ディオ・屍生人関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:59 UTC 版)
「ファントムブラッド」の記事における「ディオ・屍生人関連」の解説
ダリオ・ブランドー 声 - 矢田耕司 / 小沢一敬 / 宮澤正 ディオの父。1827年生まれ。酒飲みでだらしのない無法者。 1868年、ジョースター卿の馬車の事故現場に居合わせ、馬車の金品を盗もうとしていたところ、彼がまだ生きていたことから結果的に助けることになる。本来貴族から金品を盗んだとして流刑になるところをジョースター卿が無罪釈放にしてくれたうえ、彼の支援まで受けて酒屋を経営していたが、商才が無いばかりに店を潰し、妻も病気で亡くすなど不運が重なったために自暴自棄となり、酒浸りな日々を送っていた。 1880年、母の形見のドレスを酒代に換えようとしたことがディオに殺害を決意させ、病気に見せかけて毒殺された。しかし、死の間際のダリオの遺言が図らずもディオのその後の人生を左右することになる。 ワンチェン 声 - 田中和実 / 井戸田潤 / 中博史 屍食鬼街でディオに毒薬を売っていた中国系の東洋人。そのことをジョナサンが突き止めたため、ディオの計画が露見した。ジョースター邸が焼失した後、石仮面を探そうと焼け跡を漁っていたところをディオの手によって屍生人となる。その後は要所で登場し、ディオの命でジョナサンを暗殺しようとしたり(テレビアニメ版ではこの場面はカットされている)、首だけになったディオを救ってジョナサンを誘き寄せるなど第一部の最後までディオを支えたが、ジョナサンの最後の波紋を受けて頭部を消失、残った体は体内組織を狂わされて船の動力を止めるために利用されて船と運命を共にする。 登場当初は似非中国人風のなまりで喋り、また、ディオの特徴を見て将来は大物になると予見している。 ブラフォード 声 - 神奈延年 / 奈良徹 / 津田健次郎 ディオの能力により盟友のタルカスとともに蘇った死人で、「黒騎士」と呼ばれる。かつてエリザベス1世に処刑されたメアリー・スチュアートを守護していた英雄で、イギリス人なら誰もが知っている伝説の騎士。生前当時から甲冑を着けたまま湖を泳ぎきり敵を奇襲したり、「死髪舞剣(ダンス・マカブヘアー)」という髪の毛を第3の腕として利用し、物をつかんで攻撃するなどの超人的能力を持っていたが、屍生人化によってその能力はさらに強化されており、髪の毛を自由自在に動かしたり、髪を用いての吸血も行える。 屍生人化当初は現世への恨みを抱く邪悪な存在だったが、騎士としての誇りは失っておらず、実力を認めたジョナサンと一対一の決闘を行う。ジョナサンの波紋によって人間の心を取り戻すと、彼へ自らの剣と「幸運(ラック)」と「勇気(プラック)」の言葉を託し、昇天していった。テレビアニメ版では彼の愛剣はメアリー・スチュアートから贈られた物と設定されている。 綴りは "Bruford"だが、『オールスターバトル』以降およびCrunchyrollで配信されているテレビアニメの北米版では、"Blueford"(ブルーフォード)と改名されている。 タルカス 声 - 郷里大輔 / 園部好徳 / 稲田徹 ブラフォードとともにメアリーを守護していた巨漢の騎士。巨大な剣を持ち、岩をバターのように斬ることができたという。ブラフォードとともにディオによって屍生人として甦り、剣で地割れを起こすほどの圧倒的なパワーと、自らが得意とする双首竜の間のチェーン首輪デスマッチでジョナサンを苦しめる。 人間の心を取り戻せたブラフォードと異なり、残忍で卑劣な性格となり下がっている。一旦はジョナサンを倒してツェペリを惨殺するが、最後はツェペリの最終奥義を受けてパワーアップしたジョナサンによって瞬殺された。 綴りは "Tarkus" だが、『オールスターバトル』以降およびテレビアニメの北米版では、"Tarukus" と変更されている。 切り裂きジャック(ジャック・ザ・リパー) 声 - 江川央生 / なし / 楠見尚己 実在の殺人鬼。史実でも正体不明の怪人であり、消息がわかっていないのはディオにスカウトされて行方をくらましたためになっている。 ロンドンで次々と女性を殺害していたが、その光景を目撃し、彼の悪の素質を見抜いたディオに忠誠を誓い、屍生人化、生前以上に切り刻むことに快楽を覚える邪悪な存在となった。体内から奇妙な形状のメスを放出したり、拷問器具を改造したという巨大なトラバサミ型のカッターで攻撃する。ジョナサンが初めて本格的に波紋で戦闘した相手である。 ディオの潜伏するウインドナイツ・ロットへ向かうジョナサンたちをトンネル内で襲撃するが、ツェペリに一蹴される。トンネル内の通路へ逃げた後は「片手に持ったグラスの中のワインを一滴もこぼさずにジャックを倒せ」とツェペリに命じられたジョナサンを闇討ちしようとするが、ワインの意味を理解したジョナサンに居場所を察知されて壁越しに波紋を送り込まれ、砕かれて消滅した。 怪人ドゥービー 声 - 非公開 / 同左 / 石上裕一 ディオ配下の屍生人。覆面を被った巨漢で、体内に複数種のヘビを飼っている。 ヘビでジョナサンを攻撃するが、逆に波紋で操られたヘビたちによって喰われてしまった。テレビアニメ版では喰われるのではなく、最初に噛みついたヘビから伝わった波紋によって消滅するという描写に変更されている。 ペイジ、ジョーンズ、プラント、ボーンナム 声 - 金光祥浩(ジョーンズ)/ なし / 武虎(プラント) ディオ配下の屍生人たち。装甲をまとった怪物のような姿をしている。4人とも律儀に名乗りながら登場し血管針攻撃を行ったが、ストレイツォにまとめて瞬殺された。 アダムス 声 - 非公開 / 同左 / 高橋英則 ウインドナイツ・ロットに住んでいる男で、ポコとは顔なじみ。正体を隠し、普通の人間のフリをしてポコたちを欺く。ジョナサンたちを後方から襲おうと舌を伸ばして正体を現したが、それを看破していたジョナサンに舌を掴まれ、瞬殺された。 獅子王ウィンザレオ、イナズマの騎士アイクマン、独眼のカイネギス 声 - 増谷康紀(獅子王ウィンザレオ)/ なし / なし タルカスとブラフォード以外に、「77の輝輪(リング)」を成し遂げることができた、伝説の騎士たち。歴史上5人しかおらず、これで全員である。描写は1コマ、名前と彼らの姿らしきイラストが描かれただけ。4人が怪力巨漢タイプで、ブラフォードだけが細身の業師であったという。三騎士は言及のみでストーリーには絡まない。 PlayStation 2ゲーム『ファントムブラッド』では原作とは若干展開が異なるアナザールート「最後の波紋!(裏)」で屍生人として登場し、ジョナサンと戦う。全員が元の説明にあるような怪力巨漢ではなく、はっきりと個性がつけられている。この三騎士のデザインは、ゲーム開発側の考案したアイデアに荒木飛呂彦が修正を加えたものである。 獅子王ウィンザレオは、屈強な怪力巨漢タイプで、斧を武器とする。強さと容貌が百獣の王ライオンに形容され異名がついたという。 イナズマの騎士アイクマンは、長身細身の美男子。槍を振り回すことで旋風や稲光を放つ。 独眼のカイネギスは、長髪で片目を隠した細身の男。毒を用いたり、殺しを愛好する卑劣漢で、出自は正当な騎士ではなかったという。
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