フランシスコ・スアレスとは? わかりやすく解説

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フランシスコ・スアレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/20 02:04 UTC 版)

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フランシスコ・スアレス

フランシスコ・スアレス(Francisco Suárez、1548年1月5日1617年9月25日)は、スペイン神学者哲学者法学者イエズス会士

経歴

1548年にグラナダで生まれ、16歳でサラマンカ大学イエズス会に入り、哲学教会法神学を学んだ後、セゴビア大学、バリャドリッド大学、アビラ大学、ローマ大学サラマンカ大学コインブラ大学グレゴリアン大学など多くの大学で講義し、「俊秀博士」(Doctor Eximius)と呼ばれた。

業績

オッカム派の唯名論が台頭してスコラ学が崩壊した後に、トマス・アクィナスの学説を中心に、スコラ学を総合的に体系化し、神学哲学法学にわたって大きな影響を与えた人物。アリストテレストマス・アクィナスの系列からなるスコラ学を集大成し、中世と近代の学の橋渡し的役割を果たした人物で、多くの人物に多大な影響を与えた。

哲学の分野では、デカルトの『省察』第4答弁ではスアレスの「形而上学的討論」に、また、バークレーもスアレスの「類比論」に言及がある。ライプニッツクリスティアン・ヴォルフカントにも影響を与えたとされる。

法学の分野では、人民主権論、社会契約論自然法論国際法の基礎を築き、グロチウスに多大な影響を与えた。

著書

  • 山辺建訳「法律についての、そして立法者たる神についての論究」上智大学中世思想研究所編『中世思想原典集成20巻-近世のスコラ学』691頁(平凡社
  • 小川量子訳「形而上学討論集」上智大学中世思想研究所編『中世思想原典集成20巻-近世のスコラ学』881頁(平凡社)

参考文献 

脚注

関連項目 

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