大和高校アメリカン・フットボール部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 22:42 UTC 版)
「5ヤーダー」の記事における「大和高校アメリカン・フットボール部」の解説
理事長の肝いりで、急遽創設された部。個性豊かな面々が揃っているが、部員数が少なく、攻守を兼任しなければならないのが弱点。 初試合は鮫島学園との練習試合で、最初は3軍と戦っていたが、正体に気づいた翼によって2軍相手に変更。鮫島学園からは「1ヤード取れたら、大和の勝利」という条件を提示されるものの、言葉通りに1ヤードも取れずに惨敗。2軍相手にやられたショックで翼は一時活動を停止したほどだった。立ち直った後の桜町高校との試合では10-24で勝利。春季大会では1回戦は聖山高に95-6と圧勝。2回戦では鮫島学園との戦いになり、太っとし以下のディフェンスのふんばりによって3rdまで0-0と互角の戦いを演じ、最後は太っとしのインターセプトからのリターン・フィールドゴールによって3-0と勝利。3回戦の駒場高校戦では23-10と勝利。準決勝の愛国大附属ではくさびフォーメーションに苦しめられるが、緑川のアドバイスによって攻略した事で48-55と勝利。初出場で決勝へと駒を進めるが、緑が丘学園戦では、火桜の右肩負傷によってパス攻撃ができなくなったことや、消耗戦に引きづりこまれたことによって6-23の大差で敗退する。 秋季大会では、初戦を33-15、二回戦の日大梅ヶ丘戦は57-9と勝ち上がり、3回戦での潮高校戦ではラスト4分からの大逆転で33-32と勝利。準決勝へと駒を進めるが、準決勝の愛国大附属戦では急遽、補強した梶の回転(スピン)走法に33-34とリベンジを許してしまう。その後の3位決定戦の鮫島学園にも敗れて、4位で関東大会に進出する。関東大会では初戦で愛国大附属と対戦、梶の回転走法を翼が破ったことによって40-35で勝利。準決勝の聖・クルス学園では47-50と勝利。決勝戦の港高校戦では、51-48と逆転勝利して、全国大会へと駒を進めることとなる。 全国大会では湖風高校に37-38と勝利。決勝の関西学園でも勝利して、初出場で初優勝。その後の都立飯田橋高校戦の後に、やみのアメフットの戦いに投じることなる。 鷲爪 翼(わしづめ つばさ) 本作の主人公。チームでのポジションはHB。身長175cm、体重74kg。1試合の平均ラン数20回で、平均獲得ヤード5.5ヤード。最初は単にアメフト部を作るために大和高校にやってきた転校生に思えたが、実は少年院出身で、同じく少年院出身の桜町高校アメフト部の田代からアメフトを通じて男同士の友情を学び、大和高校の理事長に日本一のアメフト部を作る約束で少年院を出してもらった少年だったことが発覚する。普段は強気で、チームメンバーに厳しいトレーニングをさせるが、試合で仲間を傷つけた際などは屈辱でなかなか立ち上がれなくなる性格である。 大木 太(おおき ふとし) 通称、太っとし(ぶっとし)。チームでのポジションはT。元相撲部のキャプテン。鮫島学園とのリベンジマッチでは、その巨体と一瞬で勝負を決める相撲の俊敏性を見込まれて、モンスターという、ディフェンスラインとラインバッカーの間に位置するポジションに配置。鮫島学園のパスをことごとく叩き落とし、最後はインターセプトを決めるなどして活躍する。武(たけし)という弟がいる。 時田 建二(ときた けんじ) 通称、ゴリ。チームでのポジションはE。元ラグビー部のキャプテン。本作の最大のボケ役で、他のキャラにいじられやすい男だが、時には男らしい一面も見せる。更に作中で彼女もできる。家庭は「魚政」という魚屋で、母親は穏やかだが父親は厳しい性格である。ストーリー後半では父親が脳卒中により昏睡状態となるという悲しみを背負いながらも最後の戦いへと旅立っていく。 山下 豊生(やました とよお) 通称、ガマ。