特急車時とは? わかりやすく解説

特急車時

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 07:56 UTC 版)

小田急1700形電車」の記事における「特急車時」の解説

第1編成東急車輛製造製造され保土ケ谷まで輸送されたが、当時相模鉄道貨物列車蒸気機関車牽引しており、運用都合海老名到着するのは保土ケ谷到着翌日とされていた。しかし、1日でも早く営業運行開始したいという小田急意向から、当日貨物列車最後尾連結し相模国分駅当時)で切り離し行い、そこから自力回送行なうことで海老名から入線している。 1951年2月箱根特急として運用開始し同年7月には新宿到着後に片瀬江ノ島まで往復する納涼ビール列車」にも使用された。第1編成好評を受け、同年8月には第1編成同様に台枠走行機器など流用品とした第2編成日本車輌製造東京支店製造された。第2編成では小田急ロマンスカーシンボルである「ヤマユリ」のアルミエンブレム車体中央腰部取付られ、追って1953年7月第1編成にも取付けられた。 1951年2月第1編成使用開始時の特急毎日運行3往復休前日運行0.5往復休日運行0.5往復休前日休日運行0.5往復設定され新宿 - 小田原間を80分で運転するダイヤであり、各列車以下の通りであった。なお、特急列車ダイヤ改正時に最大運転時の列車設定し需要および車両運用に応じて月ごとに運転列車決定する方式となっており、箱根湯本到着後に折返し上り列車とするまで時間がある場合には一旦足柄回送して留置していた。 下り1(あしがら毎日):新宿8:00発→箱根湯本9:35 4001(明神休日):新宿9:00発→箱根湯本10:35 4003(明神休前日):新宿13:00発→箱根湯本13:35 3(はこね、毎日):新宿14:00発→箱根湯本15:35 5乙女毎日):新宿17:00発→箱根湯本18:35 上り2(あしがら毎日):箱根湯本10:00発→新宿11:35 4002(明神休前日休日):箱根湯本15:00発→新宿16:35 4(はこね、毎日):箱根湯本17:00発→新宿18:35 6乙女毎日):箱根湯本19:00発→新宿20:35 第1編成好評を受け、1951年8月には第1編成とほぼ同仕様で、同様に台枠走行機器など流用品とした第2編成日本車輌製造東京支店製造された。第2編成使用開始に伴い座席指定制開始され同年10月1日ダイヤ改正では新宿 - 小田原78分、毎日3往復休前日0.5往復休日1.5往復休前日休日0.5往復となったまた、1952年7月からは新宿到着後に江ノ島線片瀬江ノ島まで往復する納涼ビール列車」にも使用され1954年からは夏期臨時特急に本形式使用されるようになり、特急料金が必要となった。これらの列車列車名箱根特急が「あしがら」「明神」「乙女」「はこね」「あしのこ」「はつはな」「神山」「金時」、江ノ島線「かもめ」「ちどり」であった。 しばらくは2編成運用されており、検査時や増発時には引き続き1910形(2000形)も使用されていたが、設備面の格差大きことによる苦情もあった。また、その時期に特急営業成績良好であり、1700形営業的な成功明確になっていたことから、第3編成外観若干変更された完全な新造車両となった1952年8月第3編成使用開始により特急1700形だけで賄うことができるようになり、12月ダイヤ改正では下りのみ新宿 - 小田原76分、新宿 - 箱根湯本90分運転となり、翌1953年4月21日改正ではさらに1往復増発されており、1953年5月における箱根特急および同年夏季ダイヤにおける江ノ島特急納涼電車の各列車以下の通りであった箱根特急下り4001(あしのこ毎日):新宿7:00発→箱根湯本 1(あしがら毎日):新宿8:00発→箱根湯本 4005(明神毎日):新宿9:00発→箱根湯本 4007(はつはな休前日):新宿12:00発→箱根湯本 3(はこね、毎日):新宿14:00発→箱根湯本 4003(神山休前日):新宿15:00発→箱根湯本 5(乙女毎日):新宿16:00発→箱根湯本 箱根特急上り2(あしがら毎日):箱根湯本10:00発→新宿 4006(明神毎日):箱根湯本14:00発→新宿 4(はこね、毎日):箱根湯本16:00発→新宿 4002(明神):箱根湯本17:00発→新宿 6(乙女毎日):箱根湯本18:00発→新宿 4004明神毎日):箱根湯本19:00発→新宿 江ノ島特急下り67(かもめ、除休日):新宿7:00発→片瀬江ノ島 83(ちどり、除休日):新宿10:00発→片瀬江ノ島 江ノ島特急上り68(かもめ、除休日):片瀬江ノ島16:05発→新宿 80(ちどり、除休日):片瀬江ノ島19:10発→新宿 納涼電車下り4051(すずかぜ毎日):新宿17:50発→片瀬江ノ島 4053(いそかぜ、除休日):新宿18:50発→片瀬江ノ島 納涼電車上り4052(すずかぜ、除休日):片瀬江ノ島21:20発→新宿 4054(いそかぜ毎日):片瀬江ノ島22:00発→新宿 その後特急利用者数は増加一途をたどり、さらなる増備要望されていたため、当時開発・設計進められていた画期的な高性能新型特急車両の導入1954年9月11日常勤役員会において決定されるのと同時に暫定的な特急車両として2300形導入決定され1955年4月1日より本形式とともに特急車として使用された。 列車内のシートサービスの「走る喫茶室」の運営は、1910形(1910形)に引続き箱根特急日東紅茶三井農林)が担当した一方納涼電車新宿ライオン日本麦酒(現サッポロビール)が運営していたビアホール)が担当していた。 1957年7月3000形SE車使用開始となり、これが第3編成まで揃った時点で本形式特急での運用終了することとなり、同年夏の江ノ島特急運用最後となった。 なお、特急列車として使用されていた間の第1編成の改造履歴以下の通り 1952年10月:各車の台車および主電動機第3編成と同じ、新規に購入されたFS-108台車とMB-146-CF主電動機変更、もとのKS-33-L台車とMB-146-CF主電動機デハ1600形戻されMD-5台車サハ2051に戻された。 1953年7月室内灯の蛍光灯化、車体側面紋章第2編成以降と同じヤマユリ紋章変更同じく第2編成改造履歴以下の通り 1953年3月:各車の台車および主電動機第3編成と同じ、新規に購入されたFS-108台車とMB-146-CF主電動機変更、もとのKS-33-L台車とMB-146-CF主電動機デハ1600形戻されTR23台車予備台車とされた。 時期不明室内灯の蛍光灯化。 同じく第3編成改造履歴以下の通り 1955年頃:標識灯第1編成第2編成と同じ外付け式のものに交換前面窓上部前面車体裾部に手すり追加

