蒼の薔薇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:46 UTC 版)
「オーバーロード (小説)」の記事における「蒼の薔薇」の解説
アダマンタイト級冒険者チーム。構成は女性5人。以前亜人の村を焼き払う陽光聖典と交戦し撃退した事がある。ゲヘナではヤルダバオト率いる悪魔の軍勢を迎撃する。魔導国による王国侵攻が起きるとリーダーは抗戦を唱えるも最終的には国外へ脱出した。作者は「途中まで殺すつもりだったが、キャラらしからぬ行動をするのは絶対に許されない」としている。 ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ (lakyus alvein dale aindra) 声 - 小清水亜美 職業:クレリック、テンプラー、プリエステスなど 呼び名:蒼薔薇 アダマンタイト級冒険者チーム「蒼の薔薇」リーダー。信仰系魔法詠唱者であり、神官戦士。下土月1日生。趣味は執筆活動。 王国貴族、19歳という若齢でありながら、その才によって王国最高峰の実力者に上り詰めた女性。その実力は既に英雄級に達し、更なる成長の余地を残しているという。使用者が極めて稀な蘇生魔法の行使さえ可能である。第三王女ラナーとは親友であり、ギルドを通さずに個人的な汚れ仕事を引き受ける程の間柄である。彼女の先進的な提案を理解し、さらに提言するなど、優れた頭脳も持つ。 十三英雄の一人、暗黒騎士が有していたという四大暗黒剣のうち「魔剣キリネイラム」の現在の所有者でもある。しかし、イビルアイですら知らない魔剣の作用によってか、意味のないアーマーリングを増やしたり魔剣の副作用によって発生した闇の人格と戦っていたりといった痛々しい言動や行動を目撃されており、他のメンバーから密かに暴走の危険がないかと心配されている。 必殺技は魔力を込め膨張した刀身から放たれる黒色の無属性エネルギーの爆発「超技 暗黒刃超弩級衝撃波」(ダークブレードメガインパクト)。技名はラキュースが幾度も考えて名付けた自信作であり、旅の最中の自由時間に地面に色々と書いているらしく、内容は仲間でさえ知らない。 書籍版では王都防衛のため、他の冒険者チーム等と共にヤルダバオト率いる悪魔の軍勢と激戦を繰り広げた。聖王国の使節団の依頼でヤルダバオトに関する情報を提供したが、同国に赴いてのヤルダバオト打倒の支援の依頼は断っている。 魔導国による王国侵攻の際は魔導国への抗戦を唱え、引き抜きに来た漆黒聖典からの誘いを拒否している。ラナーとの最後の面会の折、メンバー全員での国外逃亡を考えていた他の4人のメンバーから不意打ちを受け、<人間種魅了>を掛けられた状態で連れ出された。 ウェブ版での名はラキュース・アルベイン・フィア・アインドラ。 ガガーラン (gagaran) 声 - 斉藤貴美子 職業:ナイト、エアライダー、マーセナリーなど 呼び名:謎多し可憐なる戦士(自称)、筋肉の塊(イビルアイ) 全身筋肉、刈り上げられた頭(書籍版イラストではミディアム)に猛獣のような瞳と、極めて魁偉な風貌をした女偉丈夫。誕生日・趣味とも謎(下土月2日、筋肉トレーニング) ガゼフには王国の御前試合で敗北しており、彼には及ばないものの英雄と評される程の強者である。謎多き女を自称する通り、古参メンバーである彼女の経歴には不明な点が多く名前も偽名である。 外見に見合ってか一人称は「俺」で喋りも気風が良く、同じ戦士としてクライムに助言を施す等面倒見も良い。しかし童貞食いが趣味と言って憚らず、からかい混じりながらも彼を誘う等調子の良い性格の持ち主である。義侠心にも富み法国の亜人狩りには憤りを露わにした。 書籍版では王都にて遭遇したエントマと交戦する。