サブパーティキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:55 UTC 版)
「ファイナルファンタジーVIII」の記事における「サブパーティキャラクター」の解説
物語中で一時的に操作することになるキャラクターたち。ラグナ、キロス、ウォード、そしてエルオーネ(後述)の()内の年齢については、スコール達が見た過去の時点での年齢。 ラグナ・レウァール(Laguna Loire) 声 - 平田広明(『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』) / 演 - 菊間秋彦 年齢(27歳)推定44歳 身長181cm 誕生日1月3日 血液型B型 本作のもう一人の主人公。時々スコールたちが見る不思議な夢の登場する謎の人物。ことわざや人の名前を間違える事が多く、緊張すると足がつる癖があるなどおっちょこちょいである。一度こうと決めると後先考えずに直進するので、友人のキロスとウォードはしばしば迷惑を蒙っているが、それを悉く生き延びてきた強運の持ち主でもある。また、その無邪気で飾らない言動とまっすぐな熱い心、そして分け隔てなく接する優しさは、多くの者を惹きつける不思議なカリスマ性となっている。 元はガルバディア軍の兵士だったが、持ってくる地図を間違えた挙句、任務を途中で放り出したり、公道のど真ん中に車を駐車してバーに出かけるなど、非常識な性格だった。セントラでの偵察任務で重傷を負い退役し、小村ウィンヒルに担ぎ込まれる。そこで親身になって世話してくれたレインと、その養女であるエルオーネと過ごすうちに、次第にいい加減さはなりを潜め、彼女たちを守りたいと思うようになる。 しかし、エスタの魔女後継者探しによってエルオーネがエスタ兵に攫われてしまい、キロス、ウォードと共にエルオーネ救出の為エスタを目指すことになる。旅費を稼ぐため、ティンバー・マニアックスの記者や映画の主演を務めたりしながら、長い時間をかけ遂にエスタ入りを果たし、「反アデル派」の協力も得てエルオーネを救出する。その後は狙われているエルオーネを守る為、またエルオーネの救出を手助けしてくれた「反アデル派」に恩を返す為、当時エスタを独裁政治で支配していた魔女アデルを、キロスやウォードや反アデル派と共に封印する事に成功するも、その功績と人柄が支持され、本人の意思と関係なくエスタの大統領になってしまう。 結局、アデル封印直後の混乱の真っ只中にあるエスタを放っておけなかったラグナは、エルオーネだけをウィンヒルのレインのもとに帰すが、レインはその直後に亡くなってしまい、エルオーネも孤児院に送られてしまった。ラグナがエルオーネの力の研究を諦めきれずにいたオダイン博士の不審な行動でその事実に気付いた時には、既にエルオーネは行方不明になっており、自分が死に際のレインのもとに戻らなかった事と、エルオーネを一度でも手放してしまった事を深く後悔することとなる。 ラグナたちの夢は20年程前の過去に起きた出来事で、エルオーネが自身の力で現代のスコールたちの意識を、過去のラグナ・キロス・ウォードにジャンクションさせた事で起きた現象である。ラグナたちはスコールたちが自分たちにジャンクションされている時は、スコールたちの精神にジャンクションされているG.F.の影響も引き継いでいる為、常人離れした戦闘を展開できるようになっていた(ラグナたちはこの現象を「妖精さんが来た」と言っている)。一方でスコールたちも過去のラグナたちが見聞きした事が彼らの光明になることもあり、スコールたちとラグナたちは互いに影響し合っている。終盤ではついにスコール達と出会い、打倒アルティミシアの作戦を伝え、世界の命運を託す。 実はスコールの父親。作中では明言はされていないもの、レインとの間に生まれた子供がスコールであることを示唆する台詞が複数見られる。使用武器はマシンガン。特殊技「デスペラード」ではアクション映画さながらの大立ち回りを行う。 『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』にも登場。 キロス・シーゲル(Kiros Seagill) 年齢(23歳)推定40歳 身長191cm 誕生日7月6日 血液型O型 時々スコールたちが見る不思議な夢の登場人物で、ガルバディア軍時代からのラグナの親友。無茶な行動や天然ボケ発言を繰り返すラグナに対するツッコミ役的存在。褐色の肌と、独特な服のセンスを持つ。 ラグナの魅力に惚れ込んでおり、「ラグナという娯楽なしの人生は退屈」とまで語る。セントラ偵察で怪我を期に軍を退役した後は、別の場所に搬送されたラグナを探してウィンヒルで再会し、彼にティンバー・マニアックスの記者職を斡旋した。後に誘拐されたエルオーネを救出しようとエスタを目指すラグナに同行し、エスタで反アデル派のクーデターに関わる事になる。 約17年経った現在ではエスタで大統領補佐官を務めており、エスタ軍とガルバディア軍との交戦の場に居合わせてしまった白いSeeDの船で偶然エルオーネと再会、彼女を保護してラグナのもとに連れて行った。 武器はカタールで、特殊技「ブラッドペイン」ではカタールで6度相手を切り刻む。 ウォード・ザバック(Ward Zabac) 年齢(25歳)推定42歳 身長217cm 誕生日2月25日 血液型A型 時々スコールたちが見る不思議な夢の登場人物で、ラグナ・キロスの親友。大柄な外見に似合わずよく喋り表情豊か。キロス同様ラグナの魅力に惚れ込んでいる。セントラ偵察任務での戦闘で喉元を斬られた事で声が出せなくなるが、その後もラグナとキロスとは顔を見ただけで不自由なく意思疎通が出来ている。 