イ・ウとは? わかりやすく解説

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い・う〔いふ〕【言う/×云う/×謂う】

読み方:いう

[動ワ五(ハ四)]

[一]言葉口に出す。心に思っていること、考え判断などを相手伝達するために、言葉出したり、文章表したりする。

口を通して言葉として出す。「やっと片言を—・うようになった

言葉にして表す。思うことを言葉表現する。「文句を—・う」「だれもが彼のことをよく—・わない」「これ以上—・うことはない」「出席できない旨を手紙で—・ってきた」

名づける称する。…と呼ぶ。「一一三日文化の日と—・う」

世間の人がそのように称する一般にそう呼ばれている。「縁起がいいと—・われる大安の日」「彼は無類好人物と—・われている」

[二]

何らかの声や言葉発する。「わあと—・って泣き出した

動物などが声を出す。物が音を発する音を立てる。「わんわん—・う」「鉄瓶ちんちん—・う」「床がみしみし—・う」

[三]実質的な[一]の意味弱まったり、なくなったりして、常に他の語付いて用いられる

(「…という」の形で体言続けて

同格であることを示す。「ハイジと—・う少女」「世界の中のアメリカと—・う国」「人事部と—・う部署

㋑「と」の前の事柄を特に取り立てて示して、意味を強める。「人と—・うものはわからないものだ」「おまえと—・うやつは何とひどい人間なのだ」

数量を表す語に付いてその意味強める。…に相当する。「何十万と—・うイナゴの大群

㋓同じ名詞前後置いて、それに属するものはすべて、または、その語を強める意を表す。「入り口と—・う入り口閉鎖された」「店と—・う店はどこも休んでいた」「今日と—・う今日はがまんできない」「特に用事と—・う用事でもないが」

(「…というと」「…といえば」「…といい…といい」などの形で)話題として取り上げて示す。「今いちばんおもしろ映画と—・えば何でしょう」「大きさと—・い、値段と—・い、ちょうど手ごろだ」

副詞「こう」「そう」「ああ」「どう」に「いう」「いった」が付いた形で体言続けて、…のような、…の類の、の意を表す。「ああ—・う場所には近づくな」

代名詞「これ」「どこ」「なに」に「という」「といった」などが付いた形で、あとに打消し語句伴って、特に取り立てて言うほどの…がない意を表す。「これと—・う欠点もない」「これと—・った趣味がない」「どこと—・ってからだに悪いところはない」

(「…という」「…ということだ」などの形で)話の内容直接でなく他からの情報にもとづくことを表す。「気象庁長期予報によると、今年の冬は寒いと—・う」「病状峠を越したと—・うことなので安心した

(「…といっても」「…とはいえ」「…とはいうものの」などの形で)事実は…であると認められるが、しかし…である(でない)意を表す。…であっても。「春と—・っても風はまだ冷たい」「失敗したとは—・え、悲観はしていない

接続助詞「から」に「といって」が付いた形で、あとに打消し語句伴ってそのような条件理由であっても必ずしも…でない、の意を表す。「対戦相手が弱いからと—・ってあなどってはいけない」

(「…といったらない」の形で)程度が、これ以上に…なことはない、極めて…だ、の意を表す。「病弱な上に、年はとるし、心細いと—・ったらない

(「そうかといって」「かといって」「といって」などの形で)本心としては拒みたいが、拒むのもまずいという意を表す。「ごちそうしてもらう筋合いではないが、そうかと—・って割り勘というのも不都合だ

[四]

詩吟吟ずる

漢詩(からうた)、声あげて—・ひけり」〈土佐

求愛する言い寄る

「いとねむごろに—・ひける人に、こよひあはむと契りたりけるに」〈伊勢・二四〉

[補説] [三]3の、「こういう」「そういう」「ああいう」「どういう」はまとまった一語として連体詞考える。

[可能] いえる

[用法] いう・はなす——「言う」は「独り言を言う」「言うに言われない」のように、相手有無かかわらず言葉を口にする意で用いるほかに、「日本という国」「こういうようにやればうまく行くというわけだ」など引用表現にまで及ぶ。◇「話す」は「しゃべる」とともに、「喫茶店友達と話す」「電話近況を話す」のように、相手がいる場での言葉伝達である。「話し方教室」とはいうが、「言い方教室」とはいわない。◇類似の語に「述べる」「語る」があるが、ともにまとまった内容筋道立てて発言する意の語であり、「意見述べる」「紙上述べる」のように用いたり、「物語」「義太夫語りのような熟語生んだりする。


