尼子氏とは? わかりやすく解説

尼子氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 06:41 UTC 版)

尼子氏(あまごし)は、武家士族だった日本氏族室町時代中期に京極氏の分流京極高久が所領の近江国犬上郡尼子郷から尼子を称したのに始まる。京極氏の守護代として出雲に下って勢力を拡大、経久の代に守護京極政高を追放して戦国大名となり、出雲を中心に山陰地方の国人を従え安芸国石見国において大内氏中国地方の覇を争ったが、やがて大内氏を滅ぼした毛利氏に圧迫され、義久の代に居城月山富田城が落城[2]。以降義久とその子孫は毛利氏の家臣となり、江戸時代には佐佐木に復姓して長州藩士家として続き、維新士族通字は「」(ひさ)。


注釈

  1. ^ 尼子姓の由来について一つの伝説がある。始祖が天女との間に子供をもうけ、やがて子供は天女の子供という意味から、天子(あまこ)という姓を名乗るようになる。しかし京にいる天子様(天皇)と同じ字は恐れ多いと、読み方はそのままに尼子という字に改めたという[要出典]

出典

  1. ^ 沼田頼輔 1926, p. 153.
  2. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『尼子氏』 - コトバンク
  3. ^ a b 松浦義則「戦国大名の領主層掌握について―出雲尼子氏を例として―」(『福井大学教育学部紀要第Ⅲ部、社会科学』第30号、1981年)
  4. ^ 岡部忠夫 1983, p. 220/225.
  5. ^ 岡部忠夫 1983, p. 225.
  6. ^ 岡部忠夫 1983, p. 220.


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尼子氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 01:27 UTC 版)

吉田郡山城の戦い」の記事における「尼子氏」の解説

吉田郡山城攻め失敗したことで、同年1月末までに頭崎城平賀興貞降伏後述通り安芸武田氏厳島神主家などの安芸における尼子勢力駆逐される。安芸備後石見のみならず出雲でも国人領主たちの多く離反備前播磨では赤松氏浦上氏勢力盛り返すなど、膠着状態であった中国地方勢力争い大きく動いた。そして、11月13日には尼子経久病没この機に乗じて尼子氏を叩こうとした大内義隆により、室町幕府から尼子討伐綸旨出されるなど、尼子氏は窮地追い込まれた。

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尼子氏

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防長経略」の記事における「尼子氏」の解説

益田藤兼を介して大内氏和解し同盟関係結んでいた尼子氏は、新宮党粛清後に軍事尼子宗家権限強化をすることにより備前浦上氏攻めるべく備前へと侵攻していた。だが、陶晴賢戦死してから石見銀山大内氏勢力後退したこともあって、この隙を突く形で石見銀山奪回銀山付近の忍原へと進出してきた吉川元春宍戸隆家軍を撃破している(忍原崩れ)。毛利氏石見銀山奪回するのは、永禄年間雲芸和議まで待たねばならなくなった

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