グロチウス
フーゴー・グローティウス
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フーゴー・グローティウス(蘭: Hugo de Groot, Huig de Groot、英: Hugo Grotius、1583年4月10日 - 1645年8月28日[1])は、オランダの法学者。
- ^ Hugo Grotius Dutch statesman and scholar Encyclopædia Britannica
- ^ 発行人・児山敬一『人物学習辞典2巻 オハ~サト』昭和61年、266頁。
- ^ See Vreeland (1919), chapter 1
- ^ See Ittersum (2006), chapter 1.
- ^ a b c d 佐藤弘幸 著「Ⅱ ベネルクス第1章 オランダ共和国の成立とその黄金時代」、森田安一編 編『新版世界各国史 14 スイス・ベネルクス史』山川出版社、1998年、pp.252-253頁。ISBN 4-634-41440-6。
- ^ 太田 (2003) p.102
- ^ 太田 (2003) p.96
- ^ 安武真隆 著「〔書評〕太田義器著, 『グロティウスの国際政治思想-主権国家秩序の形成』, ミネルヴァ書房, 二〇〇三年」、関西大学法学会編 編『關西大學法學論集 第五六巻 四号』関西大学法学会、2006年、pp.986-1004頁。ISSN 0437-648X。
- ^ Grotius, Hugo The Rights of War and Peace Book I, Introduction by Tuck, Richard: Indianapolis: Liberty Fund, 2005.
- 1 フーゴー・グローティウスとは
- 2 フーゴー・グローティウスの概要
- 3 生涯
- 4 参考文献
- 5 関連項目
グロチウス
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グロチウスの主眼は、彼が国際法の父と呼ばれるように、各市民国家間の平時および戦時の合理的かつ非実定的な法を探究することにあった。このことは、彼の主著の『戦争と平和の法』という表題にそのまま現れている。そこでは、以下のような法の重層構造が見られる。 正しい理性の命令である自然法 意思に起源を有する意思法神の意思によって成立する神定法普遍的な神定法 ある民族に固有の神定法(とりわけヘブライ法) 人の意思によって成立する人定法万民の合意によって成立する万民法 各市民国家にのみ妥当する市民法 ここで重要なのは、各法の優先順位である。自然法、万民法および市民法が全く別のことを定めている場合には、市民は、原則として、市民法に従うことを強いられる。つまり、各市民国家内部において強制力を有するのは、市民法である。なるほど、自然法は道徳的な指図として、市民共同体内部においてもなお妥当するが、しかし、それは強制不可能な規範に過ぎない。また、万民法と自然法との関係においても、自然法が劣後する。グロチウスは、自然法の普遍性と市民法の尊重とを、強制可能性の有無という観点から両立させたのである。
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