ダイザーチーム
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「UFOロボ グレンダイザー」の記事における「ダイザーチーム」の解説
デューク・フリード / 宇門 大介(うもん だいすけ) 声 - 富山敬(サブタイトルコール、初期の次回予告も兼任) / 堀内賢雄(スーパーロボット大戦コンプリートボックス) / 山寺宏一(スーパーロボット大戦IMPACT以降) 本作の主人公。ベガ星雲・フリード星の出身。設定年齢は20歳。 宇門博士に救われ養子となった後、博士の経営するシラカバ牧場で働いていた。地球にベガ星の魔手が迫るのを知っても、フリード星でのつらい過去からか当初は戦うことに否定的だったが、ベガ星のミニフォーに襲われる兜甲児のTFOを救うため、牧場地下のダム部分に封印していたグレンダイザーに再び搭乗。甲児と交流を重ねる中で、第二の故郷・地球を守るため、グレンダイザーで戦うことを決意する。 普段の服装はカウボーイスタイル(前期と後期で異なる)だが、出撃の際は「デューク・フリード!!」のコールと共にフリード星の戦闘スタイルに変身してスペイザーに乗り込む。戦闘スタイルは赤のボディスーツに黒の防具。ゴーグルが組み込まれた白いシールド付きの、西洋式の兜を思わせるデザインのヘルメットをかぶる。 異星の王子のため、優しく穏やかな人柄をしのばせる、育ちのよさと大人の落ち着きが強調されたキャラクターだった。ただし初期においては、戦わねばならないことへの悩みや異郷での孤独感のため、多少棘のある面も見せている。 デュークの正体は、作中では当初は宇門博士他、数名にしか明かされていない(甲児には第2話で説明)。故郷を追われた亡国の王子という背景から、かつてのペットと戦う(第33話)、仲間と戦う(第71話)、幼なじみを失う(第25話、第72話)など悲劇的なエピソードもあった。過去にベガ星連合軍から受けたベガトロン放射能に侵された古傷があり、終盤にはそれが悪化して生命の危険に見舞われるが、第71話で旧友のモルスによって治療された。終盤では研究所の全職員およびシラカバ牧場の関係者はデュークとマリアの異星人兄妹のために尽力する。 なお、両親のどちらが王だったのかなど、フリード王家の詳細については語られない。 兜 甲児(かぶと こうじ) 声 - 石丸博也 かつてマジンガーZに乗ってドクターヘル率いる機械獣軍団との長きにわたる戦いに勝ち抜いた青年。 ミケーネ帝国との戦い後、円盤に関する論文を発表するため、NASAへ入所。その後自ら開発した小型円盤TFOに乗って日本に帰国し、宇宙科学研究所に合流する。社交的な性格は相変わらずで宇門博士たち所員とはすぐに打解けたが、大介が養父の研究所を手伝わないことに不信感を抱いていた。当初は異星との貿易を志していたが、侵略者の存在を知り、デュークと共に戦うことを誓い、その良き理解者となっていった。 中盤まではTFO、JFOが撃破された後はダブルスペイザーやドリルスペイザーなどでグレンダイザーをサポートする。マリア登場後はドリルスペイザーを譲り、ダブルスペイザーの専属となる。 製作者側の配慮により、本作ではロボットに搭乗することは滅多になく、劇場版で一時的にグレートマジンガーを操縦する、TFO大破後にボスボロットに搭乗した程度である。また作中を通じ、敵に何度も捕獲される、洗脳によって研究所の位置を吐かされる(第18話)などといった、三枚目的な役回りが目立った。しかし、マリアのエピソード回などデュークの窮地を救ったことも少なからずある。また、デュークが落ち着きと分別のあるキャラクターであったのと対照的に、甲児は血気盛んなキャラクターとしてのポジションを担っていた。 デュークより年下のため、彼からは「甲児君」と呼ばれている。一方、それに対して当初はデュークを「大介さん」と呼んでいたが、ストーリー後半では「デューク」と呼ぶようになる。また、初期はひかるを異性として意識するような描写もあったがやがて解消され、後半ではマリアと親しくなる。 永井による漫画版では地球に漂着したデュークが初めて出会った地球人であり、一度だけデュークに代わってグレンダイザーを操縦している。なお、フリード王族ではない甲児が操縦できた理由は説明されていない。 次回予告編ナレーションも石丸が兜甲児として担当しており、物語を第三者的な立場から語っている。 なお、演出の勝田稔男らが後年の壇上で明かしたところによれば、甲児を登場させたことについては彼のファンが怒り、剃刀の刃を送ってきたという。 牧葉 ひかる(まきば ひかる) 声 - 川島千代子 本作のヒロイン。牧葉団兵衛の娘。設定年齢は17歳。 八ヶ岳学園に通学する高校生。父の牧場で働く大介に想いを寄せている。大介が宇宙人デュークと知りショックを受ける(第23話)が、想いは変わらなかった。第26話で重傷を負うがデュークの輸血で全快し、占拠された宇宙科学研究所の解放に奮闘。第38話ではピンチの大介を助けたい一心で、負傷した甲児に代わりダブルスペイザーで出撃している。後に正式にダイザーチームに加入して、マリンスペイザーのメインパイロットとなった。しかし(少なくとも作中で語られる限りは)大介への想いが実ることはなかった。 番組開始時は帽子とキュロットを着用。第37話でキャラクターデザインが変更され、顔立ちの印象が変わったほか私服もミニスカートになった。 馬に乗り慣れているほか、高校では体操部に所属し県大会で優勝するなど、運動のセンスは抜群。 同シリーズのヒロインにおいて最も人気が低く、特に女性ファンからの評価は芳しくなかった。また、担当声優の川島も「ひかるはメカに乗らない方が憎まれなかった」と語っている。 グレース・マリア・フリード 声 - 吉田理保子 / 吉田美保(スーパーロボット大戦シリーズ) 本作のもう1人のヒロイン。フリード星の王女でデュークの妹。設定年齢は14歳。 第49話から登場。お転婆かつ活発な性格の持ち主。バイクや乗馬で甲児と互角に張り合い、ドッキング訓練も初回で成功させるなど優れたセンスを見せる。しかし、当初は自信過剰な面が目立ち、ひかると先陣争いをするなどしていたが、すぐに打ち解けた。 フリード星脱出時にデュークとはぐれ、従者と2人きりで地球に逃れた。幼かったためフリード星での記憶があまりなく、従者を「おじいちゃん」と呼び祖父と孫のように暮らしていた。戦闘に巻き込まれて瀕死の重傷を負った従者から真実を聞かされ、グレンダイザーを敵に奪われたと誤解してパイロット(デューク)を狙うが、危ういところで甲児に制止される。デュークが生き別れた兄とわかり、以後はダイザーチーム入りしてドリルスペイザーに乗る。予知能力を持ち、仲間の危機を救ったこともあるが、それゆえに悩む描写も見られる。 甲児と親しくなり、やがて恋愛感情に近い想いを寄せるようになる。一部ゲーム等では「甲児がさやかとマリアの二股がけ」と称されることもあるが、本編や映画でさやかとマリアが共演したことはないため、甲児を取り合う描写は存在しない。 担当声優の吉田は「前にやっていたメグちゃんに似ているので、マリアをはじめて見た時は驚いた」という旨を述べている。
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