学級裁判パート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:12 UTC 版)
「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」の記事における「学級裁判パート」の解説
基本ルールは前作とほぼ同様。ミスにより発言力が0になると主人公の日向がクロ(犯人)として指名されてしまい、クロ以外の全員がおしおきされてゲームオーバーとなる(その場でコンティニュー可能)。アクション難易度の上昇により、前作と比較するとノーミスクリアが難しくなっている。 参加者はそれぞれ検事・被告・陪審員を兼ねる。これに加えて、本作では議論の槍玉に挙げられた人物を本人や別の人物が擁護する「弁護」の要素が加わった。 全体的なシステムの前作との違いは、学級裁判が長丁場となるため裁判中盤で「中断」が設けられていること、および前作では各議論フェイズ毎の採点結果が表示されていたが、本作では各フェイズ間がシームレスとなり、学級裁判終了時まで採点結果が分からない仕様となったことである。議論の具体的な内容に関しては下記の通り大幅に変更されている。なお、後者に関しては前作のリマスター版でも逆輸入されている。 学級裁判の全体効果のスキルはソニアが所持する「羨望の発言力」、九頭龍が所持する「七光」、電子ペットのウサミが所持する「驚異の集中力」の他に発言力が上昇する「注目の発言力」。集中力が増加する「抜群の集中力」。各フェイズのタイムリミットが少し長くなる「長考」。正しい答えを回復する発言力の量が増加する「カリスマ」。 ノンストップ議論や反論ショーダウンのスキルは終里が所持する「桃色筋肉」、花村が所持する「テイスティング」の他に言弾の発射間隔が短縮される「トリガーハッピー」。 ノンストップ議論や閃きアナグラム(改)のスキルは照準の移動速度が遅くなる「シフトダウン」。照準の移動速度が速くなる「シフトアップ」。 ノンストップ議論、閃きアナグラム(改)、パニックトークアクションのスキルは罪木が所持する「静感マッサージ」の他に精神集中時及びフィーバータイムの時に集中力の消耗が遅くなる「右脳解放」。精神集中時及びフィーバータイムの時に時間と共に発言力が回復する「妄想」。 ノンストップ議論 ある事柄に対して、メンバー全員で意見を戦わせて真相を推理する。 基本システムは前回と同様、ウィークポイントとなる発言に対して効果的な証拠を銃弾を模した「言弾(コトダマ)」として撃ち込むことで進行する。手持ちの言弾で論破不可な場合は他者の発言を記憶する必要があるのも同様。 今作では発言の矛盾点を指摘して「論破」するだけでなく、他者の発言内容に不足している証拠を提示して補完する「賛成」も加わった。「論破」のウィークポイントは従来通り黄色で、「賛成」できるウィークポイントは青色で表示されている。黄と青のターゲットが両方出てくる場合もある。 生徒や電子ペット以外でのスキルは田中が所持する「I.U.F.」、七海が所持する「チートコード」、小泉が所持する「オートフォーカス」、電子ペットのモノクマが所持する「明鏡止水」の他に照準のブレが少なくなる「冷静沈着」。 相手の発言の言弾の記憶する速度が上がる「アルゴリズム」。 反論ショーダウン 主人公の進める推理に対して、他の登場人物が反論を仕掛けてくる。ノンストップ議論が「言弾」という弾丸をぶつける「撃つ」要素なら、反論ショーダウンは「言刃(コトノハ)」を使って相手の反論を「斬る」(切り返す)要素にあたる。 画面内に討論相手のセリフが出現するので、それをアナログパッド(または十字キー)を使い、縦・横・斜めのいずれかの方向を押して切り裂く。セリフはゲーム難易度、討論相手、スキルの有無により切り返しに必要な入力回数が決まる。条件を満たせば○ボタンで「返し斬り」が可能。入力方向に対象となるセリフがなければ空振りとなる。空振りは減点対象ではないが、切れる回数は決まっているので無駄打ちすると最終的に足りなくなる場合がある。 切り返しを行うと、討論相手との仕切りである画面中央のラインが相手側に移動していき、一定以上切り返してラインを相手側に押し込むと議論が「発展」する。ラインが中央部分に留まった場合はボタン連打による「鍔迫り合い」が発生し、これに成功すると同様に「発展」させられる。切り返し回数が不十分だったり、争点となるウィークポイントを切ってしまうと、ラインが主人公側に移動していき、完全に押し切られると「逆発展」してしまい、一つ前の議論に戻されてダメージを受ける。 