レディジュエル候補生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 09:11 UTC 版)
「レディ ジュエルペット」の記事における「レディジュエル候補生」の解説
ジュエルパレス(ロイヤルパレスも含む)に集められたレディジュエルの候補生たち。プチ・レディとも称される。メンターに選ばれた女の子が対象となり、一年間友人やプリンスと協力して、課題をクリアしながら修業を積むことになる。優秀なレディおよびプリンスはロイヤルパレスに進級し、より高度な修行を受ける。一年間修業したプチ・レディの中でただ一人が「トップ・オブ・レディ」=レディ・ジュエルに選ばれる。 ももな 声 - 小林桂子 本作の主人公。パートナーはルビー。レディ候補生とは言え庶民派な少女。課題のために激しく困難になり失敗ばかりするドジっ娘だが、前向きに頑張る。 憧れのお兄ちゃんであるアルトの結婚式で、レディ・ダイアナと会話している最中雪原に移動させられ、説明を全くされないままレディ候補生になった。 周りとの差や、適性検査時のハプニングなどで初めは候補生としてあまりやる気はなかったが「レディ・ダイアナのようなレディになりたい」、「レディ・ジュエルになれたら、みんなを笑顔にできる素敵なレディになりたい」と少しずつ目標を作り、レディ候補生として頑張るようになる。 単純でお調子者なところがあるが、頑張り屋で心優しい性格。困っている人を放っておけない所があり、時折牽制してくるリリアンすら応援したり、手助けしたがるため、リリアンに「お人好し、お節介」と称された。カイエンとは適性検査以来仲が悪かったが、プリンスとして努力したり優しくしてくれるところなど認めており、彼のことが好きになる。以後、ロイヤルパレスへ転校したカイエンの背中を追いかけるために、レディ候補生として更なる高みを目指すことを決意した。ホットドッグが好き。 本人自身は謎の声によりルビーに適当に連れて来られたため、正式なプチ・レディでないことを気付いておらず、24話でミウラとの話により知らされるも、26話でそのことが明らかに知ってしまいルビーを失望したことがあるが、後に和解しレディ・ダイアナからの置き手紙により正式なプチ・レディとして認められた。 第36話よりリリアン達と共にロイヤルパレスへ進級。そこでようやくカイエンと再会を果たし、再び意気投合する。 第43話で、ミウラの追及によりルーアの真相を暴露し、親友のリリアンが人形であることを知ってしまう。 ビーストを倒すことを躊躇したため、ジュエルアローを放つことができず、ビーストと対話を試みる。第50話でカイエンと共にファイナルワンドを放ち、ビーストの心を癒すことに成功、さらに傷ついた皆の回復を願ったため、カイエンともども記憶を失った。 第51話で時間軸が変わり、カイエンと再び出会い、次第に惹かれあうようになる。第52話で彼にプロポーズされ結婚式を挙げることになるが、実はリリアンとエレナの最後の試練であるブライズメイドのために用意された仮想空間であり、第52話でリリアンたちの魔法で記憶を取り戻した。 次作の『ジュエルペット マジカルチェンジ』にも『レディ ジュエルペット』仕様のルビーの通話時に登場した。 リリアン 声 - 種田梨沙 準主人公。完璧なレディ候補生で、スタイル抜群の少女。パートナーはルーア。如何なる課題を完璧にこなす最有力な候補生。プリンス候補生であるカイエンとは兄妹であるが、本人自身は誰よりも好意を抱いていた。レディ・ジュエルを目指す動機に関しては、自らキングを指名するためにならなければと覚悟を決めている。 登場当初はももなや他のプチ・レディ達がカイエンと一緒になることに険悪感を抱き、特にももなをカイエンの下から引き離すために独占しようと牽制してきたが、課題前にカイエンに贈るための花を摘むに行った時、崖から落ちてしまうところをももなに助けられた事から心を開くようになる。また、これを機にももなだけでなく他のプチ・レディ達とも友情が芽生え親しくなっていくが、ももなに対しては内心カイエンをめぐって未だライバル視しているようである(ただし、嫉妬している訳ではなく、ももながカイエンにとって相応しいレディであることが本人自身を認めさせることに疑問を抱いている)。課題でロメオやソアラやレビンなど、他のプリンスともペアになった際も厭わずに行っており、彼らとも仲がいい。カイエンがロイヤルパレスへ転校した後にプリンスとして復帰してきたミウラに対しては、当初はレディを冷やかす態度から避けていたが、やがて考えを改め少しずつミウラにも好感を持つようになる。そして、彼の内面に触れていくにつれて、徐々にお互いを意識し、惹かれ合っていく事になり、やがて彼とは深い愛情が生まれる。 当初こそパートナーのルーアとの関係は良好であった反面、自分が思い通りにならない事から、徐々に苛立った彼女からは都合の良い価値観を押し付けられ、高圧的な態度をぶつけられていくようになり、彼女にとって自分が何なのか不安を抱く様になっている。また、ももなやミウラ達と親しくなる事に関してもルーアからは快く思われておらず、自身の知らない所で魔法を使った騒動で妨害されている。一度はその真実に気付き、もう止めるよう約束しているものの、自己中心的な考え方しかしない彼女からは平然と約束を破られており、遂にルーアは「リリアンに友達なんて要らない」と横暴さまで見せられた事から、「私はルーアの人形じゃない」と拒絶する。その後、人形の件で彼女の想いがルーアに通じて和解したかに思われたが、ルーアの方はリリアンの思いを本当に理解しているのか微妙な部分があり、徐々にその溝は深まっている。 