機械化歩兵
(装甲擲弾兵 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 09:17 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2010年2月)
|

機械化歩兵(きかいかほへい、独: Panzergrenadier、装甲擲弾兵の意、英: Mechanized infantry)は、軍における兵科の一つ。
歩兵戦闘車などに搭乗することにより、戦車部隊に追随できる機動力、戦闘力を有する歩兵である。単に戦場間を車両で移動するだけでなく、流動的な機動戦に参加することを前提としている点が自動車化歩兵との違いである。
概要
戦争の形態が戦車を中心とした機動戦(電撃戦)が行われるようになった第二次世界大戦時にドイツ陸軍で初めて編成された。戦車は作戦行動にあたって歩兵の支援を必要とするが、戦車の性能向上により、徒歩では戦車に追随出来なくなった。そのため、車両や装甲車に搭乗する機械化歩兵が編成された。ただし、歩兵の機械化には時間がかかり、第二次世界大戦中にはアメリカ合衆国が実現したが、他国では戦車先進国のドイツやソ連でさえも歩兵の機械化は常に不十分であった。
最初の頃の機動性を持った歩兵は、トラックに搭乗する場合が多く、自転車を用いた大日本帝国陸軍の銀輪部隊などもあったが、それらは不整地での行動に問題があったため、次第に装軌車両が重視されるようになった。
冷戦期には、BTRに代表される装甲兵員輸送車に搭乗するケースが多く、冷戦後期や冷戦終結後には、車両そのものの戦闘能力・機動力をさらに高めた重武装の歩兵戦闘車も配備されるようになった。
名称
国や時代、機械化の程度により名称が異なる場合があり、自動車化歩兵とも呼ばれる。装甲兵員輸送車を装備している場合は機械化歩兵、トラックを装備している場合は自動車化歩兵、と区別して呼ばれることも多い。モータリゼーションが進んだ現代では、民兵やゲリラすらテクニカルなどの車両を有するようになっており、機械化歩兵という場合には、特筆しない限り装甲車両を装備した歩兵を指すことが多い。
一部の軍隊については慣例的に別の名称・日本語訳があてられることがある。代表的なものとして、ドイツ国防軍の装甲擲弾兵 (Panzergrenadier) (プロイセン軍において精鋭とされた擲弾兵にあやかって付けられただけで実際の擲弾兵とは異なる)、大日本帝国陸軍の機動歩兵、ソ連軍(ロシア軍)の自動車化狙撃兵(この場合の「狙撃兵」は軽歩兵に相当する)などがある。
関連項目
装甲擲弾兵(そうこうてきだんへい)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 08:32 UTC 版)
「銀河英雄伝説の用語」の記事における「装甲擲弾兵(そうこうてきだんへい)」の解説
帝国軍陸戦隊で重装甲服を着用した歩兵。小火器程度ではまずダメージを受けない。装甲擲弾兵と同盟軍陸戦隊が戦う場合、ゼッフル粒子によって火器が使えず、炭素クリスタルでできた戦斧を使った白兵戦になることが多い。自由惑星同盟においても、特に名称は存在しないが、同様に重装甲服を着用した歩兵は存在する。 石黒監督版OVAにおける帝国軍の重装甲服のデザインは、加藤直之が新書版6巻の表紙イラスト用に書き下ろしたものを流用しており、骸骨と甲冑の折衷を思わせる禍々しくも精強なデザインである(ただし、実は6巻の表紙イラストは、同盟軍重装甲服を身に付けたシェーンコップだとの事)。一方同盟軍の重装甲服は、フルフェイスヘルメットにごく普通の装甲宇宙服というデザインである。帝国軍装甲服と比べ頭部のキャノピー部分が大きい。両軍ともにヘルメットの顔面部分のカバーは二重構造になっており、シェーンコップやラインハルトは外郭部分を開けて戦っていた。 ノイエ版においては、帝国側はパワードスーツになっている。
※この「装甲擲弾兵(そうこうてきだんへい)」の解説は、「銀河英雄伝説の用語」の解説の一部です。
「装甲擲弾兵(そうこうてきだんへい)」を含む「銀河英雄伝説の用語」の記事については、「銀河英雄伝説の用語」の概要を参照ください。
- 装甲擲弾兵のページへのリンク