形態形成
組織形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:51 UTC 版)
根端分裂組織は盛んに細胞分裂を行い、先端側 (遠位、distal) に根冠の細胞を、基部側 (proximal) に根の本体になる細胞を作り出している。 根冠は土壌と接しており、根の伸長に伴って外側から剥離していくが、根端分裂組織から常に新たな根冠細胞が供給されるため、根冠は一定の大きさを保っている。根端分裂組織に接し、根冠のみを生ずる領域が明瞭な場合、原根冠 (calyptrogen) とよばれる。 根端分裂組織から基部側 (茎側) に形成された細胞群は、外側から前表皮 (protoderm)、基本分裂組織 (ground meristem)、前形成層 (procambium) からなる。これらを構成する細胞は根端分裂組織から遠ざかるに従って分化していき、それぞれ表皮、皮層、中心柱になる。根の先端部分は、このような細胞の分化度合い応じて、根端分裂組織が存在する分裂帯 (細胞分裂帯, meristematic zone)、細胞が拡大伸長する伸長帯 (elongation zone)、分化が完了し成熟した細胞からなる成熟帯 (maturation zone; 分化帯 differentiation zone) に大まかに分けられる。
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