墨村家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:05 UTC 版)
正統継承者は右手の平に方印が出る。通字として代々「守」が受け継がれている。 墨村 良守(すみむら よしもり) 声 - 吉野裕行・幼少時代:白石涼子 本作の主人公。墨村家22代目(予定)。現在私立烏森学園中等部3年。14歳〔正統継承者〕。 趣味はケーキ作り、好物はコーヒー牛乳。いつも学校では給食以外居眠りしていた。考えるより前に行動してしまうなど、無茶な行動が目立ち、感情的に行動していることから精神的には非常に幼い。奥久尼曰く、「おそろしく純粋」。 自分の周りの者が傷つくのを極度に嫌う。歴代正統後継者の中でも、飛びぬけて強く烏森の影響を受け、 烏森に愛されていると比喩される。才能にも恵まれており、扇七郎曰く、数段飛ばして成長するタイプ。 しかし、当の本人は自覚がなく、不用意な発言により兄弟や閃を傷付けることもある。 術者としては時音とは対照的でパワータイプでテクニックは低いが、それを補って余りある力を持っている。 墨村 繁守(すみむら しげもり) 声 - 多田野曜平 良守の祖父。墨村家21代目当主。68歳〔正統継承者〕。雪村時子にこそ劣るものの、強力な術者。好物はだし巻き卵。座右の銘は「努璃意夢(どりいむ)」。 現在、時子との仲は悪いが、若い頃は時子と共に烏森を守っていたこともあり、良守が目指す道を既に通ってきた様子がうかがえる。また、時子のことを本当に嫌っている訳ではなく、一人で抱え込むタイプの時子を気遣ったり、もしものときは共闘する姿勢を見せている。旧友である松戸は繁守に「かなわぬ恋ほど美しいものはないのさ。そして男は未練がましい生き物だ。それは君の方がよくわかってるんじゃないのかい?」と述べており、これに対し繁守も特に否定していない(ただしこのやりとりが時子に関するものか否かは明らかでない)。 頑固で口やかましい性格。正統継承者の自覚が無い良守に手を焼いているが、墨村・雪村の垣根を越え次の世代のことを考える事や、正統継承者ではない守美子、正守の動向に気を揉むなど家系や使命を超えた気遣いが多いなど、言動とは裏腹に老練の域に達している管理者タイプ。 良守の無想の修行が最終段階に入った時、縞野から良守は繁守の手の届かなかった領域に達するという説明から繁守は極限無想を習得していない可能性が高い。 書道が趣味で度々作中でその腕を見せており、作者によれば墨村家の収入の一つとなっているらしい。 墨村 正守(すみむら まさもり) 声 - 宮内敦士 21歳。良守の兄。詳細は十二人会を参照。 墨村 利守(すみむら としもり) 声 - 川庄美雪 良守の弟。三影小学校3年1組(後に4年生)。9歳。図書委員を務めており、愛称は「トショ」。ピーマンが苦手。 真面目なしっかり者。有能な兄たちに少々コンプレックスを覚えているが、修行はしている模様。 墨村 守美子(すみむら すみこ) 声 - 金野恵子 良守の母、繁守の娘。作中トップクラスの異能者。繁守曰く「放蕩娘」。 非常に肝が据わっており、人間らしい情緒が備わっていない。結界師としての能力は極めて高く、土地神クラスの龍を手玉に取るほど。開祖である間時守に「次元の違う術者」、無想を使った良守に「足元にも及ばない」と言わしめている。 全国各地を放浪しているが、素性に謎が多い。宙心丸には今ひとつ気に入られず、正当継承者にはなれなかった。しかし、時守の出会いにより烏森の封印計画が大きく動き出すこととなった。 作者によれば彼女は時々墨村家の口座にかなりの額のお金を振り込むことがあるらしく、実は墨村家の家計を支えている。 真白湖に行ったことがあるようで、そのため裏会の調査室からは神佑地狩りの疑いをかけられている。またその理由の一つとして、かつて暴れている土地神を抑えるという仕事で神殺しを行ったことがあり(土地神には世継ぎがおり、土地神の世代交代の一環だったとも言える)、その後放浪するようになったらしい。 烏森を覇久魔で完全に封印するため、墨村家に、自身の7割程度の記憶・能力を有する自分そっくりの式神を送った。その後覇久魔の地で発動された良守の真界の中に残り、中から真界を完全に閉じて宙心丸を封印した。結果自身は真界から二度と外に出られなくなった為、最後に式神を残して夫への感謝の言葉を伝えた。また、料理や裁縫は不得意。 墨村 修史(すみむら しゅうじ) 声 - 村治学 良守の父。墨村家に婿入りした主夫だが、その傍ら売れない小説家をしている。繁守と時子のいざこざにいつも悩まされている。 穏やかで世話好きな性格だが、怒ると非常に怖い。フリル付きのエプロンを愛用している。舅の繁守からは「修史さん」と呼ばれ、家事全般を請け負っている。松戸平介の元助手。霊感こそ皆無であるが、魔除けの作成・使用が可能。 斑尾(まだらお) 声 - 大西健晴 約500歳の墨村家付きの妖犬。生前の名は「銀露(ぎんろ)」。嗅覚で妖の位置を探る。オネエである(作者によれば妖犬なのでどっちでもいいとのこと)。 気分屋だが、面倒見は良い。普段は普通の妖犬だが、本体は墨村家の家にある石にあり、紫色の数珠の首輪を外すことで本来の姿を取り戻す。 本来の姿は巨大な姿の妖犬で尾に強力な毒を持つ妖毒使い。鹿の生肉が好物。 生きていた頃は鋼夜と2匹で山に棲んでいたが、山を人間に荒らされ餓死。その後、成仏できずに相棒の鋼夜とともにその山を彷徨っていたが、間時守と出会い一目ぼれし、墨村家に仕えるようになった。 縞野(しまの) 無想部屋の番人。 縞々模様の普通の大きさの猫の姿だが尾は二つに分かれていて(要するに猫又)、木札の鍵をつけた首輪をしている。一人称は「小生」。本来の役割は下地ができた段階でその者が極限無想へ至る資質があるか見定めることで無想にも入れていない状態で現れることはないが、良守の場合は烏森が覚醒しかかっているこの時期に呼応してかなり早い段階から現れた。かつて、間時守の能力によって従わされた妖で、その時は人の数倍もの大きさだった。 電撃針(でんげきはり) 二本の尾の先の毛を尖らせて、相手のこめかみに刺して、電撃を見舞う。 無想部屋で修行している墨村の者には、精神の治療として用いる。
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