新型爆弾への心得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 12:25 UTC 版)
「日本への原子爆弾投下」の記事における「新型爆弾への心得」の解説
原子爆弾が広島・長崎に投下された後、日本の報道機関は号外を出し、原子爆弾への対策とその心得を国民へ伝達している。 東京朝日新聞 昭和二十年 八月十一日付特報(送り仮名等は実際に掲載されたものに則っている) 新型爆彈への心得 防空總本部發表 橫穴式防空壕が有效 初期防火・火傷に注意 國際法を無視した廣島の新型爆彈を、現地に出張、視察した陸海軍および防空總本部の專門家の調査に基いて新型爆彈に對する心得を防空總本部から十一日發表した、なほさきに二回にわたつて發表された注意は有效であるから今回の左記注意を追加すれば一層完璧である 一、落下傘やうのものが降下するから目撃したら確實に待避すること 二、鐵筋コンクリート造りの建物は安全度が高いからこれを有效に利用すること しかし窓ガラスは破壞するからこれがための負傷を注意すること、壁、柱型、窓下、腰壁を待避所とすると有效である 三、破壞された建物から火を發するから初期防火に注意すること 四、傷害は爆風によるものと火傷であるがそのうちでも火傷が多いから火傷の手當を心得えておくこと、もつとも簡單な火傷の手當法は油類を塗るか鹽水で濕布をするがよい 五、横穴式防空壕は堅固な待避壕と同樣に有效である 六、白い衣類は火傷を防ぐために有效である(但し白い着衣は小型機の場合は目標となり易い、よく注意のこと) 七、待避壕の入口は出來るだけふさぐのがよろしい 八、蛸壺式防空壕は板一枚でもしておくと有效である
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