汚職対策とは? わかりやすく解説

汚職対策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:00 UTC 版)

習近平」の記事における「汚職対策」の解説

2012年11月15日の第18期1中全会終了後党総書記として初の記者会見臨んだ習は就任スピーチで、深刻化している党員汚職問題取り組み社会保障改善など民生を重する姿勢アピールした中共十八以来的反腐败工作=反腐敗キャンペーン)。しかし、トランスペアレンシー・インターナショナル2014年12月3日発表した2014年腐敗認識指数で、中国2013年80位から100位に後退したトランスペアレンシー・インターナショナルは、腐敗摘発が「政敵追い落とし目的にしている」と指摘している。 2013年1月党中央規律検査委員会全体会議上、習近平は「大トラハエ一緒に叩け」と反腐敗号令をかけた。党内腐敗中国という国を滅ぼすとの強い危機感訴え汚職腐敗撲滅共産党政権安定継続保証するとの硬い決意取り組み始めた2014年3月、かつて軍事委員会副主席などの要職歴任し制服組トップ君臨した徐才厚摘発され同年6月党籍剥奪処分受けた。徐は刑事裁判あるいは軍事裁判かけられる予定だったが、前制服組規律違反あるいは汚職の罪で処分を受けるのは前例のないことであった。そして、「刑は常委に上らず」(「刑不上常委」、礼記の「刑不上大夫」から出た言葉政治局常務委員経験者刑罰受けないという意味)という鄧小平以来慣例打ち破り汚職腐敗摘発本命でもあった周永康元政治局常務委員が、2014年10月政治局会議において、規律違反機密漏洩などの罪状立件決定し同年12月はじめには、党籍剥奪処分をうけ、正式に逮捕・粛清された。さらに2014年12月末胡錦濤総書記側近であった中共中央公庁主任令計画全国政治協商会議副主席党中央統一戦線工作部長、中央委員)が「規律違反容疑」で失脚した。前党総書記秘書にまで、習近平の「汚職腐敗摘発」の対象となったわけである。またさらにはこれまで「聖域」であった軍にも及ぶ。徐才厚続き軍事委員会副主席経験者である郭伯雄摘発された。その他の摘発され高官として薄煕来重慶市委員会書記)、周本順河北省委員会書記)、樹林福建省長)らがいる。規律違反処分した党幹部は、2013年で約7700人、2014年で約2万3600人、2015年で約34000人である。反腐敗掲げてから3年後2016年1月ごろには、薄受刑者周永康受刑者のような政権中枢にいた「大トラ退治一段落したという見方が党関係者外交筋には広がっている。習近平2016年最初視察先に薄元書記の「独立王国」と呼ばれた重慶選び、薄元書記始めた長江港湾開発プロジェクト高く評価し、自ら唱える経済圏構想である一帯一路構想重慶貢献するように励ますなど、相次いだ大物幹部粛清によって自らの権力基盤固まったことからくる余裕をみせた。また、中国科学院中国共産党中央規律検査委員会官僚監視して自動的に腐敗防止するAIシステム開発して2012年から7年間にわたって約8721人の汚職官僚処分した中央規律検査委員会では習の盟友王岐山中央での会議全権があり、王岐山に次ぐ副書記で習の最側近一人北京大学に14歳で入学した経歴から政府内で神童誉れが高い書磊(中国語版)に汚職撲滅運動推進させており、海外へ逃亡犯を追跡する国際追逃追臟工作弁公室」のトップ任命している。2014年には海外亡命した汚職官僚100人の国手配行ってその3分の1が引き渡されており、2015年から中央規律検査委員会中華人民共和国公安部などともに海外逃亡した汚職容疑者国際手配などを用いて取り締まる天網行動」と呼ばれる作戦行っている。2016年には世界各国警察機関加盟する国際連合に次ぐ巨大な国際組織である国際刑事警察機構インターポールICPO)が中国公安部孟宏偉総裁選出したことによりICPO習近平体制汚職撲滅運動利用されることが懸念され米国事実上亡命した中国人富豪郭文貴国際手配の際は中国による政治利用指摘されている。2017年9月北京開催されICPO総会開会式で「中国世界で最も安全な国」と述べて法治」の重要性演説した習は発展途上国2万人の警察官養成する国際法執行学院」と100カ国での科学捜査研究所設立通信設備支援などICPOへの中国の影響拡大宣言した2018年にその孟宏偉ICPO照会無視して汚職取締名目逮捕した際は国際基準よりも国内事情優先した中国当局恣意的な法執行批判された。 また、中央規律検査委員会と並ぶ汚職取締機構として「国家監察委員会」も設置している。

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汚職対策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:20 UTC 版)

ノイルピーン」の記事における「汚職対策」の解説

2004年以来ノイルピーン汚職事件縁故癒着紙面賑わせてきた。こういった地方政治不祥事重なり事件検証が進むと、人々からは「マルク地方パレルモ (Märkisches Palermo)」、「小パレルモ (Klein Palermo)」、果ては汚職 (= Korruption) と掛けた「コルピーン (Korruppin)」などと揶揄された。 オーラフ・カームラート (Olaf Kamrath) 元市議会議員 (CDU) は、2006年XYギャングドイツ語版)の「ヘッド」として特に組織的薬物犯罪の廉で長期懲役刑判決を受け、確定した。 ラインハルト・ゾンマーフェルト (Reinhard Sommerfeld) 元市議会議員ノイルピーン市民運動、Neuruppiner Initiative)は、現在まででドイツ唯一代議士贈収賄罪有罪確定した代議士である。 オットー・テール(ドイツ語版)元州議会議員 (Die Linke) は2008年5月15日市長在任中不当利得の廉で懲役9か月執行猶予付き判決受けた判決後州議会議員辞職した2008年9月にはオストプリーグニッツ=ルピーン貯蓄銀行の前最高経営責任者ヨーゼフ・マルクホフ (Josef Marckhoff) を解任した。理由は、自分60歳誕生日パーティー銀行から5万5,000ユーロ支出させたためであった。なおこの日は銀行創設160周年記念日でもあった。 ノイルピーン都市施設局の元理事長ディートマール・レンツ (Dietmar Lenz) は、監査会を通さず50ユーロ以上をスポーツ団体MSVノイルピーンドイツ語版支援のため支出したとの批判を受け、2009年3月19日重大な背任行為不当利得の廉で自由刑2年執行猶予付き判決受けたが、同年末に自殺した。ここで市民運動結成され有罪判決受けたオットー・テールとラインハルト・ゾンマーフェルトの支援を受け、イェンス=ペーター・ゴルデ(ドイツ語版市長解任求め活動始めた市民運動このままじゃダメだ!(Kein weiter so!)」はゴルデを指導力不足、選挙公約不履行都市雇用危険にさらしたとして非難した。しかし2010年2月解任請求不成立となった。必要票数、5,300票に対し主催者側発表で5,079票しか得票できなかったためである。

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