元暴走族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 06:09 UTC 版)
火野鉄 主人公。物語開始時31歳。通称鉄ちゃん。「家族」の仕切り役。かつて暴走族「神叉」の総会長に君臨したが、後の妻であるキリの妊娠を切っ掛けに引退。建設作業員(ALC担当)として家庭を養うが、そのために感情を押し殺して過ごしていた。しかしあつし・浩介・邦男との再会・真琴の暴行事件の報復をきっかけに、世間のカタチにとらわれない、自分達の法律で生きる「家族」を結成する。それ以来、花神町で名の知られた存在と化す。少年時代から非常に喧嘩っ早く、何度も少年鑑別所送りになっていた問題児であり、両親が居ないこともあってドンばーの市営アパートで何度も出入りを繰り返していた。一時は薊崎の施設にも居たこともある。後に「神叉」幹部となるあつし・浩介・邦男とは共同生活を強いられてからは、(特に浩介とは女絡みで)喧嘩ばかりで仲は劣悪だった。彼自身身を挺してまで「家族」を守ろうとする信念は、幼少の頃からの恩人であった夏目の影響が強い。普段は陽気で義理堅いが、非常に悪戯好きでそれが原因となってとんでもない騒動を巻き起こすも珍しくない。十数年間感情を押し殺してきたこともあり、一度キレると爆発的に暴れまわる。性欲旺盛で女と見れば「ふぅ〜ふぅ〜マン」に豹変して、手当たり次第に手を出すほど。度々キリに制裁されるが、一切反省無し。また、拘束生活を強いられると、後になって暴力・性欲の双方が更に暴走が加速する。じっとしているのも15分が限界らしい。そんな中で、何ともいえない別質の苛立ちを常に募らせていく。物語中、彼が度々見る遊園地の夢は、彼自身のある過去につながっている。 横田あつし 電気店を営み、普段は温厚な二男二女を持つマイホームパパ。だが一度キレると、妻のナオミ以外では止められないほど凶暴で、場合によっては殺意まで剥き出しにするほどの激情家。娘の真琴が森にレイプされたことを切っ掛けに「死んだまま生きる」ことをやめる決意をし、鉄達と共に「家族」を結成する。元「神叉」幹部だったが鉄同様ナオミの妊娠を切っ掛けに、暴走族の世界から足を洗う。鉄・浩介・邦夫とは中学からの友人だが、共同生活の頃は特に女遊びが好きな鉄・浩介が特に嫌いで、「神叉」のメンバーと共にフクロにしたこともあった。また、四人でつるんでいた頃は、一番あとに喧嘩に賛同するのは彼だった。悩みを抱え込む性格で、事故とはいえ渡辺武を死なせてしまったことや粒谷を殺害したことを、仲間に打ち明けられず五十嵐に利用されていたこともあった。 川崎浩介 様々な女性(熟女に至るまで)相手にするホスト。あつし・邦男同様「神叉」元幹部で、解散後は鉄達の前から姿をくらましていたが、その職業を生かしてさまざまな人脈を広げてきた。かなりの数の資産家もたらしこんでおり、「家族」形成の立役者と言える。共同生活時代は女絡みで鉄との喧嘩が絶えなかったが、最初に鉄に胸の内を吐露し、打ち解けたのも彼である。周平の憧れの対象。菜々子の襲撃で入院した件では、鉄に犯された看護婦達を口止めさせるための調教でしわ寄せを食らい、「家族」のイベントに遅れてしまうなど損な役回りをさせられてしまうことも。実は既に他界した本命の彼女がおり、独身貴族であり続けるのはそのため。遊び人を続けているのもその彼女との約束であり、女性を侍らせていても、実は彼女の写真を常に所持している。「他の女に見向きされなくなったら自分から会いに行く」とのこと。 後藤邦男 イタリア料理店を初めとして、多数の飲食店を経営する実業家。寡黙かつ冷静な性格で、感情もほとんど表に出さない。「神叉」解散後は飲食業の修行をしており、浩介のコネもあって多角経営を行うようになった。だが多角経営はあくまで結果に過ぎず、料理人としての目標は「父親のカツ丼」を超えることである。「家族」の主要メンバー中、数少ない薊崎の出身で、父の死により潰れてしまった朝顔食堂の息子。元々薊崎では名の馳せていた不良で、「神叉」には同じ薊崎出身の五十嵐に見出されて暴走族入りした。しかし、酒浸りで病を抱えていた父を見殺しにしてたことにより、邦男の父を実の父のように慕っていた鉄との仲は険悪だった。(このことは悪夢になるほど内心では悔やんでいた)また、五十嵐一派ではあったが夏目の方を慕っており、夏目の死を切っ掛けに五十嵐・薊崎一派を裏切り、花神派に付いた。薊崎でも慕う人間は未だに多く、独自の人望を持っている。色事とは無縁そうに見えて、実はリモコンバイブのプレイを好む。 前田梅 かつて「神叉」と敵対してた暴走族「醜楽會」の頭。咲原町出身。元々曲がったことを嫌う性格なためか、現在は刑事。鉄が原因で独身。刑事と言う立場を利用して「家族」を裏から支えている。また、暴力団から裏で色々貰っているらしく、鉄達からは極道刑事呼ばわりされている。鉄とは二人で酒を呑むこともあるのだが、大抵大喧嘩に発展する。女性関係は全く縁がなく、惚れる女全て片っ端から鉄に取られていたため、性癖が屈折してしまい、異常な独占欲からラブドールに「サオリ」と名づけて人間同様に溺愛するようになってしまった。(「家族」内でもドン引きされていたほど。) 甲斐一郎 元「神叉」花神支部頭だったが、鉄との喧嘩を繰り返すうちに腐れ縁のようになり、支部頭の座を鉄に譲った。「神叉」解散後は鳶職で生計を立てている。鉄骨担当。「家族」内でも極めて直情的な性格で、かつて結婚して娘・スミレをもうけたものの、妻に「狂犬・獣」とまで言われた凶暴さが原因で敵を作りすぎ、家族と別居状態にある。(スミレの苗字が変わっていないため離婚はしていない模様)娘スミレを溺愛しており、定期的に会う約束はしている。会う度にスミレにプレゼントを渡しているのだが、どうも感性がズレてて魔法少女なりきりセットに女の子向け人形、果てはおジャ魔女どれみのようなイラストがプリントされた上着を渡してはつっ返されている。強く拒絶されたり、彼氏の存在を知ったりすると老人のようにしょぼくれるほど。姫岡とは職種が同じためか一緒に風俗店を利用することも。「家族」同士の最終抗争の際、森がスミレに歯牙にかけようとしていることを知り、剥き出しの殺意をもって向かう。 姫岡純 「醜楽會」元十代目総会長で、現在は甲斐と同じ鳶職。足場担当。鉄達とは4つ歳上の世代だが、「家族」内では鉄をトップとして認めており、元々舎弟の土門を除けば誰とでも対等に接している。通称姫ちゃん。かつて家庭を持っていたが離婚しており、甲斐のように娘も居るが、会うことも許されておらず、遠くから見守ることしか出来ないが深く愛している。夏目と友人とも言える関係だったため、かつて夏目が渡辺満に殺されたと知ったときは彼もまた涙していた。職種が同じなだけではなく、家庭を手放してしまったという境遇のためか甲斐と一緒に風俗通いするくらい仲がいい。 土門大作 「醜楽會」元幹部で姫岡の舎弟。現在は鉄筋工で建設現場も姫岡・甲斐と同一になることが多い。腕っ節は「家族」内でもかなり強いのだが、姫岡にだけは元々の上下関係で頭が上がらない(やる気満々だった腕相撲大会でも無理矢理負けさせられた)。かなりの肥満体型で、食欲旺盛。無料券で食べていたときは、その飲食店の店長に「店が潰れてしまう」とまで泣かれたほど。ピザが入っていると思ってピザ配達バイクに土門爆弾と称して突撃したこともある。普段は頭にタオルを巻いているが、髪型は筆のようになって逆立っており、大変ユニーク。その髪型から花神の子供達から「ふでのおじさん」として親しまれている。昔はモヒカンだった。性癖は羞恥プレイを好む。
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元暴走族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 10:20 UTC 版)
モス 演 - 内山信二 暴走族「ネイキッドガン」の元親衛隊長で、ケンジのアシスタント。 アジダス 演 - 渡部豪太 暴走族「ネイキッドガン」の元特攻隊長で、ケンジのアシスタント。宮園とは幼馴染み。 宮園 かおり 演 - 山口紗弥加 エリカがレディース総長だった頃の後輩で、現在は「つばきフラワー」で働いている。アジダスとは幼馴染み。 青田 龍爾 演 - RIKIYA 暴走族「スネイク」の元総長。暴走族であった頃からエリカに惚れている。 赤川 演 - HIRO 青田の部下。
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