赤法師レゾ一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:56 UTC 版)
「スレイヤーズの登場人物」の記事における「赤法師レゾ一味」の解説
レゾ=グレイワーズ 声 - 子安武人 常に赤い法衣を身に付け、赤法師レゾと呼ばれている大魔道士。僧侶に必須の白魔術だけではなく精霊・黒魔術などあらゆる魔法に精通し、現代の五大賢者の一人に数えられる。圧倒的な魔力を持ちながらも、どこの国にも属さずに諸国を渡り歩いて、市井の人々に治療を施し尊敬されているが、その目的は自身の目を開かせる方法を模索する実験台にするためであり、実際は目的のためには手段を選ばない利己主義者。かつてはこれよりは良心的な性格であったと言われているが、原作者によれば、善行・悪事どちらも自分の目を見えるようにしたいという行動原理に基づいて行ったもので性格は若い頃から変わっていないとの事である。アニメや角川つばさ文庫版では悪事は封印されている魔王の影響とされている。 リナの持つオリハルコンの像に隠された「賢者の石」を奪い、ついに目は開くが、同時に魔王シャブラニグドゥの封印も解けてしまう。しかし完全には復活せず半覚醒状態であり、レゾの意識が動きを止めている隙に不完全版「重破斬(ギガ・スレイブ)」を上乗せした光の剣で滅ぼされた。 REVOLUTIONおよびEVOLUTION-Rではデュラム病に苦しむタフォーラシア国の人々を助けた人物とされているが、真相は、レゾが自身の目が開かない為、他の人の体を使って光を得る事を思いつき魂移行の実験体確保のために疫病を蔓延させたのであった。タフォーラシア国民を封印、魂の移行実験を行っていた。自らの魂の一部が冥王の壷に封印されているためタフォーラシアの人々は目覚めぬままとなっていた。 角川つばさ文庫版では途中からリナ達の旅の仲間として加わり、突然状況を歌にしたりとかなり愉快な性格になっている。本心から人々を救おうとしていたが、世の中の不条理さに絶望し、新しい世界をつくり上げるために賢者の石で魔王を復活させようとするなど、行動原理自体もかなり変更されている。 コピー・レゾ 声 - 子安武人 レゾが生前に目の治療の実験台として作っていたコピー・ホムンクルス。実験の結果目は開くが、レゾの目は同じ事をしても開かなかったので、レゾの八つ当たりで様々な実験台に供され、魔族と合成され目の部分に鞭のようなトゲつきの舌を生やした口、額に横向きに巨大な目という異様な体にされる。しかし、同時に自我が芽生え、レゾを恨んで復讐を企むが、実行に移す前にレゾが死んだ為、レゾを倒したリナ達を倒す事でレゾを超えようとした。純魔族ヴィゼアを従わせる程の力を持ち、三つの口で人間には発音不可能な複合混成呪文を操り、サイラーグを一撃で壊滅させるが、リナに祝福の剣(ブレス・ブレード)で胸を貫かれ、さらに「治癒(リカバリィ)」の呪文をかけられた神聖樹(フラグーン)に瘴気を吸い尽くされて死亡する。 アニメ版ではザナッファーの力を取り込むなど強化されていた。また、容姿はレゾと全く同じになり、口は両手の平に移された。 漫画『超爆魔道伝』でも容姿はレゾとまったく同じ。戦いの最中に真の姿を現す。自我が芽生えた経緯が原作とは異なり、ヴルムグンが「コピーを利用してリナたちに復讐してやる」と泣き叫んだ際に目覚め、ヴルムグンを殺害。以後はレゾを超えるべくリナたちに狙いを定める。有利に戦局を進めるが一抹の虚しさを抱き、「レゾから与えられた力でリナたちを倒してもレゾを超えたことにはならない」と気づいて自嘲を浮かべる。最後は原作と同様の末路を辿るが、死の最中に「あの時ヴルムグンを抱きしめていれば違った結末になったのかもしれない」と後悔の念を抱きながら果てた。 エリシエル=ヴルムグン 声 - 石川悦子 レゾ配下の魔道士。かなり有名でナーガも名前を知っていた。リナと同じくらいの年齢の少女に見えるが原作者によれば魔法で若作りをしており、実際の年齢は3、40代。レゾが言うには、ゼルガディスより魔道に長けているらしいが、直接的な攻撃呪文より「傀儡の術」などを得意としている。レゾを愛しており、レゾを倒したリナ達に復讐しようと企み、コピー・レゾを使って手駒を集める。リナ達に賞金をかけ、コントロール・ルビーを埋め込むことで魔道士を操り、ヴルムグンを名乗らせてリナ達を襲わせ、自身は賞金稼ぎのエリスとしてゼルガディスを追っていた。ゼルガディスに当て身をくらわされ昏倒しているところをリナ一行に拾われ、なし崩しに同行する事に。リナに正体を見破られ、コピー・レゾを使って戦おうとするが、魔族との合成に手を貸したことを恨まれており、コントロールされているフリをしていたコピー・レゾに殺される。 アニメでは「赤法師レゾの一番弟子」とされ、初登場の仕方などが原作とは異なる。原作では敵でありながら味方に成りすましてリナ一行に潜り込み、「エリシエル=ヴルムグン」と言う本名が後に明示されるが、アニメではリナ達とは当初から敵として対峙し、原作では面識の無かったゼルガディスとも姉弟弟子として顔馴染みであり、名前も終始「エリス」だった。服装も派手な「悪の女黒魔道士」然とした黒のボンデージ系ファッションで、外見年齢もリナ達よりやや年上の「20歳くらい」に変更されている。 