雪村家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:05 UTC 版)
正統継承者は左胸に方印が出る。通字として代々「時」が受け継がれている。 雪村 時音(ゆきむら ときね) 声 - 斉藤梨絵 本作のヒロイン。雪村家22代目(予定)。現在烏森学園高等部2年。16歳〔正統継承者〕。 成績優秀の優等生。髪がかなり長く、一箇所にまとめて結っている。容姿端麗のため男子からの人気が高い。良守からも好意を寄せられているものの、色恋沙汰に疎いのか気付いてる様子はない。閃曰く「外見より胸がある」。ゴキブリが大の苦手であるが、他の昆虫は割と平気である。結界師であることを隠すための誤魔化し方から、まどかには「意外にふしぎちゃん」と思われている。閃からは「短パン女」と呼ばれることも。好物はチーズケーキ。 幼い頃から結界師の仕事に誇りを持っている。11歳のときに良守を庇って右腕に傷を負い、当時の傷が残っている。良守が人の傷つく姿を嫌うようになった切っ掛けは自分にあると考えている。術のパワーや持久力では良守に及ばないものの、精度、技術は非常に高く、一度に複数の結界を形成し、滅却することができる。時子曰く、力の操作が上手い。しかし、パワー、持久力が少なく、回数、個数に限界があるため、多重結界は「あなた向きの術ではない」と言われている。また、他人が作り出した空間を読み取ってすり抜けたり、術者の痕跡を探ることができる。また、閃が心を読むとき、それを感知できる。 責任感が強く、年長ということもあって、後先考えずに行動しがちな良守の手綱役を務めており、ビンタや念糸での拘束など実力行使に及ぶことも辞さない。普段は冷静で状況判断能力に長けているが、1人の時は良守にひけをとらないくらい無茶な行動をとる。また、非常に気が強く勝気で、怒らせた相手には容赦がない。その怒ったときの理不尽なまでの暴力から、良守にはしばしば「鬼」だと恐れられている。良守への認識は「弟のようなもの」と言っているが、自分でもよく分からないらしい。そんな良守のことを生まれた時から知っていて、叱ることが多かったせいか素直になれず、本人もそれを自覚している。そのため当初は良守に対して素っ気ない態度を取ることが多かったが、物語が進むにつれそのような描写は減っていった。幼い時は良守ととても仲が良く、花火を持ってきて遊んだことも。 箱使いが烏森に現れた際には、単独で空間のすり抜けを会得した。緋田郷の主が烏森に出現した際良守と閃が窮地に陥り、やむを得ず土地神殺しの禁を犯してしまう。その咎めを受け夕上や夜城によって断頭島に連れて行かれてしまうが、夕上と良守の協力もあり、断頭島から脱出することが出来た。夕上に諭され、少しずつではあるが良守を頼りにするようにしている。烏森の覚醒に備え、波同の修行を始めている。その後波同の修行を完成させ、夕上の協力を得て覇久魔の異界に潜入。波同最終奥義、空身を使用しつつまほら様に説得を試み、失敗して溶かされてしまうが、"眺める者"によって再生した。 全てが終わった後、数学教師になる夢を良守に語った(彼の「城を建てたい」夢に協力したい思いもあるらしい)。 シュークリームを作ると黒い物体に仕上がったり、チーズケーキを作れるか不安そうにしていることから、料理(少なくともお菓子作り)は不得手だと思われる。 雪村 時子(ゆきむら ときこ) 声 - 田中真弓 時音の祖母。雪村家21代目当主。70歳〔正統継承者〕。兄がいる(正統継承者ではない模様)。 力・技術を兼ね備えた強力な術者(正守の調べでは「繁守よりも烏森の影響を強く受けている」とのこと)。若い頃は理性を失うと、無意識に空間のひずみを形成し、その中に自ら落ちて行方を晦ましている時もあった(閃曰く「暴走キャラ」)。責任感が強く、何事も独りで背負い込んでしまう傾向があり、性格的には良守に近い。当主としては実務者タイプ。時音同様、ゴキブリが大の苦手。 以前より墨村家を好んでいないものの、窮地の際はアドバイスを送ることもある。 雪村 静江(ゆきむら しずえ) 声 - 百々麻子 時音の母。ごく普通の専業主婦。天然パーマが特徴。 一般人らしく修史同様、霊感はない模様。温厚な性格で、墨村家とも親しく接している。ゴキブリ退治が得意。 雪村 時雄(ゆきむら ときお) 声 - 横堀悦夫 時音の父、時子の息子。正統継承者ではなく、実力もあまり高くなかった模様。 お人好しで穏やかな性格。時音が幼い頃、烏森守護の任務中に受けた傷により重傷を負い、守美子に家まで運ばれるもすぐに亡くなった。時音に「奴らに隙を見せるな」と言い遺す(この「奴ら」が何を指しているのかは不明)。 なお、作者の田辺は知人に「何故この父親があの母親と結婚したのか」とツッコまれたらしい。 白尾(はくび) 声 - 石井正則 約400歳の雪村家付きの妖犬。嗅覚で妖の位置を探る。 生前は間時守に飼われていた。「二匹でこの地を守れ」という主人の言葉を今も守る忠犬。女好き。自慢の鼻を争う、斑尾とは仲が悪い。あだ名を付けるのが好き。時音のことを「ハニー」と呼ぶ。首輪は緑色の数珠。なお、斑尾が真の姿を現した際に、時音に「あんたも(数珠を外したら)あんなのになるの!?」と問われた際には、「さあな」と答えている。 三毛野(みけの) 波同部屋の番人。 姿は雌猫で、尻尾は一本だがとても長い。時音を「真の抜け師」にするべく修行をさせる。なお彼女によれば最強ランクの結界師は抜け師らしい。
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