ドップラー軍団
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「惑星ロボ ダンガードA」の記事における「ドップラー軍団」の解説
ドップラー総統 声 - 田中崇/沢りつを(しょうちゃん紙芝居) “惑星プロメテへ移住する権利があるのは選ばれたエリートのみ”と唱える選民主義の悪の天才科学者。2m近い長身でスキンヘッド。そのカリスマで熱狂的な支持者を糾合しドップラー軍団を作り上げる。趣味はパイプオルガンで、設置した専用の間において、自身の荒ぶる感情のままに鍵盤を叩く。また、軍団メンバーを前にして何度も演奏を披露していた。ただし、本編で示されたレパートリーは2曲のみである。 ヒマラヤ山中に秘密基地を構え、自らの計画に邪魔な大江戸のジャスダム基地へメカサタンを送り込んで執拗に妨害した。第33話でジャスダムに先駆けプラネスターで宇宙へ発進する。 プロメテを目指すプラネスターとジャスダムの熾烈なデッドヒートの中、ルガー、プラグ、ヘチと次々に部下を失う結果となる。プロメテを目前にした終盤、軍団内にも厭戦ムードが漂う中、乗員を見捨てて自分だけプロメテへ向かおうとする。 ヘチ副総統 声 - 八奈見乗児 ドップラーの忠実な腹心として軍団を束ねる副総統。剃り込みを入れたような独特の髪型に片眼鏡をかけマントを羽織って異様に蒼ざめた顔色をしている。 第51話で磁気嵐のため双方とも一切の通信が不能になったことで娘フリーゼとテレパシーによる交信が可能な点を利用してジャスダム撃滅作戦を思いつく。ジャスダムへわざと捕虜となるよう仕向けて潜入させ、正確な位置を割り出して自らメカサタンを操縦してジャスダムを攻撃する。しかしフリーゼは敵であるタクマに好意を抱いたため脳波強化改造による副作用で死亡。出動してきたダンガードAの反撃に怯気づいた部下のメルセは撤退しようとした際、娘の復讐に燃えるヘチは逃げるメルセを背後から攻撃するが、メルセと相討ちとなってメカサタンごと爆死した。冷徹なドップラーも、さすがにヘチの死に対しては憂いと動揺を隠せなかった。 プラグ技術長官 声 - 山田俊司(第9話〜第26話)、西川幾雄(第27話〜第49話) メカサタンの設計から製造までを全て手掛ける科学班の総責任者。普段は作業用の帽子を被っているが実はドップラーと同じようなスキンヘッド。第24話でグドンのメカサタンへ同乗した以外はひたすら基地でメカサタン開発に明け暮れた根っからの技術屋。 終盤に至り惑星プロメテを目にするやジャスダムとの戦闘などどうでもよくなり、一刻も早くプロメテへ辿り着きたい思いに駆られ始める。第49話で自分だけプロメテへ抜け駆けしようと計画したことがドップラーに露見し、自らメカサタンに乗り込んでの出撃を余儀なくされる。ドップラーは予めキルマンに命じて秘かにメカサタンへ自爆用陽子爆弾をセットさせており、キルマンが自爆スイッチを押してジャスダムへの特攻を図るや、プラグは激しく動揺しメカサタンを分離して逃亡しようとするが果たせず、プロメテへ思いを馳せながら絶命。彼の死はドップラー軍団内部に暗い影を落とし、最終回でプラネスターが航行不能に陥る重要な伏線となる。 グドン戦闘隊長 声 - 緒方賢一 ドップラー軍団のメカサタン部隊を指揮する戦闘隊長。片目にアイパッチを付けており、ヒゲとモミアゲが繋がっている個性的な風貌だったが、第21話でドップラーに失敗続きの不甲斐無さをなじられ自慢のヒゲを切られてしまった。 前線指揮官でありながら自ら何度となくメカサタンを操縦してダンガードAに挑み、敗れては脱出を繰り返した根っからの武闘派。 第27話で脱走したジェット・ジョーを追いかけて撃墜した後、ダンガードAにメカサタンを破壊されていつものように捨てゼリフを吐きながら間一髪で脱出したが、ジョーを眼前で殺され怒りに燃えるタクマの執拗な追撃を受け、彼の放ったアイブレスターライフルが脱出艇を直撃して絶叫と共に死亡。同士討ちが相次いだドップラー軍団レギュラー陣の中でまともにダンガードAとの戦いで命を落とした唯一のキャラクター。 トニー・ハーケン 声 - 山田俊司 第27話で初登場した、ドップラーが子飼い中の子飼いとして手塩にかけてきた青年将校。ドップラーの親衛隊ともいうべき「ハーケン特別攻撃隊」を率いる。不敵な自信家で性格は冷酷非情にして尊大。ヘチ副総統に対してさえタメ口を利いていた。手に持つ鞭を巧みに操って、叩き回したり、絡め捕ったりと相手を次々と翻弄する。 主にハーケン特別攻撃隊専用戦闘機を操縦して作戦を指揮したが、第47話や第50話では自らメカサタンを操縦して出撃している。 本作が一部女性ファンから熱狂的な支持を集める原動力となった美形悪役キャラクター。 第41話辺りまでは普通のキザな美形悪役の範疇を出なかったが、第45話で霧野リサを捕虜にし、わざと逃がした頃から亡き母の回想がフラッシュバックするようになる。非情な性格は徐々に影を潜め、第47話ではジャスダムと一時休戦して共同作戦を取った。プロメテを目前にした第55話で副隊長のハンスを失うと、もうこれ以上部下を死なせたくないという思いからドップラーにジャスダムとの共存を訴える。しかし、ドップラーは彼の説得にも耳を貸さず、ハーケンの部下全員を未完成のビーターVに乗せてジャスダムへの自爆特攻を命じ、部下全員を失うに至り叛意を決意する。 ルガー突撃隊長 声 - 緒方賢一 戦死したグドンの後任として第31話からメカサタン突撃隊の指揮を任されたマッチョな体格の男。ハーケンに対して強烈なライバル心を燃やし事ある毎に張り合おうとする。言動は好戦的だったが、専ら基地内や母艦のマザーサタンから指揮を執るだけで、前任のグドンと違って一度もメカサタンで出撃することはなかった。 第41話でハーケンを差し置いてドップラー軍団最高参謀に任命され得意の絶頂にあったが、これはハーケンが仕組んだ陰謀だった。出撃中に乗っていたマザーサタンをハーケンから遠隔操作されてジャスダムへ特攻させられてしまい、マザーサタンの爆発により部下と共に戦死した。 マスクマン 鉄仮面のようなマスクを被せられ、自我のない状態でドップラー軍団の意のままに操られる戦闘員。その正体は洗脳を受けた科学者や一流パイロットたちで、かつてはタクマの父もその一人だった。軍団施設での作業に従事したり、メカサタンの操縦や、暗殺任務なども任されていた。 額のアンテナから指令を受けて動いており、これを折られるとコントロールを脱し自我を取り戻す。ただし別の制御装置を身につけ、アンテナが折れていながら指令に忠実なマスクマンも登場した。初期は感情のないロボットのように描かれていたが、後には普通の兵士のように受け答えする姿も見受けられた。 ロボット兵士 ドップラー軍団内で多数使用される等身大汎用ロボット。胴体正面に顔を持ち四肢は非常に細長いという奇怪な容貌をしている。 個別の意思がある描写はないが、稀に個体間で簡潔な会話を行うこともある。 奴隷のマスクマンの監視やジャスダムへの潜入工作・メカサタン操縦など、多目的に広く運用された。
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