白川
~阿蘇の自然を運び、熊本の地下水を育む川、白川~
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
白川は、その源を熊本県阿蘇郡高森町の根子岳(標高1,433m)に発し、阿蘇外輪山の立野付近において黒川をあわせ、熊本平野を貫流し、有明海に注ぐ、幹川流路延長74km、流域面積480km2の一級河川です。 |
熊本市中心部を流れる白川 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.白川の歴史 |
" 天正16年(1588年)、肥後の国の国主となった加藤清正は、白川上流部の改修や河川の付け替えといった治水工事と併せて、田畑をかんがいする利水工事を実施しました。これによって、熊本城周辺を度重なる洪水から守るだけでなく、白川中流部の水田地帯への水の供給とともに、地下水の備蓄を可能にしました。現在、渡鹿堰や馬場楠堰などはコンクリートで補強されていますが、原形をとどめており、取水施設としての機能を果たしています。" |
白川の歴史と先人の知恵 |
2.地域の中の白川 |
"白川流域住民交流センター(白川わくわくランド)での学校や流域の各種活動の支援や、白川リバースクールでの自然体験型環境学習の支援、しらかわ里親協定における環境美化活動に参加する取り組みの推進を通して、白川に関する情報の相互交換と官民一体となった河川管理の推進を行っています。" |
地域に根付く白川 (白川と地域社会とのつながり) 『白川わくわくランド』 川の情報発信の場、学習の場、住民交流の場として、「白川流域住民交流センター(白川わくわくランド)」を設置し、学校や流域の各種活動を支援しています。 『白川リバースクール』 白川のことを学び、自然を大切にする心を育てるため、住民団体やNPOと連携し、子どもたちの自然体験型環境学習活動の支援を行っています。 『しらかわ里親協定』 白川への愛護意識を高めるため、白川を’養子縁組(アダプト)’し、地域住民が河川の環境美化活動に参加する取り組みを推進しています。なお、現在までに5つの団体が里親協定を結んでいます。 『子どもの水辺』 白川では、子どもたちの体験活動の場を拡大し、また、「川に学ぶ」体験を推進する観点から、子どもたちが活動する場として「
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3.白川の自然環境 |
"流域の約80%は上流部の阿蘇カルデラで構成されており、阿蘇の壮大な自然の中を流れ下り、熊本市街部を貫流し、有明海に注ぐ河川です。 熊本市街部に位置する大甲橋から上流側を望む景観は、川沿いの樹木群とそれを映し出す白川、その向こうに立田山を望み、都市空間において安らぎを与えてくれる景観として、あるいは熊本市の象徴的な景観として多くの地域住民に親しまれています。" |
(地形・地質) 白川は阿蘇中央火口丘の一つである根子岳を源として阿蘇カルデラの南の谷(南郷谷)を流下し、同じく阿蘇カルデラの北の谷(阿蘇谷)を流れる黒川と立野で合流した後、溶岩台地を西に流下し、熊本平野を貫流して有明海に注ぐ、流域面積480km2、幹川流路延長74kmの一級河川です。上流域には、これまで何度となく噴火を繰り返し、大量の火山灰を噴出して、時には流域に甚大な被害を及ぼしてきた阿蘇活火山が位置しています。 流域はジョーロ型になっており、流域の約80%を占める上流域の阿蘇カルデラは外輪山と火口原及び中央火口丘群を形成して草原及び田畑が多く、また、細長い中流域は河岸段丘及び洪積台地上に田畑が多く、下流域には扇状地及び沖積平野で熊本市街地が広がり、河口域は水田地帯となっています。 流域の地質は、上流域では阿蘇の火山活動によって生成された阿蘇溶岩を基盤とし、地表にはヨナと呼ばれる火山灰土が厚く堆積しており、中流域は段丘砂礫層が黒色ロームで、下流域は沖積層で覆われています。 |
4.白川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
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