自身がカイエンの妹であるという認識がある一方、何故か幼少期に関する記憶が曖昧である事に悩んでいるが、実はリリアンはカイエンの実の妹ではないどころか人間ですらもなく、かつてダイアナが去って行く時に残していった人形に、ルーアが魔法を吹き込んで仮初の命を与えられた存在であった(第42話より、それらはすべてジョーカーが作り出した偽りの過去であり、カイエンをその兄だと思わせた事が判明する)。ある課題の際に旧館でオルゴールを発見し、それを聞いている間に少しずつ過去を振り返り、自分自身を悩み戸惑ようになるが、そのためミウラに解析してもらうよう手渡す。ミウラによる分析の結果、ルーアとレディ・ダイアナと深い関係があることを知らされるが、自分自身がダイアナの人形からルーアにより生み出された存在だとは気付いていない。 第36話より、ももな達と共にロイヤルパレスへ進級。そこでようやくカイエンと再会を果たすが、自分が好意を抱いているミウラと兄のカイエンが密かに自分をめぐって対立したり、自分が正式なレディではないほか、自身の過去や未来がないことに不安を抱き始める。ミウラからもそのことを知り、自分は彼が守ると決意を固めながら宣言されている。 第43話で、ミウラの追及によりももな達の前でルーアの真相を暴露してしまうが、本人は既に人形であることを知っており、ジョーカー自ら行動で「ファイナルワンド」でルーアに迫る瞬間、身を挺してルーアを守り、全身が跡形もなく消滅した。 その魂はミウラのジュエルパッド内のデータに残存しており、第48話でビーストに取り込まれたエレナを救うため再び具現化し、ミウラと共にジュエルアローを放つ。そしてデータが消失し、完全に消滅した。 その後、ももなのファイナルワンドにより人間として完全復活。第52話で次代のトップ・オブ・レディに選ばれ、ルーアと完全に和解した。 みずき 声 - 仙台エリ クールなレディ候補生で、男勝りな少女。パートナーはガーネット。女の子らしくすることが苦手で男の子のような格好でいたり、いじめっ子から女子を守ったりしていたが、少女らしい格好するのが凄く恥ずかしがる一面も持つ。プリンス候補生に強がりや負け嫌いな発言も多い。行動力があって頼りがいがあるため他のレディ候補生たちから人気が高く、お姫様だっこのプリンス代役では、人気NO.1のロメオを越すかと思えるほどの人気だった。課題でソアラと組むことが多く、お互いに好感を持ち合い親しくなる。 幼少のころ、別荘近くの森で迷子になった自分を救ってくれた「仮面をつけた白馬のレディ」に憧れ、彼女のような素敵でかっこいいレディになりたいと思うようになり、レディ候補生になった。虫が大の苦手。 かろん 声 - 下村実生(フェアリーズ) 文化系で冷静なレディ候補生。パートナーはサフィー。将来は小説家になることで、文章を書くのが得意。根暗な少女に見えるが、しっかり者。引っ込み思案なところもある。初めのころは何かをする前に諦めていたが、現在は迷いながらも前に進むようになった。ももなやみずきとは仲が良い。えりすという姉がいる。 初めは候補生になってほしいというサフィーの誘いを無理だという断り続けていたが、えりすとの昔話でかつて自分が恋愛小説家になる前に絵本に出てくる素敵なヒロインになりたかったことを思い出し、ショーウインドウに飾ってあったドレスが似合うレディになって素敵に輝けるかサフィーに訊ね、後にレディ候補生になった。当初はレビンにはまったく気がなかったが課題で彼と組むことが多く、お互いに好感を持ち合い親しくなる。現在のところ仲が良く、レビンから愛称で「かろかろ」と呼ばれるようになり、レビンからプロポーズされる描写もある。 エレナ 声 - 高橋美佳子 第29話より登場。カイエンがロイヤルパレスで知り合った上級レディ候補生。タロット占いが得意。婦人的な口調で話す反面、ロイヤルパレスへ進級してきたももなやロメオのような下級候補生を焦らす発言が多い。実際は正義感が強くジュエルランドに改革をもたらす必要があると使命感を抱いているが、その根底では他者の弱さに嫌悪を示し、自分一人の力だけで全てを成し遂げようとする等、ある種の傲慢ともいえる内面を持っており、実はレディ候補生に選ばれたばかりの時も、ローサには周囲から孤立しかねない危うさについて危惧されていた。 ジュエルパレスで異変が起きていることに気付き、カイエンと共にももな達の応援に駆け付けたが、この時は仮面と付けており、ももな達は本人が「仮面のレディ」だとは気付いていなかった。ももなとロメオは初対面の時は彼女に腰が低い感じで敬語を使っていたが、後に敬語抜きで話し合うようになる。特にプリンスの中ではロメオに興味を示しており、当初は課題の際に面白半分に困らせ弄んでいたが、そうしているうちに互いに好感を持ち合い、やがて彼とは深い愛情が生まれる。かつてレディ・ダイアナはルーアの元パートナーであることをももなに打ち明けた。また、ジュエルランドを荒らし回っている黒幕(ジョーカー)の正体を知っている素振りも見せていたが、実際は知らなかった。 第43話では、ももな達の危機を救うために、「ファイナルワンド」の暴走を止めようとしていたが、48話では兼ねてよりの問題面から、自分一人の手で事態の収集を収めようと強引にロイヤルワンドを手にしようとした結果、自らがビーストに取り込まれてしまう事になった。しかし、ロメオの決死の説得によってビーストから開放されるが、その代償としてローサを失ってしまう事になった。 ビースト解放後も寝込んでいたが、ももなのファイナルワンドにより回復。第52話でプチレディの教官に選ばれた。
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