漫画『超爆魔道伝』では自我が芽生えた直後のコピー・レゾに殺害されたため、彼の回想イメージで登場するのみである。容姿は影が掛かっているためはっきりしないが大人の女性のシルエットである。 ゼルガディス=グレイワーズ 赤法師レゾ配下の魔法剣士。該当項目を参照。 ディルギア 声 - 掛川裕彦 赤法師レゾ配下のトロルと狼のハーフの獣人。ゼルガディスと互角の剣技にトロルの回復力と厄介な敵のはずなのだが、いつもあっさりやられリナからは「口先だけの下ネタ獣人」と呼ばれ仲間のヴルムグンも「当たってるだけに傷ついている」と認めている。リナ達を何度も襲うがロディマスに殴り飛ばされ倒された。コピー・レゾの一件で再登場するも「火炎球(ファイアー・ボール)」一発で黒焦げにされる。その後、ゼフィーリアに流れ、行き倒れている所をルナにペットにされて「スポット」の名を与えられた。 角川つばさ文庫版ではゼルガディスとの一騎討ちに敗れた上で改めて忠誠を誓い、魔王との戦いの後も彼に付き従っている。 ゾルフ 声 - 平野正人 赤法師レゾ配下の魔道士。ゼルガディスの直属。盗賊に潜り込み賢者の石を探していた際、リナが盗賊に放った「火炎球(ファイアー・ボール)」の巻き添えを喰ったため、当初は包帯を巻いていた。素顔はリナも惚れる美形中年だが、性格は短気で思慮が浅くリナからは三流と称される(漫画『超爆魔道伝』ではがに股であることも挙げられている)。強力な呪文を使えるが「明かり(ライティング)」と「火炎球(ファイアー・ボール)」の見分けがつかなかったり、赤眼の魔王に「竜波斬(ドラグ・スレイブ)」を使うなど、しっかりした魔道知識はないようである。レゾではなくゼルガディスに忠誠を誓っており、ゼルガディスがレゾを裏切ったときにレゾに反旗を翻した。しかしレゾ=シャブラニグドゥに「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」を使うも力の源である本人には通用せず炎に焼かれ死亡。 角川つばさ文庫版ではロディマス共々生存し、魔王との戦いの後もゼルガディスに付き従っている。 ロディマス 声 - 宝亀克寿 赤法師レゾ配下の中年戦士。ゼルガディスの直属。使う武器は槍斧(ハウルバード)。元騎士だけあって騎士道精神篤い人物。ゾルフと同じくレゾではなくゼルガディスに忠誠を誓っており、ゼルガディスがレゾを裏切るとそのまま彼に付き従いレゾに反旗を翻した。またリナの尋問の際にも同席しないなど女子供を痛めつけることは好まない。真っ向勝負ではガウリィとほとんど互角に渡り合い、不運からガウリィが崖に落ちたことで勝利している。ゾルフを助けようとしてレゾ=シャブラニグドゥに焼かれて死亡。 角川つばさ文庫版ではゾルフと共に生存しており、魔王との戦いの後も他の部下と共にゼルガディスに付き従っている。 ヌンサ 声 - 塩屋浩三 赤法師レゾ配下の半魚人。魚の体に人間の手足がくっ付いたような外見をしている。群落で一番のハンサムを自称しているが、同族のラハニムに言わせれば「ハンサムぶった優男」らしい。ゼルガディスも知らないことだが、強力な精霊魔術が使えレゾからはゼルガディスより魔道に長けていると言われている。エリシエルは攻撃呪文より傀儡の術などを得意としているので、レゾ配下ではもっとも攻撃呪文に長けた実力者と言っていい。しかしリナ達と戦うことはなく実力を見せずにいつの間にか行方をくらました。 アニメや漫画『超爆魔道伝』では実際にリナ達と戦うが、精霊魔術を使わず雑魚として描かれ、詳細は異なるが、焼き魚として食べられる間抜けな最期を遂げている。 角川つばさ文庫版では魔王との戦いの後も他の部下と共にゼルガディスに付き従っている。 ラハニム 声 - 長島雄一 レゾ配下の半魚人。人間には外見はヌンサと同じにしか見えない。レゾに空を飛ぶ力を与えられ、ヴルムグンに風の結界を張り巡してもらうことで、とんでもないスピードで切り刻んでくる。しかし、自身の反射神経もついていっていない為、スピードは速いが急な方向転換が出来ず、簡単にかわされ、更に人間の見分けがつかないためディルギア、ヴルムグンがやられた後、リナ達に騙されあっさり逃げられる。3度目の戦いで剣を構えて待ち構えたゼルガディスの剣に突っ込み、自分から斬られ、文字通り二枚に下ろされてしまった。 漫画『超爆魔道伝』では、間抜けに扱われた原作に比べ、多少まともに描かれており、風の結界を纏う隙を付かれ、リナの「火炎球(ファイアー・ボール)」を受けて撃退される。 バーヅ レゾ配下の人間の頭部をもった蜘蛛の合成獣。足のナイフのような爪で攻撃する。瘴気の森で仲間と共にリナ達と戦うが、ゼルガディスの出現に動揺している隙に、シルフィールが使った「霊縛符(ラファスシード)」によって動きを封じられ、リナの「雷撃(モノヴォルト)」を受けて倒された。 ゴルアス レゾ配下の耳が大きく両手が異様に長いトロルの合成獣。口から強烈な衝撃波を放つ。瘴気の森で仲間と共にリナたちを襲うがゼルガディスの不意打ちで四散した。
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