チームでのポジションはC。元野球部のキャプテン。チームの中で2番目に死亡する。 菊池 優(きくち まさる) 通称、チータ。チームでのポジションはE。元陸上部のキャプテン。大和高校優勝後、自身のレシーブの成功率が3割を切っているところに、K大付属高等学校の監督・猿木にK大付属への転校を誘われ、大和高校を離れていくが、悲しい結末に・・・。 火桜 洋平(ひざくら ようへい) 元応援団の団長。チームでのポジションはQB。部活動のキャプテンたちに恐れられていた男で、正拳で石灯籠を叩き割るほどの空手の高段者で暴力団「火桜組」の組の跡取り。最初はアメフト部を全否定していたが、番長グループ「牙」に誘拐されそうになったところを翼に助けられ「借りを返すのは自分の主義に合わない」と翼たちの仲間に加わる。小柄だが目元に険のある顔つきと長髪のオールバックという独特の外見をしており、話す際は「です。ます。」調の礼儀正しい口調でである。厳しい性格で、他人の行動や考えが気に入らないと顔面を殴って叩き直そうとすることが多いが、主将には従うという考えが強い。春期大会の駒場高校戦から右腕を痛めるが、実は左利きで左でも投げられるよう鍛錬した結果、左腕でも投げられるようになるが手の形状からシュート回転がかかってしまうのが欠点でもあり、長所。 赤城 圭介(あかぎ けいすけ)・青木 進(あおき すすむ) それぞれ通称、赤鬼・青鬼。チームでのポジションはG。応援団における火桜の腹心の部下であり、団旗を掲げ持つ旗手を務める。応援団時代は部活動のキャプテンたちに恐れられていた。赤鬼は味方をかばってチームの中で3番目に死亡する。 浪花(なにわ) 通称、チビ。チームでのポジションはHB。小柄だが、「みきり」で俊敏な動きを得意とする。関西弁で、頭を殴られると「ドタマのこづき料」として500円を求めたりと生意気な性格だが、ノイローゼ気味の同じクラスの親友・緑川の前では自分の青春を守ろうとする男らしさを見せつけた。ストーリー後半では大怪我をして入院、仲間の輸血による退院後も、怪我による心の傷により再度入院と厳しい状況に陥るも復帰する。 野坂 兼行(のさか かねゆき) 元柔道部の男。チームでのポジションはT。柔道に関しては中学時代向かう所敵なしで国体で個人戦3位という記録を持つ実力者であった。当初はアメフト部のスカウトを断るが、入部を賭けてのぶっとしとの一騎打ちに敗れ入部することとなった。 横田 龍児(よこた りゅうじ) 少々キザなタイプの男。チームでのポジションはFB。ストーリー中盤では父親の会社が倒産し家庭が火の車となり、土木の仕事をするところも見られたが、その後家族が応援に来てる中で港高校との試合では、彼が港高校の超重ディフェンスラインを攻略したことによって勝利する。 目黒(めぐろ) その名の通り目元が黒いのが特徴。メンバーに馬鹿にされやすく、試合よりも観戦や委員長の付き人としていることが多いが、ストーリー中盤で火桜が右腕を痛めた際はその代役を務めた。 坂東 鯉三郎(ばんどう こいざぶろう) かつてゴリと共にラグビー部に所属していた男で女性とみがまうほどの美貌の持ち主。その後足を骨折し演劇部に所属。キックの名人とされており、翼たちがストーリー中盤で緑ヶ丘学園に負けた際、優秀なキッカーが欲しいということで、ゴリの紹介により仲間に加わる。足を痛めているため正確にボールを飛ばすことはできないが、飛距離はとても高く、潮高校との試合の際は大いに活躍した。演劇部に所属していたことから「お役者」というアダ名を持つ。 原 修平(はら しゅうへい) 大和高校が全国制覇を果たした後にアメフト部に加わる1年生。チータが自身の後任として育てあげるものの、あまり活躍する場もなく、「やみのアメフット」による校舎の破壊に巻き込まれ、メンバーの中で4番目に死んでしまう。
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