武士その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:56 UTC 版)
勝麟太郎(かつ りんたろう)/ 勝海舟(かつ かいしゅう) 市井の噂や恭太郎との繋がりから仁と知りあう。その後、神戸海軍操練所の設立で江戸を離れるが、要所で重要人物と仁との縁を取り持つ。本妻・民子は仁によるクモ膜下出血の手術を受けた。仁から「未来から来た」との告白を受け、最初は笑っていたものの「冗談には聞こえない」と半ば信じるかのような態度も見せる。 史実に違わず気さくな人物ではあるが、政治家としての一面も持ち、上野で全滅した彰義隊に対しては余計なことをしてくれたと吐き捨てる一幕もあった。 佐久間象山(さくま しょうざん) 作中では少年時代にタイムスリップで現代に行ったことがあり、それ以来、熱心に勉学に励むようになった。 京で攘夷志士らに斬られたがしばらくは絶命せず、召喚された仁の治療を受ける。すでに手遅れだったが、死の間際に自身のタイムスリップ経験を語り仁を驚かせ、かつて行った未来にこの時代が近づけることを仁に託して息絶えた。 東修介(ひがし しゅうすけ) 長州藩の若き武士。禁門の変で負傷し、仁の治療を受ける。回復後は神戸海軍操練所に入るが、閉鎖後は龍馬の誘いを断り、長州へと帰った。多くの仲間を殺されたことから沖田総司を恨んでおり、近江屋事件では薩長の討幕派に協力して龍馬の避難先を襲い、彼と共にいた沖田を襲撃するが、沖田を庇って威嚇した龍馬を咄嗟に斬ってしまう。この一撃で龍馬は瀕死の重傷を負う。 半ば事故だったとはいえ龍馬を斬ってしまったことに苦悩するが、証拠隠滅の為に同志であった長州からも狙われることとなり、京から脱出する。逃亡生活の中で暗殺稼業に手を染める。だが、請け負った仕事が仁の殺害だったことから仁に味方し、自分以外の暗殺者と依頼人であった三隅俊斉を斬り捨てた。その際に現代にタイムスリップして戻ってきた仁を橘家に連れ帰ったが、以後の消息は不明。 三浦啓之助(みうら けいのすけ) 象山の息子で、恪次郎とも呼ばれる。禁門の変当時は新選組に所属。 沖田総司(おきた そうじ) 新選組の隊士。禁門の変で敗走した長州兵を追って来た際に仁と面識を持つようになる。向かってきた敵は躊躇無く斬り捨てるが、負傷した猫のために車椅子を考案するなど、心優しい一面も見せている。 肺病の食事療法(獣肉食)を仁に勧められて実践し、一時は小康状態にあった。しかし結局は病が進行し、史実通りに死去している。享年27。 近藤勇(こんどう いさみ) 新選組の局長。沖田からの報告により仁を呼び出すが、医者として患者の元へ戻りたいという仁の意志に感服する。松本良順と親交がある。鳥羽伏見の戦いの後、甲陽鎮撫隊として戦うが官軍に敗北、流山で投降の後に斬首された。 伊庭八郎(いば はちろう) 徳川旗本の武士。心形刀流の剣客で遊撃隊の隊士。橘恭太郎とは講武所以前からの友人で、恭太郎とは逆に軟派だが、粋でさっぱりとした性格。幕府瓦解を目の当たりにし、徳川の威信のため薩長に徹底抗戦することを決意、徳川慶喜を護衛する遊撃隊本隊から脱走して恭太郎を誘う。 大島吉之助(おおしま きちのすけ)→西郷吉之助(さいごう きちのすけ)/ 西郷隆盛(さいごう たかもり) 本名は西郷隆盛。薩摩藩士。新選組より戻された仁を奇妙な腹痛を治療してもらうために呼び出す。原因は虫垂炎と判明するが、開腹手術を武士の恥と思い躊躇するが、患者を治したいという仁の熱意に打たれ、手術を受ける。 薩摩藩の幹部として武力による「討幕」にこだわり、龍馬の死その物には遺憾の意を表したが、これで幕府を討つのを邪魔する者はいないと行動を開始した。 一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)/ 徳川慶喜(とくがわ よしのぶ) 一橋徳川家当主で将軍後見職。京都で新門辰五郎らを介して仁と知りあう。その後、徳川家茂の死去により征夷大将軍に就く。大政奉還後は将軍職を辞するも、内大臣として政権の首長職を継続し、龍馬の救命治療を行う仁にペニシリンを届けるなど協力する。 和宮(かずのみや) 仁孝天皇の娘で、時の天皇・孝明天皇の妹。十四代将軍徳川家茂の妻(正室)。大奥女中の噂話から澤村田之助に興味を持っていたため、松本良順や仁の仲介でお忍びの芝居見物を行った。併せて、仁が脚気対策の食事療法を試みるが、毒殺未遂騒動が起きてしまう。後日、仁と咲に三つ葉葵と菊の紋が入った褒美を下賜した。 陣幕久五郎(じんまく きゅうごろう) 薩摩藩お抱えの力士。左ひじの故障に悩んでおり、贔屓筋の多紀元琰から仁を紹介されるが、執刀を一旦は拒否する。その後、西郷の助言もあって仁による手術を受け回復、大関に昇進、更にその後横綱となった。 恵姫(けいひめ) 川越藩主松平直克(こちらのリンクを参照)正室。首筋に大きな瘤を患い、幕府筋から仁に手術が依頼されたものの、当人はそれまでの治療が功を奏しなかったことから医者不信に陥っていた。咲の説得によって頑なになっていた心を動かされ、仁の手術を受けることを決意。手術は無事成功した。 田中久重(たなか ひさしげ) 「からくり儀右衛門」の異名を持つ久留米藩出身の老技術者(後の「東芝」創設者)。彼が発明した無尽灯は術野を照らす照明として役立った。長崎で仁と出会い、未来から持ち込まれたLED電球を託されて研究を進め、電灯として使用可能な物として届けた。自身は電球として再現するための研究を続ける。 南方熊楠(みなかた くまぐす) 佐分利の故郷・紀州で仁と出会った赤ん坊。仁と同姓だが、血縁の有無については不明。手が触れ合った際、仁はお初の時と同様の奇妙な感覚に襲われた。 福澤諭吉(ふくさわ ゆきち) 芝・新銭座の英学塾・慶応義塾の主。江戸城のお堀端で悩んでいた恭太郎に声をかける。恩師である緒方洪庵から仁の話を聞いて一度話をしてみたいと恭太郎に仲介を頼んだ。当時としては勝と似たタイプのリベラル派ではあったが、似ているからこそ互いの悪い部分も良くわかるのか、今ひとつソリが合わなかった模様。
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