後に軍を退役し、ガルバディアのD地区収容所で働いていた(なお、この時D地区収容所に収容されていたゼルが、当時収容所で働いていた時のウォードにジャンクションした事で道や脱出路に詳しく、結果的にスコール達を救う事になる)。しかし退屈だった為かすぐに辞め、後にラグナたちと合流してエスタに関わる事になり現在はキロスとともに大統領補佐官を務めている。 使用武器はハープーン。特殊技「マッシヴアンカー」では武器をミサイルのように扱う。 サイファー・アルマシー(Seifer Almasy) 声 - 子安武人(『キングダム ハーツII』、『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』) / 演 - 真田知英、村田鉄信(アクション) 年齢18歳 身長188cm 誕生日12月22日 血液型O型 スコールより1歳年上のSeeD候補生で、学園一の問題児。序盤(SeeD試験時)に一度仲間としてパーティに参加する。 すでに正SeeDになっていてもおかしくない実力の持ち主だが、自己中心的で協調性が皆無な上、必要以上に好戦的な性格ゆえ万年候補生に甘んじている。にもかかわらず、何故か風神と雷神を連れて風紀委員長を務めている。「ホネのあるやつリスト」なるものを作成しており、その中にはスコールとキスティスの名が記されている。犬が嫌いなようでSeeD試験時にて寄って来た犬を追い払った他、風紀委員の権限を利用して「風紀委員からのお知らせ」に「ガーデンに犬を連れ込むな」と記した。リボルバータイプのガンブレードを用いるスコールとは対照的に、オートマティックタイプの「ハイペリオン」を得物とする。同じガンブレード使いであり、実力伯仲のスコールを猛烈にライバル視している。 劇中では語られないが、かつてラグナが演じた映画「魔女の騎士」に心酔しているという設定がある。 班長としてSeeD実地試験の命令違反を咎められ、懲罰室に入っていた時に知り合いのリノアの大統領拉致という無謀な作戦に新米SeeDばかり派遣されたという窮地を知り、バラムガーデンを脱走してティンバーに赴く。首尾よく大統領を捕らえたもののゼルのミスにより彼が窮地に追い込まれ、そこに現れたイデアに憑依するアルティミシアと出会った事で長年の夢だった「魔女の騎士」となり、その後ガルバディア軍を率いて何度もスコール達と戦うことになる。最後の戦いでは、召喚獣オーディンを「斬鉄剣返し」で真っ二つにした。なお、最後の戦いでは修行を積んだ影響かコートの裾がボロボロになっている。 最後の戦いには敗北するも、リノアを拉致してアデルの生贄に捧げた。結果的にプライドも戻る場所も失う道に陥るが、彼のことを思っていた雷神風神によって共に放浪生活に興じ、自分の場所を取り戻す。アルティミシアには「居場所を失った」ことを見透かされていたようで、イデア(を操ったアルティシア)と初めて接触した際には言葉巧みに勧誘され、嫌いであったはずの「犬(魔女の騎士)」になることを選んだようである。 彼もまた、スコール達と同じ孤児院で育っていた。物語の中では明確にされないものの、やはりGFの影響で幼い頃の記憶を失っていたが、物語中盤で何故か思い出している。ちなみに「魔女の騎士」に憧れるようになったのはラグナ主演の「魔女の騎士」を題材とした映画を幼少期に見たからであり、サイファーのガンブレードの構え方や勝利ポーズは、この映画の中でラグナが使ったそれである。 『KHII』にも登場する。 イデア(Edea) 演 - 青木まゆこ 年齢等は一切不明。 ガルバディアに突如現れた妖艶な魔女。当初は世界に対して優位に立とうとするデリング大統領と手を組み、ガルバディアの親善大使となったのだが、巨大な魔力で国民を魅了し、デリングを殺してガルバディアの最高指導者となる。魔女を倒す為に作られたSeeDに対しては並々ならぬ憎悪を抱いており、自国のガルバディアガーデンを除いた2校のガーデンを破壊するためにミサイル発射を命じる。それと同時にある特殊な力を持つエルオーネを探しており、世界各地に軍を送り暴虐の限りを尽くしている。 正体はバラムガーデンの学園長シドの妻「イデア・クレイマー(Edea Kramer)」で、かつてスコールたちがいた孤児院で彼等の面倒を見ていた。孤児たちからは「ママ先生」と呼ばれていた。また自身の敵とも言えるSeeDとそれを育てるガーデンの提唱者でもあった。以前は優しく献身的な女性で、スコールたちの事も本当の子どものように可愛がっていたが、成長したスコールたちの前に現れた彼女にはその面影が全く感じられない。 その実は、孤児院の子供たちを守るため、未来の魔女アルティミシアにあえて憑依されたためであった。アルティミシアの干渉を強く受け始めた時、まだ辛うじて正気を保っていたイデアは、このままではいずれ精神を乗っ取られてしまうと悟る。その中でアルティミシアの狙いが孤児院の子供たちのひとりであるエルオーネだと気付き、エルオーネを守るために彼女に関する情報をアルティミシアに渡さないよう自ら精神を閉ざし、SeeDが自分を倒してくれる事を願いながら抜け殻となった肉体をアルティミシアに明け渡してしまった。後にスコールたちに倒されたことで正気に帰り、スコールたちに辛い選択を強いてしまった己を責める。そしてアルティミシアによる悲劇の連鎖を断ち切るために自らの身を封印する事を覚悟し、エスタのオダイン博士のもとに向かうために一時的に仲間としてパーティに加わる。しかしイデアの「魔女の力」はリノアに継承されていた為、彼女自身はもうアルティミシアに操られる心配はなくなっていた事が判明する。 アルティミシアに操られていたとはいえ、序盤の戦闘ではスコールを氷柱の一撃で打ち倒すほどの力を見せた。この技は正気に返った今でも健在であり特殊技として使用が可能。
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