技術的概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 09:32 UTC 版)
「Harvard Mark III」の記事における「技術的概要」の解説
Mark III のワードは16ビットから成っている。この機構には、5,000本の真空管と1,500個の結晶ダイオードが用いられていた。総重量は、10米トン (9.1 t)であった。磁気ドラムメモリは、4,350ワードであった。加算に要する時間は、メモリへのアクセスを含めて4,400マイクロ秒、乗算は13,200マイクロ秒であった。エイケンは Mark III について、世界最速の電子式コンピュータだと豪語していた。 Mark III には9個の磁気ドラムが備わっており、そうした機構をもつ最初期のコンピュータのひとつであった。それぞれのドラムは4,000の命令を処理でき、アクセスに要する時間は4,400マイクロ秒というプログラム内蔵方式のコンピュータであった。演算ユニットは、他の二つのドラムにアクセスできるようになっており、一方は150ワードの定数、もう一方は200ワードの変数を含んでいた。これらのドラムも、アクセス時間は4,400マイクロ秒だった。このようにデータと命令を分けるやり方は、ハーバード・アーキテクチャと称されるものである。残り6つのドラムには、合わせて4,000ワードのデータが収容できたが、演算ユニットはこれらのドラムに直接アクセスすることはできなかった。データは、これらのドラムと、演算ユニットがアクセスできるドラムとの間で、電気機械的リレーによって補われたレジスタを介して転送された。この部分は、このコンピュータのボトルネックとなっており、データへのアクセス時間は80,000マイクロ秒と長めにかかっていた。これは、1回のアクセスで20ワードを転送できたことで、ある程度は補われていた。
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技術的概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:48 UTC 版)
「アメリカ海軍広域海上監視システム」の記事における「技術的概要」の解説
このシステムはアメリカ海軍により運用され、冷戦下においては、その主要な目的は、ソ連艦隊の戦術的位置測定であった。NOSS衛星は、単独の衛星ではなく、ほぼ同じ低軌道(low Earth orbit ; LEO)上を、60kmから100km離れて飛ぶ3つの衛星が衛星コンステレーションとして1つの組(トリプレット)を作って、海上の船舶からの無線送信波(特にレーダー送信波)の探知を行う。これは3つの衛星への電波到着時刻差 (Time Difference Of Arrival)から、送信源の位置を割り出すためと言われている 。なお、この特徴的なトリプレットの配置は、上の写真でもわかるように地上から非常に発見しやすく、秘匿性が非常に高いシステムであるにもかかわらず、その存在と運用状況の一部がアマチュア観測者などに広く知られる最大の原因となっている。 NOSS衛星の代表的な軌道は、高度約1100km、軌道傾斜角63.4度のほぼ円軌道で、周回周期は約107分である。現時点でも、4組以上のNOSSが異なる軌道上に配備され(NOSS 3衛星が全て稼働中であるなら8組以上)、地球の海上全域の常時監視を実施していると考えられている 。 なお、本システムによって生成された情報は、JICやCVICなどのインテリジェンス・センターにより加工されたのち、統合同軸報送信サービスによって各部隊に配信される。
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技術的概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 05:40 UTC 版)
「Google Authenticator」の記事における「技術的概要」の解説
Googleは各ユーザーに80ビット秘密鍵を生成し16文字のbase32文字列かQRコードで提供している。クライアントはUNIX時間で30秒ごとに代わるメッセージを伴ったこの秘密鍵を使ってHMAC-SHA1を作っている。HMACの部分が6桁数字のコードに変換される。 Google AuthenticatorはRFC 6238で定義されたTime-based One-time Password Algorithmを使用している。
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技術的概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:22 UTC 版)
ブロックチェーンは、「ブロック」と呼ばれるデータの単位を生成し、鎖(チェーン)のように連結していくことによりデータを保管するデータベースである。つまり、ここでいうブロックはノードである。主鎖(黒)の同一性は、起源ブロック(緑色)がもつハッシュ値を究極的な拠り所とする。すなわち、各々のブロックは、その一つ前のブロックのハッシュ値を持っており、そのハッシュ値を遡ってたどることで、ブロックが、どのようにつながっているかをたどることができる。主鎖は、起源ブロックから現在のブロックまでの最長の一連のブロックとすると定義されている。そのため、たとえフォークと呼ばれる、あるブロックを一つ前のブロックとして指し示すブロックが複数作成され、ブロックチェーンが分岐する現象が起きたとしても、そのうち長いほうが主鎖として合意され、その他のものは孤児ブロック(紫色)として、主鎖の外側に存在する。また、まれにフォークを故意に起こし、主鎖でない方のブロックチェーンを別の仮想通貨のブロックチェーンとして扱うハードフォークが行われることもある。 あるブロックチェーンに参加する者のうち、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)と呼ばれる、計算に時間のかかる値を最初に計算した者が、次のブロックを生成することができる(プルーフ・オブ・ステーク(PoS) など別の手法もある)。あるブロックの内容はそのブロックのハッシュ値が直後のブロックに記載されることで証明されている。そのため、いったんチェーンに追加されたブロックを改竄するには、それ以降のブロックを全て破棄し、これまでに時間をかけて行われてきた各ブロックのPoWの演算を全てやり直さなくてはならないため、現実的には改竄はできないとされている。要約値とも呼ばれるハッシュ値は、データの同一性・関連性を認める際に目安となるが、その信頼性は、異なるデータから同一のハッシュ値が生成される衝突の頻度による。ブロックチェーンに応用した場合は、改竄でないデータを改竄として検出しないかどうか、応用自体の正否に立ち入った検証を必要とする。 ビットコインにおいて「お金の帳簿」であったブロックチェーンは、イーサリアムにおいて拡張され、任意のプログラムを帳簿として載せる機能(スマート・コントラクト)が実装された。これにより、銀行業務、役所業務をはじめ、IoTなどの分野にブロックチェーン技術を適用することが技術的に可能となった。 その後、分散型金融(DeFi)分野の急成長によりイーサリアムにおける取引量が増加した結果、同ブロックチェーンではトランザクションが円滑に処理されずに遅延したり、取引手数料(GAS代)が高騰したりといった問題(いわゆるスケーラビリティ問題)が顕在化した。イーサリアム・プロジェクトではコンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSに変更すると同時に、全部で5つのマイルストーンによってスケーラビリティ問題の解決を図ろうとしているが、それらがすべて達成されるのは計画通りに進んだとしても2028年頃になると見られる。 一方、イーサリアムで顕在化した課題をクリアしつつ、デファクト標準的な立ち位置にあるイーサリアムの市場シェアを切り崩そうとするブロックチェーンとして、AvalancheやFantom、Harmony、Solanaといったプロジェクトも出現している。また、イーサリアムの共同創設者でイーサリアム・プロジェクトでは最高技術責任者を務めていたギャビン・ウッド氏が立ち上げたPolkadotなどのプロジェクトも注目を集めている。
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