検察室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 07:18 UTC 版)
本部は断頭島(だんとうじま)にある。見た目は中立機関を装っているが、実際は様々な者の息がかかっており、事実上無法地帯となっている。島に連れて来られた罪人が逃亡したことがわかった時、島狩りを開始し、どんな荒っぽい手段でも使って島中を捜索して捕まえる。炎上寺一族は、検察室設立時から断頭島を管理していた。夢路亡き後、総帥の部下によって襲撃され島の施設群は完全に焼失した。 夜城(やしろ) 検察室特別捜査班員。記録室に所属していたこともある。全身を黒装束で覆っていて分かりにくいが女性である。精神支配系能力者で、力のイメージとして鶴を用いる。元々は大した術者ではなかったが、日永による洗脳・能力強化を受けており、日永の計画に加担させられることとなる。 夕上と共に雪村家を訪れ、時音を断頭島に連行し脳洗い部屋で洗脳しようとするが、時音が夕上によって逃がされてしまったため、夕上を刺してその罪を時音になすりつけ、時音を捕獲しようとする。彩覚を強引に従わせて時音と夕上を追いつめるが、突如現れた良守の絶界で自分の鶴を破壊され、彩覚にも裏切られて追い詰められる。そして何かを喋ろうとしたが、日永の洗脳による証拠隠滅プログラムにより自殺した。 夕上 清輝(ゆうがみ きよてる) 検察室特別捜査班員。眼鏡をかけ、スーツを着こなした優男。「華麗」であることにこだわりを持ち、飄々とした物腰で、紳士的かつクールに振る舞う態度は、良守が嫉妬するほどかっこいいが、その一方ではアブない発言や、突拍子もない無茶な行動を起こすことも多い、かなりの変人。全身を流れる自分の血液が呪力の依所であるため、肉体は非常に丈夫で、さらに血液を自由に扱い、ネクタイやハンカチなどにして形を与える事も出来る。裏会内の様々な組織に潜り込んでいたことがあり、記録室にいたこともある。頭脳も極めて明晰で、検察室には短期間しか所属していないが、そのわずかな間に「抜け道」の存在に気づいていた。 彼の実家は一族伝来の神佑地を代々長子が守護する役目を持っており彼の姉が受け継いだが、その神佑地が神佑地狩りに遭ってしまい、姉は生きがいを失って自殺してしまった。そのため神佑地狩りのことを調べたいと考えている。 夜城と共に時音を断頭島に連れてくるが、夜城の陰謀に気付き、時音の逃亡に尽力した。彩子と夜城に追いつめられるが良守に助けられる。逃亡に成功した後は良守と時音の関係を解きほぐした(しかし良守に悪魔だと認識される)。なお閃は、時音といい雰囲気でハリウッド映画なら恋人になっていたと評している。 検察室が破壊されたため、親戚である探野耕造に調査室に雇ってもらえるよう頼みにきた。その後、総本部奪還作戦の際監視を担当しており、雪村時音を「抜け道」へと案内した。 作者曰く、妙齢以上の女性からの人気が高かったとのこと。架魅那(かみな) 夕上の呪力である血で作り出した式神に近い存在で、一つ目のコウモリのような外見をしている。普段は夕上のトランクに入れられており、夕上の意志でしか動かせない。これほどの大きさにするには血を3年ためなければならないらしい。夕上が時音を断頭島から逃げ出させるために彼女に貸したが、夕上が夜城に刺されて意識を失ったことで制御を失い、崩壊した。 炎上寺 彩子(えんじょうじ さいこ) 断頭島管理人。島の管理を弟の彩覚と共に司っている。自分より若い女と、若い女になびく男はすべて死んだ方がよいと思っている怖い人。普段は髪を縛って伊達眼鏡をかけているが、戦闘時には髪を解いて眼鏡を外す。妖混じりである為、戦闘能力は高く、巨大な鎖鎌を武器として扱い、自身の腕を伸ばす能力を使うことで長いリーチを生かした戦い方をする。怒って凶暴化すると理性が働かなくなり、狭いところを通ろうとして鎖鎌を引っかけて通れなかったり、時音の結界に気づかずに思いっきりぶつかったりするなど、前後の見境すらつかなくなってしまう。おかげで時音は通常時と戦闘時の彼女が同一人物だと気がつかなかった。爆発に巻き込まれても生きているほど生命力も強く、夕上からは「ほぼ不死身」といわれている。 夜城の罠で追いかけられることとなった時音に島狩りを開始し、時音を追いかけるが時音と夕上の策に翻弄され、なんとか2人を追いつめるが良守の結界で吹っ飛ばされ、今度は時音を捕らえようと現れた夜城の黒い鶴で攻撃され倒された。 炎上寺 彩覚(えんじょうじ さいかく) 彩子の弟で記録係。断頭島の管理を姉と共に司っており、断頭島で起こった全ての出来事を記憶している。姉と違って冷静沈着。式神を使用出来る(紙の形はエイに似ていてマークは「炎」)。 裏会の記録係が墨村正守によって集められた際、正守に協力した。
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