汚職の常態化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 13:52 UTC 版)
イタリアの政治は、第二次世界大戦後、キリスト教民主主義(DC)、イタリア社会党(PSI)、イタリア民主社会党(PSDI)、イタリア共和党(PRI)を中心とする中道・左派政党が一貫して政権を担ってきた。その結果として汚職が一般化し、国民の政治不信が高まるものの、上下両院は比例代表制による選挙制度であったため、イタリア共産党をのぞく主要4党が上下両院で過半数の議席を占める構図は大きく変化せず、政権基盤が揺らぐことはなかった。 しかし、1992年、ミラノ検察庁が市立養護老人施設の汚職捜査をきっかけに捜査対象を国会議員に拡大した。ミラノ地検の検事であったアントニオ・ディ・ピエトロの指揮下による「マーニ・プリーテ(清廉な手)」と呼ばれる捜査作戦は全国に波及し、1992年-1994年までに3,000人(うち約400人が国会議員)が摘発された。
※この「汚職の常態化」の解説は、「タンジェントポリ」の解説の一部です。
「汚職の常態化」を含む「タンジェントポリ」の記事については、「タンジェントポリ」の概要を参照ください。
- 汚職の常態化のページへのリンク