過去のカウントダウン曲と指揮者
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「東急ジルベスターコンサート」の記事における「過去のカウントダウン曲と指揮者」の解説
放送回数(年)曲名指揮者備考第1回(1995-96年) ラヴェル ボレロ 大野和士 記念すべき第1回。1995年はラヴェル生誕120年。 第2回(1996-97年) ワーグナー 歌劇「タンホイザー」より大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」 カウントダウン曲では初の合唱付きの曲。合唱は東京オペラシンガーズ。 第3回(1997-98年) レスピーギ 交響詩「ローマの松」 1998年はレスピーギを代表する「ローマ三部作」完成から70周年。 第4回(1998-99年) ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルー 藤岡幸夫 カウントダウン曲では初めて独奏楽器(ピアノ)が登場した。1998年はガーシュウィン生誕100年。当初、ピアノ演奏は羽田健太郎が予定されていたが、急病のため降板。前田憲男が代役を務めた。 第5回(1999-2000年) ラヴェル ボレロ 沼尻竜典 初めて、「以前にカウントダウンで演奏された曲」が演奏された。ミレニアムスペシャルとして熊川哲也によるバレエ(振付:ローラン・プティ)とともに演奏された。紙吹雪は、午前0時から約5秒遅れて発射された。 第6回(2000-01年) マーラー 交響曲第2番「復活」 第5楽章 小松長生 20世紀と21世紀をまたいだ回。カウントダウン曲では初めての交響曲である。合唱は新星日響合唱団(現・新星合唱団)。ソプラノはパオレッタ・マッローク、メゾ・ソプラノは寺谷千枝子。 第7回(2001-02年) ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章 井上道義 この回(第21回を除く)から23:58から表示されるテレビ画面のアナログ時計のデザインが固定された。午前0時の約4秒前に最後の打音を奏し、年越しの瞬間は若干の余韻が残った状態であった。 第8回(2002-03年) ヴェルディ 歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」 2002年開催の日韓ワールドカップにちなみ、サッカーの応援時に使われることの多い本曲が選ばれた。合唱は東京オペラシンガーズ。またコンサートの一部の指揮を西本智実が担当。 第9回(2003-04年) ベルリオーズ 幻想交響曲 第5楽章 小林研一郎 この年より司会が八塩圭子から大江麻理子に交代。2003年はベルリオーズ生誕200年。 第10回(2004-05年) ラヴェル ボレロ 大野和士 番組開始10年目を記念し、第1回と同じ本曲が選ばれた。また、西島千博によるバレエ(振付:ユーリ・ン)とともに演奏された。この年より、23:58から登場するCGアナログ時計に加えて、23:58まで年越しのカウントダウンを行うデジタルタイマーが登場した。 第11回(2005-06年) ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」 第4楽章 小林研一郎 2005年、2006年が「日本におけるドイツ年」ということにちなみ、ドイツを代表する作曲家・ベートーヴェンの曲が選ばれた。合唱は武蔵野合唱団。ソプラノは崔岩光、メゾ・ソプラノは秋葉京子 、テノールは水口聡、バリトンは青戸知。第4楽章の合唱が入る2回目のPrestoから演奏され、ほかの部分も数か所カットされており、演奏時間は16分ほどになっている。 第12回(2006-07年) エルガー 行進曲「威風堂々」第1番 尾高忠明 2007年はエルガー生誕150年。 第13回(2007-08年) レスピーギ 交響詩「ローマの松」より「アッピア街道の松」 2008年はレスピーギを代表する「ローマ三部作」完成からちょうど80年。歴代のカウントダウン曲では最短(演奏時間は約5分)。2008年2月2日に放送された「草刈民代・もう一つのカウントダウン-東急ジルベスターコンサートの舞台裏-」によれば、番組史上初のスタンディングオベーションだった。 第14回(2008-09年) ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルー 井上道義 ピアノ演奏は小曽根真。途中から上野水香のバレエとともに演奏された。カットや小曽根オリジナルのカデンツァが多く挿入されるなど原曲からの編曲が多く、演奏時間は13分ほどになっている。紙吹雪発射から約2秒ほど遅れて終了した。 第15回(2009-10年) ホルスト 組曲「惑星」より「木星」 大友直人 2009年が世界天文年であることから選ばれた。 第16回(2010-11年) マーラー 交響曲第2番「復活」 第5楽章 小林研一郎 地上アナログ放送では最後の放送。2010年はマーラー生誕150年、2011年は没後100年。合唱は武蔵野合唱団。ソプラノは佐藤しのぶ、アルトは林美智子。