ヤルダバオート
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ヤルダバオート (Jaldabaoth) とは、ユダヤ教的・キリスト教的な要素を取り入れたグノーシス主義における、この世を造った「偽の神」の固有名である。プラトーンが『ティマイオス』のなかで記す造物主(デーミウールゴス)の名として使用される。長母音を略して、ヤルダバオトとも呼ぶ。
概説
『ナグ・ハマディ写本』中に見出された『この世の起源について』などで、傲慢な造物主・この世の創造者として言及されている。ユダヤ教の唯一神ヤハウェと同一視され、サバオトの父であるともされる。
『旧約聖書』の各所では神の唯一性が説かれているが、グノーシス主義ではこれをヤルダバオートの蒙昧さ、傲慢さの現れとみなした。
名前の起源
「ヤルダバオート」という名がどこから来たのか、様々な説がある。ヘブライ語で「混沌の息子」を意味する単語から変化してできたとの説が有力であったが、『この世の起源について』などでは、シリア語から派生したとも解釈できる。
ヤルダバオト
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「オーバーロード (小説)」の記事における「ヤルダバオト」の解説
仮面を付けた大悪魔。悪魔を召喚・使役するアイテムを回収するため、リ・エスティーゼ王国の王都に出現しモモンとの戦いで撤退したが、アダマンタイト級冒険者チームである蒼の薔薇の二人を一撃で殺害し、イビルアイを為す術なく追い込む等強大な力を見せた。秘密裏にアベリオン丘陵の亜人や聖王国の村人を拉致しており交配など実験を行っていた。支配下においたアベリオン丘陵の亜人部族をまとめ亜人連合とした軍勢を率いローブル聖王国を襲撃する。聖王国側には「魔皇ヤルダバオト」と名乗っている。レメディオスらと交戦した際、本気になり炎の翼に憤怒の表情という姿を見せたが実際は別人である。一連の戦いと暗躍で女王カルカとレメディオスの妹ケラルトを惨殺、二人の死に様にショックを受けたレメディオスを精神的に再起不能に追い込むも、魔導王によって撃退された。また、王兄カスポンドを謀殺して偽者と挿げ替え、カルカ死後に新たな王に据えて聖王国を裏から乗っ取った。
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