特急運用兼用車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:24 UTC 版)
以下の車両は、特急を含む優等列車運用を考慮した車内設備などを持つ。セミクロスシート(旧塗装)時代の9000系および3000系 (2代)は8000系特急車を補完する役割を担う。 カッコ内の太字は当該設備を備えた期間、細字は一般車(ロングシート車)としての期間を表す。 1000型 (2代)(1937年 - 1956年 - 1970年)戦後の京阪特急運転開始時は同系列が専用車として充当された(運転開始時には1700系はまだ登場していなかった)。戦前製の流線形ロマンスカー。 1956年にはロングシートに改造された。 9000系(1997年 - 2010年 - ) 1997年3月22日のダイヤ改正で京阪特急初の8両編成として登場した、7200系ベースのセミクロスシート(2人掛け固定クロスシート)車で、完全ロングシート車と区別する為のパステルブルー(水色)の帯が目印であった。 2003年9月6日のダイヤ改正からは10分ヘッドとなった日中(一部夜間)の特急の定期運用も担っていた。検査入場時は6000系などのロングシート通勤車8両編成が代走していた。 2008年10月19日のダイヤ改定からは、登場時を彷彿させる、平日ラッシュ時に特急となる特定運用のほか、新種別の深夜急行にも優先投入されたが、本系列の進化系といえる3000系(2代)の登場に伴い、「3扉セミクロスシート車」の地位を譲り渡し、新塗装化と共にロングシート化改造が実施された。 2015年より2017年にかけて、第1 - 第4編成が7両に減車となったが、2016年3月のダイヤ改定で設定された7両編成の快速急行・通勤快急に運用されるようになった。8両で残る第5編成は従来通り特急運用にも入る。 3000系 (2代)(2008年 - ) 3000系 (初代)特急車の形式を受け継ぎ、転換クロスシートを備える「特急クラスの空間デザイン」がなされた3扉車として製造され、中之島線直通快速急行用として登場。特急専用車に次ぐ「クラス2」の位置付けで、紺色基調の「コンフォート・サルーン」色をまとう。 日中の快速急行が廃止された2011年5月28日のダイヤ改定以降は、特急中心の運用となり、中之島線入線や快速急行・通勤快急での運用が大幅に減少した。 2017年2月25日のダイヤ改定からは、快速特急「洛楽」にも運用されるようになり、2018年からは正月ダイヤの快速特急にも進出した。 8000系に導入された座席指定特別車両「プレミアムカー」の好評を受けて、本系列にも「プレミアムカー」を新造のうえ導入した。 2021年9月のダイヤ改定以降、「プレミアムカー」サービスを実施する快速急行(淀屋橋発着)には本系列が充当される。
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