クセニア・シモノヴァのサンドアートとともに演奏された。再現部中盤のアカペラ部分から演奏され、演奏時間は13分ほどになっている。 第17回(2011-12年) ラヴェル ボレロ 金聖響 この年より司会者が大江麻理子から森本智子に交代。午前0時の約5秒前に演奏が終わり、年越しの瞬間はほぼ無音状態だった。 第18回(2012-13年) エルガー 行進曲「威風堂々」第1番 藤岡幸夫 ロンドンオリンピックなどイギリスにまつわるイベントが多かったことから選ばれた。また中継先ではあるが、2年ぶりに大江麻理子アナウンサーが登場した。藤岡がこの年に出演したことを機にBSジャパンで「エンター・ザ・ミュージック」の放送が開始された。 第19回(2013-14年) ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲 飯守泰次郎 2013年はワーグナー生誕200年。今回はカウントダウンの曲を一般投票によって決める新たな方式がとられた。候補曲はこのほかに、ヴェルディの歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」、ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」(1919年版から抜粋)が挙がっていた。なお落選した2曲は別枠で演奏された。 第20回(2014-15年) シベリウス 交響詩「フィンランディア」(合唱付き) 山田和樹 この年から司会者が森本智子から松丸友紀に交代。2015年はシベリウス生誕150年。合唱は山田が音楽監督を務める東京混声合唱団。コンサート20回を記念し、フィナーレではジルベスターコンサートのカウントダウン曲では最多の演奏回数であるラヴェルのボレロが演奏された。 第21回(2015-16年) ラヴェル ボレロ 大友直人 シルヴィ・ギエム・東京バレエ団によるバレエ(振付:モーリス・ベジャール)とともに演奏。これがギエムのラストステージで、カウントダウン時にCGのアナログ時計や紙吹雪などの演出はなく、デジタルタイマーがそのまま午前0時までカウントダウンを行った。なおタイマーの表示は「あと(残り時間)」から「(残り時間) to (迎える年)」に変更された。 第22回(2016-17年) ボロディン 歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」(合唱付き) この年より司会者が松丸友紀から狩野恵里に交代。合唱は東京オペラシンガーズ。 第23回(2017-18年) ムソルグスキー(ラヴェル編) 組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤガーの小屋」、「キエフの大門」 広上淳一 この年より司会者が狩野恵里から水原恵理に交代。2018年は「日本におけるロシア年・ロシアにおける日本年」ということにちなみ、ロシアを代表する作曲家・ムソルグスキーの曲が選ばれた。23:58のタイマーから「アナログ時計の秒針」への変化が、「タイマーがフェードアウトして秒針に入れ替わる」から「タイマーが秒針にモーフィングする」に変更された。また、アナログ時計のデザインは金色から銀色に変更された。サイマル放送相手のBSが「BSジャパン」としては最後の放送。 第24回(2018-19年) ヴェルディ 歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」 アンドレア・バッティストーニ 平成最後の年またぎ。この年より司会のアナウンサーが2人体制となり、水原恵理に加えて原田修佑が出演。指揮者のバッティストーニはコンサート初の日本国外(イタリア)出身の指揮者(逐次通訳は井内美香が担当)。合唱は新国立劇場合唱団。中間部(奴隷たちの踊り)の一部がカットされており、演奏時間は9分ほどになっている。サイマル放送相手のBSが「BSテレ東」になってからでは最初の放送。 第25回(2019-20年) ホルスト 組曲「惑星」より「木星」 山田和樹 令和最初の年またぎ。東京バレエ団・東京混声合唱団とともに演奏。ラグビーワールドカップが日本で開催された事にちなむもので、大会テーマ曲「ワールド・イン・ユニオン」が曲中で歌われた。またコンサートの一部の曲を沖澤のどかが指揮を担当。 第26回(2020-21年) ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 第4楽章 沼尻竜典 この年より司会のアナウンサーが1人体制に戻り、水原恵理と原田修佑から狩野恵里に交代。2020年はベートーヴェン生誕250年。カウントダウン直前には第1楽章(抜粋)が演奏され、カウントダウンでは第3楽章の終結部から演奏された。今回は「静かに新年を迎える」というテーマの下、カウントダウン終了時には紙吹雪が発射されなかったほか、例年観客と共に行う新年の挨拶も司会者が行うのみにとどまった。 第27回(2021-22年) ベートーヴェン 「エグモント」 序曲 原田慶太楼
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