第8次イゼルローン攻防戦とは? わかりやすく解説

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第8次イゼルローン攻防戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「第8次イゼルローン攻防戦」の解説

宇宙暦798年/帝国暦489年4月~5月帝国軍科学技術総監シャフト技術大将提案した「ガイエスブルク要塞イゼルローン回廊ワープさせ、イゼルローン要塞との戦い利用する」というプラン基づいて実行され戦い投入され艦艇16,000隻。動員され将兵200万人作戦司令官ケンプ大将副司令官はミュラー大将ワープ装置設置実験両者が行い、3月19日ワープ実験成功ラインハルトによって作戦正式に承認される。 これに先立ちフェザーンのアドリアン・ルビンスキーとルパート・ケッセルリンクの工作によってヤン叛乱意図ありという情報同盟内に流されヤンハイネセン呼び戻され同盟政府査問会にかけられた。その最中4月10日、ガイエスブルク要塞イゼルローン回廊出現し戦闘開始された。この知らせにより、査問会は不承不承ヤン解放し4つ寄せ集め独立艦隊5000隻を援軍として救援に向わせた。到着最短で4週間後であった。 宇宙暦798年/帝国暦489年4月10日哨戒出ていた同盟軍ギブソン艦隊OVAではニルソンユリシーズ変更されている)がイゼルローン回廊にてガイエスブルク要塞のワープアウトに遭遇しイゼルローン要塞司令部に敵来襲報告したヤン不在イゼルローン要塞は、司令官代理キャゼルヌ少将指揮執りキャゼルヌハイネセン敵襲の報を知らせと共にヤン要塞帰還するまで防御徹する戦略を採る事にした。ガイエスブルク要塞互い要塞主砲射程内に入るまで、イゼルローン要塞接近続け数時間後、ガイエスブルク要塞主砲ガイエス・ハーケンとイゼルローン要塞主砲トゥールハンマー撃ち合いという派手な砲撃戦によって開戦火蓋切られた。 次に帝国軍強襲揚陸艦進行させて装甲擲弾兵による要塞占領試みるが、要塞外壁にてシェーンコップ率いるローゼンリッター連隊迎撃にあい、揚陸作戦失敗した。しかし、ケンプにとってはこれは序の口過ぎず帝国軍数日膠着期間を挟んで次の作戦開始したケンプ駐留していたミュラー艦隊出撃させ、要塞後方配置したうえで、ガイエスブルク要塞をさらにイゼルローンへと接近させた。再び要塞主砲による撃ち合い始まったが、やがて引力によって両要塞流体金属層が前面引き寄せられて厚みを増したことで、イゼルローン要塞の側はトゥールハンマー流体金属没して使用不可となってしまうと同時に後方流体金属層が干上がり外壁露出し、そこにミュラー艦隊猛攻仕掛け史上初め艦砲によってイゼルローン要塞外壁破られた(イゼルローン要塞流体金属層はOVA独自の設定であり、これを利用した戦法同様にOVA独自のものである)。 ミュラー外壁開いた穴からワルキューレ強襲揚陸艦突入させ、要塞内部制圧を図るも、要塞から緊急発進した戦闘機隊によって防がれた。その最中メルカッツ客員提督駐留艦隊指揮提案しキャゼルヌもそれを承認した要塞より出撃した艦隊ミュラーの裏をかいて敵艦隊を各分艦隊浮遊砲台のクロスファイアポイントに誘導し包囲攻撃をかけた。ミュラー必死防戦要塞ケンプがアイヘンドルフ/パトリッケン両少将予備兵力5,000隻を与え救援に向かわせたため、ミュラー艦隊はかろうじて脱出成功した。しかし、帰還したミュラーケンプから叱責を受け、後方に下がるよう命令されている。これを受けミュラー今回任務に際して功を焦った様子見られるケンプが功を独占するつもりではと疑念抱き帝国軍内部不協和音生じることとなった同盟軍キャゼルヌ司令官実戦指揮経験少な事と、彼がヤン到着を待つという戦略を採ったため、常に後手に回る展開となった。しかし、幕僚努力加えて客員提督であるメルカッツ助言艦隊指揮得て帝国軍をよく防いだまた、ヤン不在帝国軍には知られず、前遭遇戦のアイヘンドルフ同様ケンプ自重した事もあって、攻略されるには至らなかった。ミュラー後方回される同時期に捕虜からの情報相手様子からヤン不在イゼルローンへの援軍予測し、約3000隻を索敵警戒の網として回廊全体張り巡らしたが、ケンプ意見却下したため確認待ち伏せ出来なかった。 その後膠着状態続き5月帝国偵察部隊同盟援軍発見したケンプ時間差による各個撃破立案したが、ユリアンがその作戦見抜いて逆手に取る事を提案した。これにより、帝国軍挟撃され殲滅されかかったが、窮地追い込まれケンプがガイエスブルク要塞イゼルローン要塞ぶつけて破壊する事を思いついた。そもそもラインハルトヤンはいずれもガイエスブルク要塞による特攻考慮しており、もし最初にその戦術を採られれば対処しようがないヤン述べている。しかしヤンはガイエスブルク要塞動き出す瞬間狙って16基の移動エンジンの1基を艦隊全体ピンポイント砲撃破壊した結果、ガイエスブルク要塞バランス崩して艦隊巻き込みながらスピン始め、そこをイゼルローン要塞トゥールハンマー砲撃し、ガイエスブルクは爆発崩壊至ったケンプ要塞内で死亡要塞内及び周辺宙域帝国軍残存部隊のほとんどが爆発巻き込まれる形で損害被りミュラー旗艦リューベック艦橋肋骨4本(OVAでは、肋骨数本診断されている)の骨折を含む全治3ヶ月重傷負いながらも、艦橋医療ベッド据え付けさせて敗残兵纏めて撤退指揮執り続けた。こうして、ジークフリード・キルヒアイス終焉の場でもあるガイエスブルク要塞は、宇宙から消え失せたその後援軍一隊であるアラルコン少将駐留分艦隊グエン少将以下約5,000隻がヤン意思反して追撃に向ったが、援軍として途中まで来ていたミッターマイヤー上級大将ロイエンタール上級大将の両艦隊に逆撃され全滅。それを知ったヤン撤退し帝国側も引き上げたため、戦い終了した帝国軍は15000隻以上の艦艇と180万人将兵失ったが、ケンプ敗死しながら上級大将特進ミュラーも罰は受けなかった。シャフト敗戦責任こそ問われなかったものの、用済み判断したフェザーン側の密告により汚職暴露されケスラー率い憲兵隊逮捕された。 OVA版では、この戦いの裏には「アムリッツァ、クーデター同盟が傷ついたのに合わせ今度帝国に傷ついてもらってパワーバランス維持しよう」というルビンスキーの意図があった、という設定付け加えられ移動要塞技術シャフト開発したではなくフェザーンからの横流しということになっている。 しかし、ラインハルト改革によって立ち直った帝国と、アスターテ会戦・アムリッツァ会戦クーデターの傷が癒え同盟との国力差は、すでに「調整不能」なまでに開いてしまっていた。それを知ったルビンスキーは、フェザーン伝統勢力均衡策を放棄同盟切り捨てて勝ち馬ラインハルト全面的に乗り換える、そしてフェザーンではなくルビンスキー個人が「馬」を御して銀河制することを決意する。 なお、道原版コミックではこの戦闘ヤン査問会は全面カットされケンプ明確な描写もなくいつの間に登場しなくなっている。

※この「第8次イゼルローン攻防戦」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「第8次イゼルローン攻防戦」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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