議論が「発展」すると相手のセリフ内にウィークポイントが発生する。ウィークポイントに対しては、ノンストップ議論と同様に効果的な証拠を「言刃」として選択して△ボタンを押すことで「論破」することができる。 生徒や電子ペット以外でのスキルは辺古山が所持する「紫電一閃」、弐大が所持する「活殺自在」の他にムードを優勢に傾きやすくなる「ムードメーカー」。 切れ味+2になる「業物」。 切れ味+5になる「大業物」。 閃きアナグラム(改) 推理に必要なキーワードを閃く。前作の閃きアナグラムのように不足した部分の穴埋めではなく、問題文と文字数から推理してキーワードを一から完成させなければならない。また、文字を打ち込む方法も前作と異なっている。 パズルゲームとなっており、上下左右から流れてくる文字を○ボタンで取り込み(キャッチ)、任意のポイントでもう一度○ボタンを押してそこに落とす(リリース)。同じ文字が接触した場合はその文字がくっついて正方向となり、異なる場合は爆発してダメージを受ける。 2文字以上くっついた文字は○ボタンを押すと消滅させられ、正しい文字をくっつけた状態で△ボタンを押すと、解答欄にはめ込むことができる。 流れ出る不要な文字同士がくっついてダメージを受けるのを阻止しつつ、必要な文字を手早く埋めることが求められる。前作の閃きアナグラムと比較すると、キーワードの文字数が大幅に増えているうえに出現する文字が増えると文字同士の衝突を避ける必要も生じるため、難易度がかなり上がっている。 ロジカルダイブ 頭の中で事件の流れを整理し、その先の真実に到達するミニゲーム。スノーボードを模したゲームで、パイプ状のコースを進んでいく。道中で何度か出題される択一問題に全て正解しつつゴールすればクリアとなる。 ○・Rボタンで加速、×ボタンで減速、△・Lボタンでジャンプ。コースにはチェックポイントが設けられており、コースアウトした場合はダメージを受けて最後に通過したチェックポイントまで強制的に戻される。また、急加速ポイントやジャンプ台、障害物なども設置されており、障害物に激突した場合もダメージを受ける。 択一問題は分岐したコースそれぞれが選択肢となっており、答えに当てはまるコースを進んで解答する。問題に誤答した場合にはコースが消失してそれ以上先に進めなくなり、強制的にコースアウトとなる。 生徒や電子ペット以外でのスキルは澪田が所持する「速弾き」の他に最高速度がアップする「クロックアップ」。 旋回力がアップする「マニューバ」。 ジャンプ力がアップする「ムーンサルト」。 パニックトークアクション 略してPTA。前作で行われていたMTB(マシンガントークバトル)の流れを汲むミニゲーム。 前身であるMTBとは仕様が若干異なり、マーカー1つ1つに対して○ボタンを断続的に押していくのではなく、○ボタンを押し続けることで次々と発言をロックオンする。 討論相手の「理論武装」(相手側に「盾」として表示される)を排除した後に、表示される4つの断片的な言葉を並べて、反論の中心となるキーワードを作ることで相手を完全論破する。 生徒や電子ペット以外でのスキルは狛枝が所持する「トランス」、左右田が所持する「クラフトワーク」の他に相手に与えるダメージが上昇する「美声」。 弾数が増加する「ボキャブラリー」。 1回の操作で2つ以上の発言を同時にロックオンできる「両手利き」。 人物指名 ある事柄に関して、関連していると思われる人物を指名する。前作とは異なり、クロ(犯人)を指摘する際以外にも行われることがある。 スポットセレクト 議論の決め手となる場所を選択する。一枚絵が表示されるので、カーソルを動かして怪しい場所を指摘する。間違えるとダメージを受ける。 クライマックス推理 基本は前作と同じで、事件の流れを再現したコミックの空欄を埋めて事件の総まとめを行う。 前作との相違点は、コマが4~5個を1セットとした「ストック」の束に分かれていて、ストック内のコマを全て消費しなければ次のストックが表示されないことである。このため、必ずしも空欄を事件の進行順に埋められるとは限らない。ストック1つにつき1~2個ほどのコマはダミーとなっており、ダミーは他の正答のコマを当てはめると自動的に消滅する。 また、コマをはめ込んだ段階で即座に正誤が判定される点、全てに正しいコマをはめ込まない限り再現開始できない点、およびはめ込むコマそのもののヒント以外にコマが入る空欄にも内容を描写するヒントが追加されている点も前作とは異なっている。
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