第5護衛隊群所属
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秋津竜太(あきつ りょうた) 主人公。初登場時は航空自衛隊所属で、階級は二佐。元々は戦闘機乗り(ファイター・パイロット)で、「空自始まって以来のエースファイター」と呼ばれたほどの英才。ノーフォーク海軍基地で研修を積み、海上自衛隊へ転属。最年少で一佐へ昇格し、「いぶき」の初代艦長を務める。 公の場で自らの立場を「軍人」と発言したり、第5護衛隊群について「アジアを守らなければ日本も守れない」として「アジア最強」を掲げ、抑止力による戦争回避を主張するとともに、いざとなった場合には武力衝突も視野に入れている。ほかにも艦隊の前に陣取る元級潜水艦の魚雷発射口外扉開口音を感知した時は「急迫不正の侵害」に当たるとして先制攻撃を具申するなど、「力には力をもって思い知らせる」という信念を持ち、「自衛官として国防をどう考えるか」という点で新波とは方向性を異とする。一方、少年期に天安門事件を目撃した劉に対し、秋津はベルリンの壁崩壊の場に居合わせたとされている。 「隼」発動後の状況の変化において新波と涌井との内密の会談にて中国海軍の本土からの援軍等の動きが全くないことを確認しており、秋津は中国政府と中国海軍は一枚岩では無いことを推測する。 「隼」終盤、「広東」が空母としての運用機能を喪失したタイミングを計り「広東」にガード・チャンネルによるアプローチを仕掛ける。『GREAT GAME』では海将補に昇格し、第5護衛隊群司令を務める。「いぶき」次期艦長に蕪木薫を推薦している。 新波歳也(にいなみ としや) 本作のもう一人の主人公。海上自衛隊所属の自衛官。階級は二佐。秋津と「いぶき」艦長の座を競うが、艦長には秋津が選ばれ、自身は副艦長兼航海長を任される。 自衛隊が発足以来60年間一人も任務で殺傷していないことを誇りに思っており、尖閣諸島中国人上陸事件に際しての垂水首相の決定を「勝ち戦だった」と評価し、また「自分が乗る艦で誰も海で死なせたくない」「モニターの光点は艦か機であると同時に人間である」「自衛官に必要なのは何があっても戦争を阻止する覚悟」といった信念を持つ。そのため、秋津の思想や行動には懐疑的で、「自衛官が持ってはならない野心がある」と感じているが、艦長として彼が努力していること自体は評価しており、自衛隊や日本にとって秋津の存在がどう影響するかという判断を先送りにしている。『GREAT GAME』では一佐に昇格、「いぶき」艦長を務める。かつて部下であった蕪木が後任に推薦されていることに対し、一抹の懸念を示している。 「ディオサ号」事件の翌年、いぶき型2番艦「ほだか」艦長として、佐世保に異動となる。 涌井継治(わくい けいじ) 初登場時は「あたご」艦長、階級は一佐。のちに海将補へ昇格し、第5護衛隊群司令を務める。 尖閣諸島中国人上陸事件に際し、中国軍からの空対艦ミサイル攻撃を受け、「次は威嚇にあらず」との連絡を官邸へ伝えた。 曙光工程で現地へ急行する際、待ち伏せをかけて先制攻撃の意思を見せた元級潜水艦に対し、先のミサイル攻撃で防御が間に合わなかった記憶と敵艦300人の人命を奪うことの板ばさみとなり、自ら先制攻撃を行うか煩悶するが、日本が受ける壊滅的な被害を想像し、「けんりゅう」への攻撃命令を自制する。しかし、「広東」から発進した殲20がミサイルを放った後は、秋津に促される形ではあるものの、敵機の撃墜を即断し、自衛隊初の敵戦闘員の殺傷に繋がる。『GRATE GAME』では海将に昇格、統合幕僚長を務める。 浦田鉄人(うらた てつと) 涌井の後任となる「あたご」艦長。階級は一佐。 専守防衛を重んじており、隊内の一部で「旧日本海軍の『いぶき』が甦った」とはしゃぐ空気をいさめた。また、水谷司令官に対し、秋津の適性を疑問視する報告をしている。 浮船武彦(うきふね たけひこ) 「ちょうかい」艦長。階級は一佐。「アジア最強」を宣言した秋津に同調する。 普段はイケイケな性格。本気になると関西弁になる。『GRATE GAME』では、引き続き「ちょうかい」艦長。 瀬戸斉明(せと なりあき) 「ゆうぎり」艦長。階級は二佐。 「いぶき」護衛の先頭を航行していたが、戦闘で「ゆうぎり」が被弾し自身も負傷。「あまぎり」と布陣位置を交代した。 清家博史(せいけ ひろし) 「せとぎり」艦長。階級は二佐。尖閣諸島攻略戦時では「あたご」を守るため防戦に徹したものの、「せとぎり」が被弾し戦闘が困難となったため、戦線離脱となる。 海老名洋子(えびな ようこ) 戦線離脱した「せとぎり」に代わり、第4護衛隊群より編入された護衛艦「あまぎり」艦長。階級は一佐。『GREAT GAME』では、第5護衛隊群所属のイージス護衛艦「まや」艦長を務める。 滝隆信(たき たかのぶ) 「けんりゅう」艦長。階級は一佐。 中国海軍潜水艦のキロ級・元級の性能向上と艦数の多さ、また広大な日本の領海域に対し、自衛隊の所有する潜水艦では手が回らないことを危惧している。また、防衛出動が発動された後も政府から戦闘を最大限回避するよう求められ、「いつまで現場に政治を負わせる気だ」と不満を表した。 「けんりゅう」をロストしたまま「あたご」への攻撃を行おうとした「遠征103」に対して、「戦闘下のサブマリナーとして命取りの未熟な技量」であるとして酷評している。その後、「あたご」を攻撃しようとした「遠征103」を背後から攻撃し、撃沈している。 淵上晋(ふちがみ しん) 第92航空団司令兼飛行隊長。階級は一佐。 滝と同様、数で圧倒されている状況を問題視しているが、「無いものねだりを言っても無駄で、練度を上げるしかない」とある程度割り切っている。 多良間島空爆作戦では、団司令ながらF-35JBの予備機で出撃する。 迫水洋平(さこみず ようへい) アルバトロス小隊隊長。階級は三佐。コールサインは「アルバトロス1」。 F-35JBの初陣で小隊を率い、敵機4機を撃墜して撤退させた。また、ミサイルに追われた柿沼を叱咤し、ベイルアウトするよう呼びかけた。 最終決戦では「広東」空母機能破壊に向かうスパロウ隊の支援を行う。『GRATE GAME』では一佐に昇格、第92航空団司令兼飛行隊長を務める。 柿沼(かきぬま) アルバトロス小隊隊員。階級は一尉。コールサインは「アルバトロス2」。 殲20の波状攻撃終了間際にミサイル6発同時攻撃の標的になり、回避行動を続け、レッドアウト寸前まで追い込まれる。高価な機体を守るため、僅かな回避成功の可能性にかけて急旋回を敢行するか決断を迫られるが、最終的には迫水の言葉と後に残す家族を思ってベイルアウトし、漂流しながらも救出された。その後の容態は不明。 池谷(いけたに) スパロウ小隊隊長。階級は三佐。空警500撃墜の任務を託される。 最終決戦では「広東」へ単機突入し機銃掃射を敢行、空母機能を破壊し第5護衛隊群を勝利に導いた。 江口(えぐち) 第92航空団隊員。階級は一尉。 多良間島空爆作戦で淵上団司令の僚機として出撃するが、中国軍の対空ミサイルに撃墜され安否不明。
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