読み方:ユズyuzu), イウ(iu), イノス(inosu), ユ(yu), ユウyuu

ミカン科常緑小低木園芸植物薬用植物

学名 Citrus junos


イウ

名前 Yiu

李グウ

(イ・ウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 03:16 UTC 版)

雲峴宮 李
続柄 李堈第二男子(高宗孫)

全名 (이 우)
称号 成吉(初名)
念石・尚雲(雅号)
身位
敬称 殿下
出生 1912年11月15日
日本統治下朝鮮京畿道京城府
死去 (1945-08-07) 1945年8月7日(32歳没)
日本広島県広島市(現南区似島
埋葬 雲峴宮 家族墓地
配偶者 朴賛珠
子女 李淸、李淙
父親 李堈
母親 金興仁
軍歴
忠誠 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
服務期間 1933年 ~ 1945年
階級 陸軍大佐(追叙)
主な戦歴 大東亜戦争
叙勲 下記#栄典を参照
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被爆後の広島市。米軍撮影。横断する道路が相生通りであり、福屋は写真中央下のビル。
が発見された地。
の死を報じる新聞記事(『毎日新報1945年8月9日付)
韓国人原爆犠牲者慰霊碑(大韓民国国会議長李孝祥揮毫)は、以前は李が発見された地にあった。石碑には「李殿下外貳萬餘靈位(李グウ殿下外(ほか)二万余の霊位)」と篆書で刻まれている。

(り ぐう、イ・ウ、ハングル: 이 우、1912年11月15日 - 1945年8月7日)は、李王家の一族で、日本公族陸軍大学校卒。広島へ投下された原爆の爆心地から710mの地点で被爆、翌日に逝去した。

父は大韓帝国皇帝高宗の五男・李堈。母は側妾の金興仁。純宗李王垠の甥に当たり、李鍵(桃山虔一)は異母兄、李海瑗は異母妹、李錫は異母弟、李源は甥。初名は成吉、雅号は念石・尚雲[1]

生涯

日本領朝鮮京畿道京城府沙洞宮に生まれる。幼少期は鐘路小学校尋常科に通学し、運動が好きで活発な少年だった[2]。そして、ことのほか馬術を愛好していた[2]

1917年興宣大院君の孫(父・李堈の従兄)で、父から公位を継承していた李埈公が急逝した。そのため5歳の時に養子となり、雲峴宮の第4代宗主と公位を継承[3]、薨去まで「公殿下」と呼ばれるようになる。

1922年(大正11年)に内地へ渡って学習院初等科に入学。1925年(大正14年)9月、居所を東京府豊多摩郡渋谷町下渋谷常磐松(後の常磐松町)に移転[4]。その後陸軍中央幼年学校に入学。在学中は、幼少からの婚約者朴賛珠(朝鮮貴族朴泳孝侯爵の孫娘)から送られた手紙を、同期生が奪い取って読もうとした逸話が残っている[5]1933年(昭和8年)に陸軍士官学校(45期)を卒業し、野戦重砲兵科に進んだ。この間、1932年(昭和7年)に成年を迎え、篠田治策の後見から外れる[6]

1935年(昭和10年)5月3日、朴賛珠と結婚する[7][注釈 1]。妃賛珠との間に二男(李淸、李淙)を儲けた。

1941年(昭和16年)に陸軍大学校(54期)を卒業した[3]

1945年8月6日広島に置かれた第二総軍の教育参謀(陸軍中佐)であった李は、馬に乗って司令部への出勤途中、福屋百貨店爆心地から710m)付近で広島市への原子爆弾投下に被爆した。は被爆後もそのまま西方へ馬を飛ばしたが、最終的に力尽きて本川橋西詰(橋桁の下とも)で抜いたサーベルを手にしたままうずくまっていた。そこを同日夕刻に捜索隊に発見され、ただちに市内似島の病院に収容された。翌7日午前5時5分に死亡した[10][3]。公位は嫡男の李清が継承した[11]。『官報』には、その死を「広島ニテ作戦任務御遂行中空爆ニヨリ御負傷同七日戦死セラレタリ」としている[12]

御附武官の吉成弘中佐は、本来ならに同行しているところ、偶然水虫のため一足早く第二総軍司令部に出勤し、そこでを待っていたため、被爆死を免れた。しかし副官として自責の念に駆られ、の死の直後にピストル自決した。病床に就ききりでいた吉成を、瀕死の鍝は「お前の方は、体は大丈夫か」と気遣ったと言う。死後、鍝は陸軍大佐に昇進した。亡骸は11日までに輸送機で朝鮮京城府鐘路区雲泥町の李鍝公邸に帰着した[12][3]昭和天皇香淳皇后皇太后は弔問のため使者を李鍝公邸に派遣した[12]8月15日、京城の京城運動場で葬儀が行われ、墓所は京畿道楊州郡和道而倉峴里(現楊州市)とされた[13]