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特急車時

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 23:05 UTC 版)

小田急2300形電車」の記事における「特急車時」の解説

1955年4月1日より特急列車として運用開始しており、これに先立つ3月25日ダイヤ改正で、箱根特急それまで1700形3編成による最大7往復から、1700形3編成2300形1編成による最大9往復増発されている。1700形編成定員3両編成186であったに対して、本形式では4両編成240人と増加して特急ロマンスカー輸送力増強貢献しており、利用客の多い時間帯の「あしがら」「はこね」での運用でよく用いられていた。このダイヤにおける4月時点での箱根特急の各列車以下の通りで、新宿 - 小田原間は76分の運転であったほか、夏季江ノ島特急および納涼電車でも運用されていた。なお、特急列車ダイヤ改正時に最大運転時の列車設定し需要および車両運用に応じて月ごとに運転列車決定する方式となっていた。 下り4003(あしのこ休日):新宿8:00発→箱根湯本 4005(明星毎日):新宿8:30発→箱根湯本 4007(あしがら毎日):新宿9:00発→箱根湯本 4009(さがみ、毎日):新宿9:30発→箱根湯本 4011(初花休前日):新宿12:00発→箱根湯本 4013(明神毎日):新宿13:00発→箱根湯本 4015(はこね、毎日):新宿14:00発→箱根湯本 4017(乙女毎日):新宿15:00発→箱根湯本 4019(神山休日休前日):新宿16:00発→箱根湯本 上り4002(あしのこ、運転無し):箱根湯本10:00発→新宿 4004あしがら毎日):箱根湯本11:00発→新宿 4005(明星毎日):箱根湯本12:00発→新宿 4006(さがみ、毎日):箱根湯本13:00発→新宿 4010(初花休前日):箱根湯本14:00発→新宿 4012(明神毎日):箱根湯本15:00発→新宿 4014(はこね、毎日):箱根湯本16:00発→新宿 4016(乙女毎日):箱根湯本17:00発→新宿 4018(神山休日休前日):箱根湯本18:00発→新宿 1956年4月にはさらに1往復金時新宿17:00箱根湯本19:00)が増発された。その後1957年7月SE車運用開始し同年夏の江ノ島特急をもって1700形特急列車運用から外された後はSE車3編成と本形式1編成特急列車運行され1958年4月ダイヤ改正では新宿 - 小田原70分運転となっていたが、SE車第4編成導入に伴う1959年4月1日ダイヤ改正箱根特急の全列車SE車による新宿 - 小田原間の67分運転となったため、当初より「SE車導入するまでのつなぎ役」という目的製造された本形式特急車両運用から外された。

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