組織・戦力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:14 UTC 版)
レイヴンズ・ネスト 本作において各レイヴンに依頼を斡旋する組織。中立を貫き、原則として各レイヴンに対する干渉は無いが、例外として、世界のパワーバランスを崩しかねないと判断された場合、対象をイレギュラーと認識し、最強のAC・ナインボールを投入し、直接排除を行う。 大破壊後の世界の復興(百年計画)に向け、それに関係する企業間対立を仲裁する組織が母体となっており、本来ならば百年計画の完了と同時に解散する予定であった。しかし、金さえ払えばどんな内容の依頼でも受けるというその性質が、もはや企業にとっては必要不可欠な存在となっていたため、その後も存続し続けることとなった。依頼内容や依頼主には一切関知せず、管理者や設立の経緯などは不明。 しかし最終ミッションにおいてプレイヤーによって中枢たるコンピューターユニットを破壊されたために機能停止に陥る。ネスト主導の『再生の時代』が終了し、大深度戦争は統制を失い、戦火は拡大していく事になる。 クローム 百年計画(地下複合都市建設計画)の中心的企業であり、その規模は最大を誇る。本社はアイザックシティ。 ACパーツの方向性として、重厚かつ無骨にして質実剛健という点が挙げられる。 数多くのグループ企業(クローム・マスターアームズ:兵器産業 クローム・オートモバイル:自動車産業 C&Cフーズ:食品産業等)を抱えており、支社を含めて計20種の下部組織がある。 大破壊以前に設立された企業で歴史も古く、社会維持に必要な分野の多くをクロームに依存していた故に高いプライドと義務感を持ち、新興の他企業と交わることを良しとしない風潮があった。後の歴史家の中には、大深度戦争はクロームが譲るべき所を譲らなかったがために生じたとする者もいる。 雇ったACを街で大暴れさせ、被災した市民をクローム社が保護するというマッチポンプまで行うなど強硬かつ傲慢な面が強い。しかし、その反面で基本的に市民に対する待遇に関しては充分に行き届いていたため、後に地球政府が成立した際、地上都市を建設する際の福祉モデルケースとして、クロームのそれが採用されたという経緯を持つ。 工事や運搬などの作業も行えるように汎用性を基準としたMTは本来ならば純戦闘機体であるACに劣る性能しか持ち得ないが、抗争が激しくなる中で強力なMTの開発に着手していき、対立企業やそれらに雇われたレイヴンと渡り合った。更には、統一規格品のACでは不可能な設計を施すことによって、MTの方が高性能になることもあった。 密かに進めていた軍事クーデター計画とムラクモ社との抗争に雌雄を決するべく昆虫生物型兵器・バグを極秘開発するが、この存在が明るみになると倫理的観点を無視した構想と運用テストの為に民間人への多大な被害を与えたことが猛バッシングを招き、その最終目的と下記のテロ組織・イミネント・ストームとの癒着も隠しきれず、終盤の親ムラクモルートではプレイヤーの活躍で、親クロームルートでもプレイヤーの奮闘虚しくムラクモと共倒れになる形で大暴落・倒産に追い込まれて消滅する。 ムラクモ・ミレニアム クロームと対立関係にある企業体。本社はアヴァロン・バレー。元々は企業体連合が解散した際、技術はあるが資本の無い多数の企業が連合したもので、政治的思想や主張の一貫性に欠ける傾向がある。 家電から軍事機器まで多岐に渡る製品の開発・販売を行う工業系専門企業で、高品質かつ高性能を誇る高級品市場を中心に活躍する。とりわけMT、AC部門はトップクラスの実力を有する技術者集団という性格を持ち、新技術を積極的に取り入れることでクロームと市場シェアを二分するほど。ちなみに、この企業製の機体の名称は全て漢字である。 宇宙開発に関してはクロームよりも進んでおり、宇宙ステーション“カエデ”の保有と、放棄されていた月面基地“ロア”の再稼働に成功している。また、本作における強化人間(プラス)の実践を成しているのも同社である。 MTが主戦力となっている企業抗争の中、積極的にACの投入を推しているため、共通ルートにてプレイヤーと対決するランカーレイヴンのロスヴァイセや神威瑞穂はムラクモ側と契約した者達で、自社もニンフを隊章に掲げた私設AC部隊を組織している。そういった方針のためかクローム側から依頼を受けて自社の契約レイヴンを破った仇敵のプレイヤーに対して、むしろその実力を高く買っている。 親クロームルートでは劣勢からの逆転を狙った最終手段をプレイヤーに阻止されて、その連絡直後に何者かの本社に対するテロ攻撃で会長が死亡、崩壊する。程なくクロームも前述の通り暗部漏洩が発端となった暴落で共倒れとなる。親ムラクモルートではプレイヤーの活躍によるクロームの崩壊後も引き続き、下記のバージェとの次なる抗争に突入する。 バージェ 親ムラクモルートのエピローグに名称と、1年後を描いた小説『ザ・フェイク・イリュージョンズ』に登場するクローム倒産後に台頭した新興企業。結果的に幕を下ろすと思われた企業抗争はバージェによって継続されていく。 地球環境再生委員会 表向きは荒廃した地球環境の再生のために活動する組織であり、優れた科学者達が構成メンバーに含まれているとされる。しかしクロームが「胡散臭い」と評した通り、その実態は地下都市以外の市場を求めるムラクモの下部組織である。一部にはその暗部を知らされないまま所属する者もおり、作中では彼らに真相を知られると口封じも辞さなかった。 ケミカルダイン クロームと提携する企業の1つで生化学工業メーカー。合弁企業として合成食品企業のC&Cフーズがあり、この合成食品事業によって地下世界最大の生化学工業メーカーとしての地位を確立している。ただし、ムラクモが「物騒な噂が多い」と語ったように、表向きの事業で地下世界に多大な功績がある反面で、裏側では危険な研究にも手を染めている。作中では生体兵器の開発にも関与していた。 また、クロームからの出資を受けて対立企業ムラクモが保有しているプラス技術の研究を推している。 イミネント・ストーム アイザックシティを中心に破壊活動を行うテロリスト集団。『人類の地下世界からの解放』を旗印とし、企業に対する破壊工作等を行っているが、その実態はクロームの下部組織であり、その権益確保のための地下工作を行っている。 ストラグル 元々はクロームの非合法活動に対抗するべく組織された集団だが、作中の時点では既にその目的意識は薄れ、他のテロリスト集団との区別がつかない状態にある。 クロームの実質的な下部組織であるイミネント・ストームと対等に渡り合えるだけの戦力を有しており、その背後には実はムラクモ・ミレニアムの支援がある。ただし、ムラクモに完全臣従している組織ではない模様。 シティガード 各地下都市の治安維持のために配備された自警団。青いカラーリングの二脚型MT・ガードウォーカーを主な戦力としている。 実質的に公的な治安維持組織として機能しているが、その装備は市警レベルであり、本格的な武装集団であるイミネント・ストームやストラグルなどには対抗できないことも多い。そのため、レイヴンの助力を請う機会が多く、ネストにとっての格好の顧客となっている。
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