ティアやイビルアイの加勢もあり苦戦の末に勝利するが、直後に出現したヤルダバオトに殺害された。ラキュースの蘇生魔法で復活した後は、病み上がり(レベルダウン)の体に鞭打って王都防衛戦に参戦する。大虐殺以後はティアと共に元の力を取り戻すため(レベルアップ)ラキュースの助力の下、修行を行っている。 イビルアイ (evileye) 声 - 花守ゆみり 職業:吸血姫(ヴァンパイア・プリンセス)、ソーサラー、エレメンタリスト(アース)など 呼び名:極大級魔法詠唱者、うちのちびさん(ガガーラン) 魔力系魔法詠唱者。全身を黒いローブ、顔を仮面で覆い隠した謎多き女性。趣味は魔法開発・実験。 八欲王の秘宝や十三英雄の実態について等、世界の裏側について多くの知見を持つ知恵者。法国の立ち位置について、己が狩られる立場にあると知りつつ一定の賛意を送る等、大局を知り含意を含んだ意見も持つ。チームへの加入は最も新しいが一番態度は大きい。その一方で他のメンバーからは心安く軽口を叩かれる仲である。IFストーリーによると人間であった頃の名はキーノ・ファスリス・インベルン。 その正体は250年の時を生き、かつて一国を滅ぼしたという吸血鬼「国堕とし」。十三英雄とも面識を持ち、外見年齢12歳程度という幼い姿に膨大な知識と魔力を詰め込んでいる。吸血鬼としての肉体能力に加え、種族としての飛行能力や250年生きてきた経験から、<飛行>で距離を取る能力が非常に高く、戦闘時における機動力となる。また、第五位階魔法の行使が可能。そのため、その実力は「蒼の薔薇」でも一線を画する。プレアデスの一人エントマと単独で互角以上に戦える実力を持つため、Lvはユグドラシル基準で50以上。 ヤルダバオトに追い詰められたところを圧倒的な実力をもって参戦したモモンに惚れこむが、実際はエントマを殺しかけた事からモモンに憎まれている。ヤルダバオト討伐に実力の近さからモモンと同行した際は互いに戦友として認識していると勘違いをしており、男女の仲への発展を期待さえしていた。聖王国の使節団と会合した際、ヤルダバオトの似顔絵を描いたが非常に下手で子供の落書きレベルであった。 なお、特殊な指輪をつける事によってアインズのアンデッド感知スキルを誤魔化したため、正体はばれていない。 魔導国による王国侵攻の際は抗戦せずにメンバー全員で国外逃亡する。王都から南東にある滅びた国の王都である炎で清められた廃墟に向かった。 ティア (tia) 、ティナ (tina) 声 - 石上静香(ティア)、富田美憂(ティナ) 職業:ローグ、アサシン、ニンジャなど 呼び名:影に潜めし双殺 忍術をも使用できる双子の盗賊系冒険者。ぼかされているが、ティアはウェブ版ではショタコン。書籍版では同性愛者。ティナはウェブ版では同性愛者。書籍版ではショタコン。互いに手話を用いて意思疎通が出来、その速度は普通に会話するのと変わらない程である。 帝国を中心に知られていた暗殺者集団「イジャニーヤ」の頭領三姉妹のうちの一人であり、暗殺者として双子でラキュースを狙うが返り討ちに遭い敗北する。ラキュースから説得され蒼の薔薇のメンバーとなった当初はラキュースの命を再び狙っていたが、現在は仲間のために自らを犠牲にできる程メンバー想いとなる。 ティアは書籍版ではガガーランと同様の経緯を辿る。ティナはウェブ版ではデミウルゴスの力に窮地に陥ったイビルアイを救出し逃走に成功した。書籍版では王都防衛のためヤルダバオト率いる悪魔の軍勢と激戦を繰り広げた。
※この「蒼の薔薇」の解説は、「オーバーロード (小説)」の解説の一部です。
「蒼の薔薇」を含む「オーバーロード (小説)」の記事については、「オーバーロード (小説)」の概要を参照ください。
- 蒼の薔薇のページへのリンク