ザナヴィニスモZとは? わかりやすく解説

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ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル

(ザナヴィニスモZ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 02:24 UTC 版)

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社
Nissan Motorsports International CO., LTD.
種類 株式会社
略称 NISMO(ニスモ)
本社所在地 日本
230-0053
神奈川県横浜市鶴見区大黒町6番1号
設立 1984年9月17日
業種 輸送用機器
法人番号 6010701007551
事業内容 モータースポーツ用部品、車両の開発、製作及び販売
代表者 片桐隆夫(代表取締役社長兼最高経営責任者)
資本金 4億9,480万円
純利益 200万円
(2021年03月31日時点)[1]
純資産 45億3,400万円
(2021年03月31日時点)[1]
総資産 59億7,900万円
(2021年03月31日時点)[1]
従業員数 194名(2015年3月時点)
主要株主 日産自動車100%
外部リンク www.nismo.co.jp
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ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社英語: Nissan Motorsports International CO.LTD.)は、かつて存在した日産自動車の連結子会社。モータースポーツ向け自動車部品の設計・製造・販売、レースへの参戦などを行っていた。通称・愛称はニスモ (NISMO) 。

1984年に日産のワークス・チームのひとつである大森ワークスを母体に設立された。

2022年4月1日、株式会社オーテックジャパンと経営統合して社名を「日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社」とした[2]。以後本社はニスモ事業所に変更され、「NISMO」ブランドは継続する。

レース活動

元々日産社内のワークスチームが分社化するかたちで設立されているため、設立当初から積極的にレース活動を行っている。当初は追浜の総合研究所、もしくは鶴見の技術車両設計部が車両・エンジンの開発を行い、NISMOがサーキットでのオペレーションを行うという役割分担が多かったが、後にNISMO自身で開発機能も持つようになった。

過去にはル・マン24時間レースなどの海外のレースや、国内レースの全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権 (JSPC) 、全日本ツーリングカー選手権 (JTC/JTCC) ・全日本GT選手権 (JGTC) →SUPER GTなどに参戦。数多くのタイトルを獲得している。

NISMOロードカー

ニスモはレースでの経験・技術を活かした市販車用のパーツ類も製造・販売している。またそれらを利用して車両トータルのチューンアップを施したコンプリートカーも販売している。

2013年からは、親会社である日産との協業で「ニスモ・ブランド拡大戦略」を発表した。これまでの「メーカー直系のサード・パーティ」から「日産本体の正式なサブブランド」として位置づけを変更。ニスモの高性能を日産純正品質で保証したモデルとして開発し、順次各モデルに展開している。販売戦略も、日本国内の強化とともに本格的グローバル展開を図っている。

また2013年6月には、F1ウィリアムズチームの関連会社であるウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングとの提携を発表した。2014年より順次日産車ベースの高性能市販車を共同開発・リリースしていくとしている[3]

2017年5月には、コンプリートカーの企画開発を、オーテックジャパンに新設した「ニスモカーズ事業部」に統合。マーケティング機能も備え、国内外のグローバル戦略の拠点となる。また、このことを機としてオーテックジャパンが毎年主催している「AOG湘南里帰りミーティング」の参加資格として、NISMOのロードカーも認められることになった。

NISMOバーションとしてロードカーを足回りや内外装、マフラー、アルミホイールのほか、グレードによっては吸排気系、コンピュータ、ECUにまで手が加えられ販売されている。オーテック事業所が一貫して架装を手掛ける。GT-RフェアレディZジュークノートマーチリーフセレナパトロールセントラ[注釈 1]に設定されている。

2017年11月24日に、日産がニスモのラインナップを充実させると共に、新たなるスポーティサブブランドとして「AUTECH(オーテック)」をラインナップとして展開することを発表した[4]。これにより今後は、ピュアスポーツ志向のニスモ、プレミアムスポーティー志向のオーテックの二本立てで展開していくことになる。

過去のロードカー

製品・サービス

NISMOブランドを冠した自動車部品・自動車関連アクセサリー・グッズを発売している他、エンジンやミッション・足回りのチューニング作業や、エンジンのコンディションを新車状態に近づけるセッティング作業などのサービスメニューの提供、製造廃止により供給されなくなっていた旧型車の純正部品の復刻生産を柱とする「NISMOヘリテージパーツ」[注釈 2]の販売を行う。

NISMOフェスティバル

脚注

注釈

  1. ^ パトロールは日本国外で販売されている大型SUV、セントラは北米で販売されるセダンで、日本ではシルフィとして販売される。
  2. ^ 再生産が困難な部品については純正部品の図面を基にしたNISMOによる同等品の生産、リビルド品の提供やオーバーホール、NISMOチューニングパーツでの代用の提案など、あらゆる角度・方策から旧型車のコンディション維持をサポートするプログラム。2017年12月より、先ずR32型スカイラインGT-Rを対象に供給を開始した。なお、復刻生産される部品の部品番号はNISMOによって新たに採番されている。

出典

  1. ^ a b c ニッサン・モータースポーツインターナショナル株式会社 第37期決算公告
  2. ^ 日産自動車、特装・モータースポーツの新会社を設立 - 日産自動車 2021年12月17日(2021年12月17日閲覧)
  3. ^ F1のウイリアムズとニスモが技術提携を発表! 協力して日産車ベースの高性能モデル開発へ! - autoblog日本版・2013年6月28日
  4. ^ 日産自動車、日本国内の「NISMO」ロードカーラインナップの拡充と、新たなスポーティーサブブランド「AUTECH」の投入を発表』(プレスリリース)日産自動車、2017年11月24日https://newsroom.nissan-global.com/releases/171124-01-j2017年11月27日閲覧 
  5. ^ NISMO 270R 発売(1994) 初のオンロード・コンプリートカー”. NISMO. 2025年1月28日閲覧。
  6. ^ スカイライン NISMO GT-R LM 公認用ロードカー”. 日産自動車. 2025年1月28日閲覧。
  7. ^ NISMO 400R 発売(1995) オンロード・コンプリートカー第2弾”. NISMO. 2025年1月28日閲覧。
  8. ^ NISMO R34 GT-R Z-tune(2004) NISMOコンプリートカーの集大成”. NISMO. 2025年1月28日閲覧。
  9. ^ RB26DETT改Z-tuneには、大きく分けて開発初期のテスト用「Z1」と市販車用「Z2」の2つの仕様が存在する。「Z2」は製作された20機全てにシリアルナンバーが割り振られており、ニスモが将来的なデータの管理を約束している。
  10. ^ a b NISMO マーチ S-tune COMPLETE/NISMOフェアレディ Z S-tune GT S-tuneコンセプトを具現化したコンプリートカー2台を発売(2004)”. NISMO. 2025年1月28日閲覧。
  11. ^ NISSAN GT-R(R35)用「NISMOクラブスポーツパッケージ」発売”. NISMO (2008年8月29日). 2025年1月28日閲覧。
  12. ^ フェアレディZ Version NISMO/フェアレディZ Version NISMO Type 380RS(2007)NISMOコンプリートカーの大きな節目”. NISMO. 2025年1月28日閲覧。

関連項目

その他

スーパー戦隊シリーズの『炎神戦隊ゴーオンジャー』では、ゴーオンレッドが加入前に所属していたレーシングチームのテスト走行シーンに、XANAVIモチュールNISMO-Zが本山哲とともに登場した。

外部リンク


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