趺坐する一字金輪(大日金輪)が描かれ、着衣には七宝繋ぎ文、立涌、甃文など精緻な截金文様が施されている。また釈迦金輪には仏画には稀な銀箔を使用した截金を用いるなど装飾性に特徴がある 千手観音像/鎌倉時代/重文 岩座上蓮華座に坐す金身の四十二臂十一面の千手観音が自然景と融合しつつ描かれている 如意輪観音像/鎌倉時代/重文 截金線を多用した蓮華座に右膝を立てて坐し、像の全体を金泥で暈された大きな月輪光が包むように描かれている 着衣や装身具も華やかに彩色されており、その上に立涌、格子、卍繋などの細緻な截金文様が置かれ荘厳されている 十一面観音像/平安時代/国宝 宝壇の上の白蓮華座に坐し、右手は与願印を表しその手首に数珠をかけ、左手は胸前で紅蓮華をさした水瓶を持している 普賢菩薩像/平安時代/重文 全体を淡い色彩で描かれ、截金の曲線で衣を表し、さらに金銀の切箔を連ねた瓔珞を全身に纏っている 阿弥陀浄土曼荼羅/平安時代/重文 全体が暖色系の彩色が、肉身線は濃い朱線で描かれ、装身具に截箔が施されている 地蔵菩薩像/鎌倉時代/重文 山水中に坐する姿が描かれており、着衣に緻密な截金が施されている 京都・神護寺蔵 釈迦如来像/平安時代/国宝 釈迦が単独で結跏趺坐する様子を描き、着衣には七宝繋ぎの截金文様が見える 和歌山・龍光院蔵 伝船中湧現観音像 弘法大師(空海)の乗船した遣唐使船が嵐に見舞われたとき、船中に湧き現れた観音を描いたものと伝えられる。立涌文、四ツ目七宝文、卍崩し文などの截金文様の上にさらに金色で彩色されている希少な仏画 アメリカ合衆国・ボストン美術館蔵 馬頭観音像/平安時代/12世紀中頃 普賢延命菩薩像/平安時代/12世紀中頃 如意輪観音菩薩像/平安時代/12世紀中頃 フランス共和国・ギメ美術館蔵 虎を連れた行脚僧像/唐・9世紀 二体の僧形を従えた薬師如来像/唐・9世紀後半 救世観音菩薩坐像と眷属/五代・10世紀後半 東京国立博物館所蔵 千手観音像 東京国立博物館所蔵 准胝観音像 東京国立博物館所蔵 虚空蔵菩薩像 東京国立博物館所蔵 孔雀明王像 京都国立博物館所蔵 釈迦金棺出現図 京都国立博物館所蔵 十二天像のうち水天 奈良国立博物館所蔵 一字金輪曼荼羅 奈良国立博物館所蔵 大仏頂曼荼羅 奈良国立博物館所蔵 十一面観音像 奈良国立博物館所蔵 如意輪観音像 奈良国立博物館所蔵 普賢菩薩像 奈良国立博物館所蔵 地蔵菩薩像 京都・神護寺所蔵 釈迦如来像 和歌山・龍光院所蔵 伝船中湧現観音像 ボストン美術館所蔵 馬頭観音像 ボストン美術館所蔵 普賢延命菩薩像
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