ラインハルトの直属艦隊の提督及びブリュンヒルト艦長
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「銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国」の記事における「ラインハルトの直属艦隊の提督及びブリュンヒルト艦長」の解説
イザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼン (Isaac Fernand von Turneisen) 声 - 大滝進矢(旧) ラインハルト直属の艦艇司令官。元ケンプ麾下。中将。 ”神々の黄昏”作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。グリルパルツァー、バイエルラインと共に将来を嘱望される若手提督の一人としても挙げられる。ラインハルトとは同年齢で(そのため少壮のローエングラム陣営の中でも最年少の高級士官)、幼年学校時代の同級生でもあり、首席のラインハルトに次ぐ優等生集団に属していた。その後、士官学校では俊英と評されるも中途退学すると前線指揮官や作戦参謀として実戦経験を積み、リップシュタット戦役ではラインハルトに与してその見識の高さを示す。現職の前にはケンプ艦隊麾下で少なくない功績を挙げたという。しかし、無能でこそないものの、過度にラインハルトを羨望している節があり、彼の模倣者であろうとしていることをヒルダから危惧される。また、その高い戦意と野心も悪い方向に働いてしまう。作中で本格的に登場したのはバーミリオン会戦であるが、序盤から戦列を乱してラインハルトに激怒され、その後もヤンの機略によって包囲殲滅を受け危機に瀕するなど、終始足手まといとなる。戦後、登場することはなく、物語終盤においてバーミリオン会戦の失敗により閑職に左遷されていたことが判明する。 ウェルナー・アルトリンゲン (Werner Altringen) 声 - 飯田道朗(旧:第52話) 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。中将。 ”神々の黄昏”作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。人物描写はなく不明。元はキルヒアイス麾下で、第8次イゼルローン攻防戦の頃にブラウヒッチやザウケンと共にラインハルト麾下に転属する。バーミリオン会戦においては、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、最終的にはブラウヒッチ艦隊と共に「軍隊の残骸」と呼称されるほどに壊滅させられる。以降は登場せず、生死も不明。 OVA版では以後も大本営直属の指揮官として何度か登場する。 ロルフ・オットー・ブラウヒッチ (Rolf Otto Brauhitsch) 声 - 松田重治(旧) 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。中将(のち大将)。 ”神々の黄昏”作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。前線でも後方でも一流の処理能力を有し、用意周到な事前準備と本番での勇敢な活躍で若くして高位にあると説明される(自分が行った準備を忘れて無闇に突進するとも評される)。元はキルヒアイス麾下で(キフォイザー会戦にも参加していたとある)、第8次イゼルローン攻防戦の頃にアルトリンゲンやザウケンと共にラインハルト麾下に転属する。バーミリオン会戦においては、その前段において先行偵察部隊からの些細な情報を無視することなく、情報分析によって敵主力の位置を割り出すという功績を挙げ、戦場がバーミリオン星域になることを決める。本戦では他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、最終的にはアルトリンゲン艦隊と共に「軍隊の残骸」と呼称されるほどに壊滅させられる。その後、ラインハルト直属艦隊の提督では唯一回廊の戦いにも登場し(大将)、本隊の先鋒を務め、ヤン達が敷設した機雷原の除去を行う。敵の集中砲火を浴びるものの予め授けられていたラインハルトの策によって被害を最小限に抑える。 ディートリッヒ・ザウケン (Dietrich Sauken) 声 - 長克巳(旧:第52話) 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。中将。 本編中に人物描写はないが歳は30代で、第8次イゼルローン攻防戦の頃にアルトリンゲンやブラウヒッチと共にラインハルト麾下に転属した提督。しかし、ラグナロック作戦には登場せず、去就は不明。捕虜交換式ではベルゲングリューン、ジンツァーと共にキルヒアイスに同行している。 OVA版では”神々の黄昏”作戦にラインハルト直属艦隊の司令官の一人として登場しており、バーミリオン星域会戦では原作の他の提督らと同じくヤンの囮作戦にかかる。 カルナップ (Karnapp) 声 - 山本龍二(旧) ラインハルト直属艦隊の司令官。中将。 ラグナロック作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。人物描写はなく不明。バーミリオン会戦において、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、包囲殲滅を受けて長時間の苦闘を強いられる。24時間以上の死闘の末にラインハルト本隊に救援を求めるが、「吾に余剰兵力なし。そこで戦死せよ」の命令を受け、死兵となって最後の強行突破に臨む。うまく行けば包囲網を瓦解させるほどのものであったが、むしろこの動きを利用したヤンの巧妙な用兵術によって、自身は一点集中砲火を浴び戦死した上に包囲の外にいた救援部隊も巻き込んで被害を拡大させられる。 グリューネマン (Grunemann) 声 - 田原アルノ(旧:第52話) ラインハルト直属艦隊の司令官。中将(のち大将)。 ラグナロック作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。人物描写はなく不明。バーミリオン会戦において、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、包囲殲滅を受けて長時間の苦闘を強いられる。戦闘中に負傷して指揮を参謀長に譲るも生還を果たす。ロイエンタール叛逆事件頃に長期療養から復帰して戦死したルッツに代わってその艦隊を引き継ぎ、不在のメックリンガーに代わって旧帝国本土の治安維持を任される。 ロイシュナー (Leuschner) ブリュンヒルト艦長(2代目)。大佐。 シュタインメッツの後任としてブリュンヒルトの2代目艦長となった人物。作中では詳しい説明はなく、アスターテ会戦時は現職にあったが、第8次イゼルローン攻防戦の頃には艦長職は既にニーメラーとなっている。 ニーメラー (Niemeller) ブリュンヒルト艦長(3代目)。中佐。 ロイシュナーの後任としてブリュンヒルトの3代目艦長となった人物。作中では詳しい説明はなく、第8次イゼルローン攻防戦の前段となるガイエスブルク要塞のワープ実験の際に名前が出てくる。回廊の戦い時には艦長職は既にザイドリッツとなっている(具体的にいつ交代したかは不明だが、回廊の戦い時点でザイドリッツが最も長く、ロイシュナーとニーメラーは短期間で交代したとある)。 ジークベルト・ザイドリッツ (Siegbert Seidritz) 声 - 村田則男(旧) ブリュンヒルト艦長(4代目)。准将。31歳。 ニーメラーの後任としてブリュンヒルトの4代目艦長となった人物。ザイドリッツの頃はローエングラム王朝となっており、移動する大本営を運用する最高責任者という重職であることから、艦長職としては異例の将官の地位にある。ブリュンヒルトの艦長として完璧に近い能力の所有者と評され、参加したすべての遠征、すべての戦闘でラインハルトを満足させたという。ザイドリッツ家の当主は6代続けて地上で死ななかったと誇る生粋の宇宙船乗りで乗員の信頼も厚い(唯一、酔うと陰気な歌を愛唱するのが欠点とされる)。登場自体は回廊の戦いが初だが、その時点で前任のロイシュナーやニーメラーよりも長く在職していたとあり、以降、物語最後のシヴァ星域の戦いまでブリュンヒルト艦長として登場する。 初期の版では回廊の戦いにおいて、シュタインメッツの後を受けた2代目艦長と記述されていた。後にロイシュナーやニーメラーがいたことを踏まえ上記のように4代目と修正されている。
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