新型特急車両の導入(HSTとAPT)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 18:25 UTC 版)
「イギリスの鉄道史」の記事における「新型特急車両の導入(HSTとAPT)」の解説
1970年代には、新型気動車特急の導入と信号方式の改良がなされた。1976年にはインターシティー125の名でHST(High Speed Train、高速列車)が導入された。この列車は気動車としては世界最高の時速238キロを試験運行で達成し、最高速度200キロ(時速125マイル)での営業運転を行った。多くの主要幹線で導入されて、最高速度160キロであった従来の列車に比べ、約25%の所要時間短縮を実現した。時刻表や案内でも、「インターシティー125」というブランド名が表示された。このHSTは好評を博し、利用者の増加とイギリス国鉄の経営改善をもたらした。インターシティー125は、現在でも広く用いられている。 一方、世界初の振り子式車両であるAPT(Advanced Passenger Train)の開発がなされ、各種新機軸を盛り込んだ試作車が製作されたが、財政難や度重なる重篤なトラブルの発生などのため、営業運転には活用されることはなかった。
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