新型空母の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:20 UTC 版)
「CVA-01級航空母艦」の記事における「新型空母の開発」の解説
一方、これらの改設計艦・改装艦と並行して、1950年代中盤からは、新型空母の設計も着手された。まず1952年から55,000トン級の大型空母、続いて1954年からは24,000トン級の中型空母についての検討が行われた。また1958年には、現用空母の耐用年数について検討がなされた。 これらの検討を踏まえて、1960年1月、艦隊要件委員会および海軍本部委員会は、次期空母の排水量についての検討に着手し、11月には42,000トンから68,000トンまでの6つの案が提示された。費用と能力のバランスを勘案して、1961年1月、海軍本部委員会は、最低48,000トンの排水量が必要であると結論した。これを受けて更に試案が作成され、その中にはアメリカ海軍のフォレスタル級やフランス海軍のクレマンソー級に準じた設計もあったが、前者は高コストであり、また後者は、安定性の低さや艦型の小ささのために所定の航空運用能力を確保できないと見なされて、いずれも棄却された。 その後、1962年5月には50,000トンから58,000トンまでの5つの試案が作成されて海軍本部委員会に提示され、「ヴィクトリアス」後継艦としては「設計53」が妥当であると選定された。これをもとに作成された設計案は1963年7月17日に海軍本部委員会で承認され、7月30日には閣議決定された。これによって建造されることになっていたのが本級である。
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