活性と生体内機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:03 UTC 版)
血液中のビトロネクチンは、組織損傷部位などで活性化され、血液凝固・線溶系のタンパク質であるPAI-1やプラスミン結合し、その活性を調節する。血液凝固・線溶系の調節に関与し、組織修復機能があると考えられる。 ビトロネクチンは細胞膜上のインテグリンと結合して、細胞接着・伸展を引き起こすので発生時の組織形成、また、癌細胞の転移に関連すると考えられる。 補体の膜侵襲複合体(C5b-9 complex)に結合し、細胞溶解を阻害するので、生体防御系の調節機能がある。 神経細胞の分化や突起伸長に関与している。吉原良浩は、終脳ではビトロネクチンがtelencephalin(ICAM5、Intercellular adhesion molecule 5)に結合し、ezrin/radixin/moesinをリン酸化し、細胞内情報伝達系を活性化することで、樹状突起形成に関与することを発見した。
※この「活性と生体内機能」の解説は、「ビトロネクチン」の解説の一部です。
「活性と生体内機能」を含む「ビトロネクチン」の記事については、「ビトロネクチン」の概要を参照ください。
- 活性と生体内機能のページへのリンク