さくま しょうざん

デジタル大辞泉

さくま‐しょうざん〔‐シヤウザン〕【佐久間象山】

読み方：さくましょうざん

［1811〜1864］江戸末期の学者。信濃松代藩士。名は啓(ひらき)。初め朱子学を、のちに蘭学を修め、西欧の科学技術の摂取による国力の充実を主張したが、京都で攘夷派に暗殺された。門下に勝海舟・吉田松陰らがいる。

世界宗教用語大事典

さくましょうざん 【佐久間象山】

（ゾウザンとも）幕末の思想家・兵学者。信濃松代藩士。名は啓。江戸の儒学者佐藤一斎に学び、神田お玉ケ池に塾を開く。藩主真田幸貫が老中となり海防掛になると、海外事情を調べ『海防八策』を上書。江川太郎左衛門に西洋砲術を、黒川良安に蘭学を学び、勝海舟・吉田松陰・橋本左内らの人材を集めたが、松陰の密航失敗に連座して国元に蟄居。のち幕命で上洛し開国佐幕のため奔走したが、京三条木屋町で尊攘派により暗殺。（一八一一～六四）

近代日本人の肖像

佐久間象山 さくま しょうざん

• 写真1：近世名士写真 其2
• 白黒 ; 27.0×21.0cm

文化8年2月28日～元治元年7月11日 （1811～1864）

長野生まれ。実名は国忠のちに啓、号は象山。父は松代藩の祐筆。天保4年(1833)に江戸へ出て佐藤一斎の私塾に入るが、3年後には松代に帰る。10年(1839)江戸に塾を開く。老中となった藩主真田幸貫より海外事情の研究を命じられ13年(1842)に「海防八策」を上書。安政元年(1854)吉田松陰の事件に連座して松代に蟄居。文久2年(1862)赦免。元治元年(1864)幕府の命を受けて上洛し開国論を主張したが、尊皇攘夷派によって暗殺される。

キーワード	学者
号・別称等	国忠, 啓

著作等（近代デジタルライブラリー収載）

1. 象山先生詩鈔. [1], [2] / 佐久間象山著 ; 北沢正誠編 子安俊, 1878 <YDM99616>
2. 山陽・象山・東湖金玉真蹟 鹿野至良, 明13.4 <YDM70829>
3. 佐氏遺言 / 佐久間象山著 ; 花岡以敬編 和田義章, 明14,17 <YDM6834>
4. 桜花帖 / 佐久間象山書 白井至静, 明17.6 <YDM70681>
5. 恭聞帖 / 佐久間象山書 白井至静, 明17.6 <YDM70825>
6. 女訓 / 佐久間象山著 ; 青木直隆注 ; 青木士亮校 長島文昌堂, 明27.1 <YDM10382>
7. 佐久間象山山口菅山問答鬼神論 / 柄沢義郎編 柄沢義郎, 明32序 <YDM8965>

（注：この情報は、国立国会図書館ホームページ内の「近代日本人の肖像」の内容を転載しております。掲載内容の複製については、国立国会図書館の許諾を得る必要があります。）

美術人名辞典

佐久間象山

読み方：さくま　しょうざん

幕末の思想家・兵学者。信濃松代藩士佐久間国善の子。名は国忠、のち啓、幼名は啓之助、通称は修理。字は子迪・子明。妻順子は勝海舟の妹。佐藤一斎に詩文を学び、泰西の書を研究し兵学を講じる。門人吉田松陰の事件に連座し下獄した。元治元年（1864）歿、53才。

Weblio日本語例文用例辞書

「さくま しょうざん」の例文・使い方・用例・文例

• 私が立ち寄ると決まっていつも、うるさくまとわりついてくる。
• 彼女の芸は小さくまとまっている.
• とがった耳と短い尾の小さくまっすぐな脚のある様々なコーギー犬
• 一方を他より低くまたは小さくまたは軽くするさま
• こぢんまりと小さくまとまっているさま
• 小さくまとまる