テレビの気象・自然災害が原因となった事故
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「放送事故」の記事における「テレビの気象・自然災害が原因となった事故」の解説
落雷による例2005年11月8日 青森放送同日20時頃、五所川原市の甲州川山にある青森放送(RABテレビ)五所川原中継局の機器が落雷の影響で故障し、北西津軽地域の広範囲で視聴できなくなった(同地にあるNHK青森放送局には影響が無かった)。約2時間後の22時前に復旧したが、視聴率が高い時間帯に発生した事故だったため、青森放送には問い合わせ等が相次いだ。 2008年8月14日 中国放送詳細は「広島親局送信所#放送事故」を参照 6時30分ごろ、広島市南区黄金山の中国放送黄金山送信所(アナログテレビジョン放送親局)で、「落雷によるものと考えられる事故」(中国放送発表)が発生。広島県には当時、雷注意報が発表されていた。受電設備だけでなく、バックアップのための自家用発電設備が焼損したため、広島県西部および北部の約90万世帯でアナログテレビジョン放送が完全にストップした。福山市など県東部向けの送信バッテリーは生きていたが、9時5分ごろにはそれも切れ、県内全域で視聴できなくなった。約5時間後の11時20分に放送を再開した。 2017年1月13日 新潟県上越地方のNHK地上波各チャンネル上越市・妙高市で同日8時7分から12時19分までNHK総合・Eテレが見られなくなる事故が発生。未明に発生した落雷が原因とみられる。 2018年1月10日 - 11日 石川テレビ放送、北陸放送石川県金沢市の石川テレビ本社敷地内にある北陸放送・石川テレビ共用の金沢観音堂テレビジョン放送所送信塔で、落雷が原因とみられるケーブル火災が発生。この影響で加賀地区を中心に、石川テレビは18時40分ごろから、北陸放送は19時すぎから放送が不能となった。翌11日10時30分ごろに仮設アンテナが設置され、金沢市やその周辺など受信不能地域の一部で放送が復旧した。放送再開まで約15時間を要し、重大事故(親局における15分超の放送停止事故)の報告が義務付けられるようになった改正放送法の施行(2011年)以降、特定地上基幹放送事業者の重大事故としては最長となった。 当初の仮アンテナの送信出力は通常の20分の1である50ワットであったが、事故2日後の1月12日には90ワットに増力され、18日早朝までに事故前と同じ出力である1キロワットに復旧したものの、地理状況により一部で受信できない場合があった。8月1日に総務省北陸総合通信局が立ち入り検査をし、事故前と同レベルに復旧したことを確認した。 強風その他の荒天による例1990年10月28日 フジテレビ系列『'90国際親善パリ駅伝』中継現地の天候が悪かったため、映像が大幅に乱れ、予定していた中継時間の3割弱程度しか放映できなかった。 フジテレビ番組広報部によると、悪天候のため映像を中継するヘリコプターを番組開始時に飛ばすことができず、30分後に飛行させたもののスタートやゴールなど7か所の固定カメラからの映像以外はほとんどが乱れ続けた。このためフジテレビでは急遽番組の内容を一部変更し、固定カメラで走者をとらえることのできない時間帯の一部で過去の大会のビデオを流し、ゲストのレーサー・鈴木亜久里と司会者とのトークを交えながら番組を進行させた。 日曜のゴールデンタイムに生中継を期待していた視聴者からは、フジテレビへの苦情や問い合わせが殺到した(翌29日の産経新聞朝刊によると、番組放送時間帯だけでも1,454本もの電話があったという)。 豪雨・洪水による例1985年6月22日 TBS系列『まんが日本昔ばなし』送出局の毎日放送を除くネット局で、放送途中で画面が静止し、2分ほどそのままになった。一部ネット局ではその間10秒ほど裏番組の『ルパン三世 PARTIII』(日本テレビ系列)が割り込んで放送された。原因は近畿地方の豪雨による中継回線のトラブルとされる(本番組は毎日放送、『ルパン三世 PARTIII』は読売テレビと、ともに在阪局が送出している)。 2005年9月11日 フジテレビ『スーパー競馬』[要出典]豪雨により音声中継装置に異常が発生、15時00分のオープニング直後からCMに入るまでの間、福原直英アナウンサーをはじめとする出演者の音声(第10競走の実況音声を含む)が流れなくなった。 豪雪による例2009年1月10日 - 11日 青森朝日放送2009年1月10日12時55分ごろ、階上町鳥谷部地区で、雪の重みによって倒木が発生し、高圧線が切れた。このため青森朝日放送八戸中継局のメイン電源が停電。バックアップの非常用発電機に切り替えられたが、そこに強風が当たったことで、放熱ができなくなって故障したため、10日14時6分から翌日0時56分まで約11時間、アナログ・デジタルともに放送が中断した(中継局はABA単独施設のため、ほかのチャンネルに影響はなかった)。事故発生時、中継局がある三八地方には暴風雪警報が発表されており、復旧作業が進められなかったことで放送再開が遅れた。 2009年4月27日 HBCテレビ、札幌テレビ、北海道文化放送、北海道テレビの各アナログ放送同日1時30分頃から9時20分頃まで約8時間、広尾町および大樹町の約6000世帯で、民放4社のアナログテレビ放送が中断した。雪の重みで木が、広尾中継局につながる高圧線に倒れかかったためにショートが起き、送電が途絶えたため。 地震・津波による例1964年6月16日 新潟放送 - 上述。 2011年3月11日 東日本放送東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。東日本放送はただちに自家発電に切り替わったが、発電機が燃料切れで停止。アナログ・デジタルともに一時停波した。停波中、ネットワーク局のテレビ朝日への情報発信は局舎前に設置された山形テレビの中継車経由で続けられた。 2018年9月6日 北海道テレビこの日北海道胆振東部地震が発生。北海道テレビは地震発生後より自家発電に切り替わったが、一時11分20秒にわたって停波するトラブルが発生した。
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