テレビの画面サイズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 23:13 UTC 版)
「画面アスペクト比」の記事における「テレビの画面サイズ」の解説
日本におけるNTSC方式テレビ放送の画面サイズはスタンダードサイズの横縦比1.37:1とほぼ同じサイズの1.33:1(4:3)。NTSC方式テレビ放送を改良したワイドクリアビジョン放送、地上デジタルテレビ放送とBSデジタル放送で採用されている高精細度テレビジョン放送の日本規格ハイビジョンの画面サイズは1.78:1(16:9)でビスタサイズとほぼ同じ。従ってテレビやビデオなどの映像機器を接続する映像伝達ケーブルに流れる映像信号もNTSC方式に準拠しており、ドット換算でいうところの640×480サイズ(4:3)程度の映像信号が流れるのが基本になっている。またD端子を使って伝送する信号のD1もこのNTSC方式相当の信号規格(規格としては720×480として定義されている)。D3では日本規格でいうところのハイビジョン映像相当の1920×1080(16:9)サイズの映像信号までが許容信号になっている(D1、D3などは信号の名称ではない。詳細はD端子を参照のこと)。 映画などの場合は上映場の映写機やスクリーンを適応したものに変えていけば済むが、テレビやビデオなどの映像メディアでは対応する数の関係で映画のようには規格の変更は容易ではない。従来の映像機器の規格はスタンダードサイズの映像信号を伝達することを前提に決められたため、映像端子(コンポジット端子、S端子、D端子のD1規格)ケーブルなどの信号伝達路には4:3サイズの映像信号しか流せない。そのため16:9のワイドサイズ映像については16:9サイズの映像をどのようにして従来規格である4:3サイズ限定の映像信号伝達路に流すかを考えた結果生まれたのが、4:3サイズの記録領域に16:9サイズの映像を収録するレターボックス方式やスクイーズ方式である。その後、映像メディアの発達により高画質あるいはワイドな映像の規格が誕生し、それらに対応した機器を使用することで映像信号の伝達路にも実際の映像サイズに応じた信号を流すことが可能になっている。
※この「テレビの画面サイズ」の解説は、「画面アスペクト比」の解説の一部です。
「テレビの画面サイズ」を含む「画面アスペクト比」の記事については、「画面アスペクト比」の概要を参照ください。
- テレビの画面サイズのページへのリンク