味皇料理会少年部・高等部
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「ミスター味っ子の登場人物」の記事における「味皇料理会少年部・高等部」の解説
天台一(てんだい はじめ) 高名な料理評論家である、天台益高の息子。父親のグルメガイドの手伝いをしていて、「1日8軒のラーメン屋を回る」のが日課らしく、「日之出食堂」の全メニューをたった2日で制覇したほどの大食漢。父親と共に築き上げたネットワークを駆使し、良い素材を短期間に集めることも可能である。料理評論家を継ぐための勉強として料理会少年部に入学。少年部加入当初はよく陽太とつるんでいた。少年部卒業後は普通の高校へ進学しているため登場しなくなるが、第50回味皇GP直前に他の旧少年部の面々と再登場して陽太を応援する。第115話で日之出食堂に取材に訪れ、それがきっかけで陽一が陽太に、隆男が本当は死亡が誰にも確認されていない事を明かす。最終話巻末にて、主なキャラクターのその後が彼の取材メモという形で公開された。 安藤睦男(あんどう むつお) 老舗懐石料理店である「あんどう」の一人息子。跡取りの座は自らの力で勝ち取るために、少年部へ入学をする。後述の龍樹とは犬猿の仲。真面目な性格をしているが、現実を知らない正論に彼の功績は尻下がりに落ちていくことが多いが、潰れることのない芯の強さがある。3月の中学卒業と同時に、高等部に進学。少年部では陽太たちと同期であったが、実は1学年上であるため、高等部では上級生として登場。陽太の高等部入学直後まではよく一緒に行動していたが、第二部以降は登場しなくなる。『II』最終話の扉絵の全員集合シーンで登場したが、龍樹とは相変わらずの仲である模様。 柿本龍樹(かきもと たつき) 通称「タッキー」。人と同じやり方を良しとせず、どこか飄々とした性格。少年部の面々が陽太の父陽一と会った際に全員が憧れのまなざしを向け、過去の陽一の料理を絶賛する中、一人「中には少々無茶な料理もあると」と言いかけて全員に袋叩きに遭っている。その性格が水と油で、前述の安藤とは犬猿の仲。しかし、苛酷な環境で過ごした経験から、内面はかなりシビアな考えの持ち主で、他人を気遣おうとする陽太に皮肉をもらす事も多いが、何だかんだで面倒見の良さを見せる事もある。作る方も味覚に関しても優れており、将来は味皇料理会の屋台骨になるほどと称される。10歳の頃に両親を交通事故で亡くし、その後しばらく施設に預けられていたが、そこは日常的に施設の人間達から虐待を受け、食べる物も着る物もままならないという非常に悪辣な環境となっていた。その為、耐えられなくなって施設を飛び出し、行き倒れになっていたところを、少年部の講師でもある水谷に保護される。そしてある出来事をきっかけに、水谷の養子となり、現住所は水谷宅であるが、水谷にあまり迷惑をかけたくないという理由から橋の麓にテントを張って暮らし、自活で暮らしている。日之出食堂が全壊した陽太は、一時期彼のテントに転がり込んでいた。 竹本翼(たけもと つばさ) 味皇料理会の高等部に所属し、フードコート「ガレリア」内に「リゾット」専門店を経営。店自体は繁盛していたが、どうしても「合格点」を貰えずに、伸び悩んでいたが、陽太の一言をきっかけに、さらなる繁盛を見せる。 大塚粟香(おおつか あわか) 通称「あわわ」。自分のやりたい料理を見出せずに竹本のリゾット店で調理をしていたが、陽太が竹本に教えた一言を別の意味で活用して独立開店した。 池谷 竹本の同級生で友人。にこやかな態度を取っているが、本性は尊大でエリート意識が強い。安藤と陽太が行楽弁当を出すのを聞いて、それを真似て隣で同じ行楽客を狙った弁当を出す。結果は池谷の圧勝(実際は安藤と陽太の自滅に近い)だったが、彼ほどの実力があっても、3年生の中では「ヌケサク」「3年の面汚し」と呼ばれるレベルであり、本人も「1年相手に、勝っても自慢にならない」と自嘲した。 3年生達は、少年部の店舗実習一位という事で安藤に注目していたが、この惨敗で「池谷にしてやられるような小物」「期待外れ」と幻滅して去って行った。 その後作中には登場しなかったため、安藤が雪辱できたかは不明。 音羽松也(おとわ まつや) 「ガレリア」内で売り上げ当月の第4位を記録した「Mのレストラン」の店主。月に1回たった一人のお客のために開店するという伝説を持つ店。そのディナーは「一食1500万円」という超破格の値段(松也の腕にほれ込み毎月食事を依頼する西京極という金持ちがいる故のことでもある。高価な材料を金に糸目を付けずに使えるのも、松也の腕を西京極が信頼している所以で、アクシデントで陽太が松也の代理を申し出た時は西京極は一度は断っている。)であり、これが売り上げ第4位を記録する要因でもある。彼によればこのやり方を真似る生徒は「実際のところ結構いる」が、誰も自分の様にはやれないとの事。陽太の味皇高校の入学式の最中、出来合いの材料での調理を要求する村田源三校長と意見を対立させ、その場で退学処分(と言うより、売り言葉に買い言葉で自分から退学した)となった。ガレリアでは元々西京極一人のために店を開いていたので、退学になっても西京極の自宅に出張料理をすれば同じ事だったが、西京極は自分の一存で生徒を退学処分にした源三に憤りを感じて松也への引き続きの協力を約束。それを受けて、料理会本部の面前で店を開く。それを潰すために源三は陽太を差し向け、勘違いのオンパレードの末松也の店に転がり込んだ磯島(彼本人は松也の店を、味皇料理会直営店で、自分がまた認められてその店長に指名されたと思い込んでいた)と共に道路を挟んでの売上勝負を行う。お互い凄い料理を繰り出して一進一退の攻防が続くが、陽太が使う特製のかまどを使えばもっと凄い料理が出来る事に気付く。今は敵味方に分かれているから、かまどを陽太から借りられるわけがないし、すぐに同じかまどを作れるわけもないから諦めるしかないと思っていたが、磯島の「陽太は、ただ美味い料理を作りたいだけなんだから、かまどを貸すのを断るわけがない」の言葉で背中を押されて陽太にかまどを貸してくれるよう申し込んだところ、磯島の言葉通り、松也の案を聞いた陽太は快諾、磯島と三人協力して凄い料理を作り上げた。源三は指令を忘れて松也と協力する陽太に憤りを感じていたものの、協力して料理を作る過程で松也の店はほぼ全壊して翌日以降の営業は不可能になり、結果的に「松也の店を潰す」という指示は達成した形になったため、苦々しく思いながらも特に処分を行う訳にはいかなかった。 陽太とはガレリアで店を開いている最中に知り合ったが、その高い才能を認め合う仲で、味皇グランプリで陽太の相方のアンヌが失踪したときには女装して代役を務めた。
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