ビアホールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ビアホールの意味・解説 

ビア‐ホール【beer hall】

読み方:びあほーる

ビヤホール


ビアホール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/19 22:23 UTC 版)

ドイツの歴史に残る有名なミュンヘンのビアホール・ホフブロイハウス
カンシュタッター・フォルクスフェストの巨大仮設ビアホール。
カンシュタッター・フォルクスフェストの巨大仮設ビアホールの内部。生バンド演奏のもと椅子の上に立ち上がり盛り上がる。
カンシュタッター・フォルクスフェストの会場にはビール会社毎に巨大仮設ビアホールが立ち並ぶ。

ビアホール: beer hall, : Bierpalast,ビヤホールとも)は、ビールをテーマとした飲食店である。

日本のビアホール

現存日本最古のビアホール、銀座ライオン銀座7丁目店

日本では1897年(明治30年)7月20日大阪市北区中之島大江橋南詰に大阪麦酒株式会社(現在のアサヒビール)によって、「氷室生ビール」と洋食をメニューにした本格的なビヤホール「アサヒ軒」が開かれたのが最初。その2年後の1899年(明治32年)8月4日東京府京橋区南金六町5番地(現在の東京都中央区銀座8丁目)に、日本麦酒醸造株式会社(現在のサッポロビール)が「恵比寿ビヤホール」を開きれ、初めて「ビヤホール」の名称が使われた[1]。これを記念して8月4日は「ビヤホールの日」とされた[2]。同店では、ビール500mlが10で飲めたという記録がある。

ここが大繁盛したため、洋風なモダン建築の「ミルクホール」(接客業の性格が強い「カフェー」よりも安価で大衆的な喫茶店)などが次々に作られるようになった。

なお、日本最初の半屋外型のビアホールとしては、1875年(明治8年)に横浜市山手で「スプリング・バレー・ブルワリー」(現在の麒麟麦酒)の創始者であるウィリアム・コープランドが、醸造工場隣接の自宅を改装して開いた「スプリング・バレー・ビヤ・ガーデン」である。主に外国人居留者と外国船の船員向けであった。現在では一般的となった、工場で出来立てのビールを提供する飲食店「工場内ビアレストラン(ビール園やブルワリー内ビアホール)」のルーツとも言える。

第二次世界大戦中は、ビールが配給制になるなど営業が事実上できなくなっていたが、戦後の1949年(昭和24年)6月1日、東京で21箇所のビアホールが営業を開始した[3]

世界各地のビアホール

ドイツミュンヘンオクトーバーフェストシュトゥットガルトのカンシュタッター・フォルクスフェスト(独語版記事)などドイツの各種お祭りでは、テントやプレハブ建てによる仮設の大型ビアホールが設営され、生バンド演奏等により盛大に祭りが行われる。

ドイツ南部の都市ではビアホールが飲食や合唱や集会場などの役割を果たしてきた。ホフブロイハウス社が所有するミュンヘン都心の「ホフブロイハウス・アム・プラッツ」などが有名である。ホフブロイハウス・アム・プラッツや、同じくミュンヘンにあった「ビュルガーブロイケラー」はナチスの歴史上でも重要な場所であった。前者ではナチスの結成集会が開かれ、後者はミュンヘン一揆の舞台にもなった。

脚注

  1. ^ 日本初のビヤホール「恵比壽ビヤホール」誕生. “沿革”. 株式会社サッポロライオン. 2023年7月16日閲覧。
  2. ^ ビヤホールの創業祭!8月4日はビヤホールの日. “イベント・クーポン”. 株式会社サッポロライオン. 2023年7月16日閲覧。
  3. ^ 岩波書店編集部 編『近代日本総合年表 第四版』岩波書店、2001年11月26日、372頁。ISBN 4-00-022512-X 

関連項目


「ビアホール」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ビアホール」の関連用語

ビアホールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビアホールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビアホール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS