元暦の地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:44 UTC 版)
元暦2年7月9日(1185年8月6日)、大きな地震が都を襲った(文治京都地震、地震の年表 (日本)参照)。山は崩れ海は傾き、土は裂けて岩は谷底に転げ落ちた。余震は3か月にもわたって続いたという。 方丈記の該当箇所には「また、同じころかとよ、おびたゝしく大地震ふること侍りき。そのさまよのつねならず。山はくづれて河を埋み、海は傾きて陸をひたせり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る。なぎさ漕ぐ船は波にたゞよひ、道行く馬はあしの立ちどをまどはす。」とする記述があり、ここで云う「海」とは『平家物語』などで「湖」や「水海」と表現されている琵琶湖ではなく、この地震が内陸地震にとどまらず、津波を伴っていた可能性が指摘されるとする説がある(南海トラフ巨大地震説)。
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