截教
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「封神演義の登場人物一覧」の記事における「截教」の解説
通天教主(つうてんきょうしゅ) 截教の教主。碧遊宮に住む。 四聖(しせい) 西海九竜島に住む四人の仙人。王魔(おう ま)、楊森(よう しん)、高友乾(こう ゆうけん)、李興覇(り こうは)。 聞仲の頼みによって商に加担する。いずれも身長は一丈五六尺で、恐ろしい容貌をしており、跨る怪獣の瘴気によって西岐の馬は黄飛虎の五色神牛以外全て倒れこんでしまった。 十天君(じってんくん) 練達の道士たちで、旧知の聞仲が窮地に陥っていることを申公豹に知らされ、参戦する。それぞれの個性に応じた陣を敷いて待ち構える。安能版では「一聖九君」と表記されているが、この呼称は原文には登場しない。秦天君(秦完) 天絶陣を敷いたが、文殊広法天尊に倒された。 趙天君(趙江) 地烈陣を敷いたが、懼留孫に生け捕られ、他の九陣が全て破られた後に処刑された。 董天君(董全) 風吼陣を敷いたが、慈航道人に倒された。 袁天君(袁角) 寒氷陣を敷いたが、普賢真人に倒された。 金光聖母 金光陣を敷いたが、広成子に倒された。 孫天君(孫良) 化血陣を敷いたが、太乙真人に倒された。 柏天君(柏礼) 烈焔陣を敷いたが、陸圧道人に倒された。清末から民国間の版本や安能版では柏天君ではなく白天君になっている。また、百天君という表記も存在する。 姚天君(姚賓) 落魂陣を敷いて姜子牙の三魂七魄を奪おうとしたが、赤精子の妨害にあって失敗に終わった。後に赤精子と再戦して倒される。 王天君(王変) 紅水陣を敷いたが、清虚道徳真君に倒される。清末から民国間の版本や安能版では、王奕(おうえき)と言う名になっている。 張天君(張紹) 紅砂陣を敷き武王を殺すが、南極仙翁と白鶴童子に倒される。武王は後に復活。 趙公明(ちょう こうめい) 峨嵋山羅浮洞の仙人。黒い虎に跨り鞭を持つ。聞仲の頼みを受けて商に加担し、闡教の仙人たちと戦ったが、陸圧道人の策により釘頭七箭書で呪殺された。 陳九公・姚少司(ちん きゅうこう・よう しょうし) 趙公明の二人の弟子。師と共に下山して商に加担する。呪いをかけられ死に瀕した公明を援けるために、姜子牙から釘頭七箭書を奪い取るが、聞仲の姿に化けた楊戩に騙されて命を落とした。 三仙姑(さんせんこ) 趙公明の三人の妹たち。 申公豹によって趙公明の死を知らされ、兄の仇討ちをするために九曲黄河陣を敷く。雲霄(うんしょう) 長女。趙公明に頼まれても金蛟剪を貸し渋るなど戦いに積極的ではなく、趙公明の死を知ったときも仇討ちには乗り気ではなかった。兄の死に激怒した妹たちが闡教の門人を無闇に傷つけることを恐れ、共に下山したが、結局戦いを止めることはできなかった。 瓊霄(けいしょう)、碧霄(へきしょう) 趙公明と雲霄の妹。兄の死に憤り、仇を討つために下山する。 安能版では碧霄が姉で瓊霄が妹としているが、原作にはどちらが年上であるかは明記されていない。なお原文の第九十九回にある封神榜では「雲霄娘娘 瓊霄娘娘 碧霄娘娘」と、瓊霄の方が先に名前が挙げられている。 呂岳(りょ がく) 申公豹に頼まれて、四人の弟子と共に商に加担し、西岐に疫病を広める。後に瘟コウ陣を敷いた。 馬元(ば げん) 申公豹に頼まれて商に加担した。頭の後ろから一本の腕を伸ばして人間を食べてしまう。文殊広法天尊の計略にかかり殺されかけるが、仏縁があったため準提道人によって西方に連れて行かれた。 羽翼仙(うよくせん) 蓬萊島の大鵬鵰。商に加担するが燃灯道人の計略にあって捕らえられ、彼の弟子になった。後に孔宣との戦いで周に助力した。 羅宣・劉環(ら せん・りゅう かん) 申公豹に頼まれて商に加担し、西岐城を燃やした。 余元(よ げん) 金霊聖母の弟子。汜水関で弟子の余化を殺され、仇討ちのために商に加担する。捕らえて処刑しようとしたところ、首を斬ることができなかったため、懼留孫の提案により縄をかけたまま鉄箱に詰めて海に沈められた。だが水遁によって脱出し、碧遊宮で師の金霊と共に訴え、通天教主から法宝を授かる。その後再び周との戦いに挑むが、結局捕らえられ、陸圧道人の飛刀によって首を刎ねられた。 長耳定光仙(ちょうじていこうせん) 截教の仙人。通天教主に六魂幡を渡されたが、万仙陣で自教の不利を悟って逃げ出した。後に西方へ行った。 毘盧仙(びるせん) 截教の仙人。万仙陣で截教より闡教の方が優れているのではないかと思い長耳定光仙と共に逃走した。後に西方へ行った。 火霊聖母(かれいせいぼ) 多宝道人の弟子で、胡雷の師。佳夢関で弟子が周軍に殺されたため、仇を討つために商に加担する。三千の兵士を火竜兵として教練し、周軍の無数の兵を焼殺した。広成子によって倒されたが、遺品である金霞冠が碧遊宮に届けられたことで截教徒の不満が高まり、誅仙陣が開かれるきっかけとなる。 多宝道人(たほうどうじん) 截教の仙人。火霊聖母の師。広成子が火霊の遺品を届けに来た際、截教は侮辱されていると通天教主に訴えたため、誅仙陣を敷くよう命じられた。 金霊聖母(きんれいせいぼ) 截教の仙人。聞仲と余元の師。広成子が火霊聖母の遺品を届けた際に憤慨し、截教徒を煽った。万仙陣で普賢真人・文殊広法天尊・慈航道人の三人と同時に戦うが、横合いから燃灯道人の攻撃を受けて命を落とした。 亀霊聖母(きれいせいぼ) 截教の仙人。広成子が火霊聖母の遺品を届けた際に憤慨し、彼に斬りかかるが、番天印を投げられて原身である亀の姿を晒し恥をかいてしまう。その後万仙陣で懼留孫と戦うが、仏縁があったため接引道人によって西方に連れて行かれようとする。だが白蓮童子のミスによって蚊の群れに血を吸われ死んでしまった。 武当聖母(ぶとうせいぼ) 截教の仙人。広成子が火霊聖母の遺品を届けた際に憤慨し、截教徒を煽った。 金箍仙(きんこせん) 截教の仙人。馬遂とも呼ばれる。孫悟空が頭に嵌めている緊箍児の様な宝貝「金箍」で黄竜真人を苦しめた。 烏雲仙(ううんせん/金の亀または金色の鰲魚) 万仙陣で敗れて原身を暴かれ、西方に連れて行かれる。 霊牙仙(れいがせん/白象) 万仙陣で敗れて原身を暴かれ、普賢真人の乗物となる。 虯首仙(きゅうしゅせん/青毛の獅子) 万仙陣で敗れて原身を暴かれ、文殊広法天尊の乗物となる。 金光仙(きんこうせん/金毛犼) 万仙陣で敗れて原身を暴かれ、慈航道人の乗物となる。 石磯娘々(せっきにゃんにゃん/石) 哪吒に弟子を殺され抗議するが太乙真人に殺される。
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