慰霊碑の悪用と南北対立

原爆で死亡した朝鮮人を悼み、韓国人原爆犠牲者慰霊碑1970年4月10日に建設された。慰霊碑の場所は李が発見された本川橋の西詰めに建立された。そこは広島平和記念公園(1954年に開園)の向こう岸であるため、1980年代から「(平和記念公園の外に設置されているのは)差別のためだ」と主張された[14][15]。李の慰霊碑のケースについても、日本人攻撃に悪用され、「差別利権」勢力が日本の官民へ要求を通す「根拠」に悪用された例の一つとなっている。戦後の日本では、在日朝鮮人・韓国人への支援・配慮・同情など善意が、時間の経過とともに、左派政治的勢力、祖国送還は嫌だが民族主義と反日は辞めたくない在日系により「差別利権」の「武器」として悪用される構造が形成されてきた。慰霊碑だけでなく、戦後の在日朝鮮人・韓国人1世が出稼ぎで来て帰国拒否や密入国者が圧倒的に多数なことなどを含め、インターネットの普及を通じて日本国内で数々の彼らによるデマに対する事実が広まっている。その一方、韓国メディアで依然として彼ら発端のデマが報道され続け、韓国人が反日憎悪感情を増し続ける流れがある。親北勢力も含む日本国内のメディアや左派日本人が、こうした反日感情扇動・日本人嫌悪感情の流布に関与し、韓国メディアを通じて韓国国内で再拡散される構図が、結果として日本と韓国の対立構造を固定化し、親北勢力の望む日韓対立の温床となっている[16]

他にも、この慰霊碑に関して、北朝鮮を支持する朝鮮総聯と韓国を支持する民団が慰霊碑の「韓国人」という表現を「朝鮮人」にすべきと対立している。他にも「南北統一碑」とする案があったが、文言などの調整がつかなかった[14]。最終的に1999年に平和公園内(慈仙寺跡地付近)に移設時に慰霊碑の表記は「韓国人」と変更された。

栄典

脚注

注釈

  1. ^ 朴泳孝はもともと高宗の先代の国王である哲宗の王女永恵翁主の駙馬(王婿)であり、賛珠は極めて高貴な出自である。公妃として勲二等宝冠章[8]を経て、勲一等宝冠章に昇綬[9]

出典

  1. ^ 金乙漢 (2010-08-15). 조선의 마지막 황태자 영친왕. 페이퍼로드. p. 58. ISBN 978-89-92920-45-2 
  2. ^ a b 三井兵治 編『朋友(ポンユウ)』東京新進堂、1922年、167頁。 NDLJP:970239/139
  3. ^ a b c d コーナー l 金曜ステーション l KBS WORLD Japanese”. world.kbs.co.kr. 2023年7月31日閲覧。
  4. ^ 『官報』第3916号「宮廷録事」、大正14年9月11日(NDLJP:2956065/3
  5. ^ わが武寮 1982 p.584-585
  6. ^ 『官報』第1766号「彙報」、昭和7年11月17日(NDLJP:2958237/5
  7. ^ 昭和10年宮内省告示第11号、(『官報』第1766号、昭和10年5月4日)(NDLJP:2958977
  8. ^ 『官報』第2498号「敍任及辭令」(昭和10年5月4日)(NDLJP:2958977/4
  9. ^ 官報』第5509号「叙任及辞令」昭和20年5月28日。p.219
  10. ^ 昭和20年宮内省告示第20号、(『官報』第5574号、昭和20年8月11日)(NDLJP:2962075/3
  11. ^ 昭和20年宮内省告示第21号、(『官報』第5574号、昭和20年8月11日)(NDLJP:2962075/3
  12. ^ a b c 『官報』第5574号「宮廷録事」、昭和20年8月11日(NDLJP:2962075/3
  13. ^ 昭和20年宮内省告示第22号、(『官報』第5592号、昭和20年9月1日)(NDLJP:2962094/7
  14. ^ a b 韓国人原爆犠牲者の慰霊碑 | 中国新聞デジタル”. 韓国人原爆犠牲者の慰霊碑 | 中国新聞デジタル (2023年5月9日). 2023年7月31日閲覧。
  15. ^ 韓国人原爆犠牲者慰霊碑 | 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター”. www.hiroshimapeacemedia.jp. 2023年7月31日閲覧。
  16. ^ 「決定版どうしても“日本離れ”できない韓国」 p43, 黒田勝弘 2015年
  17. ^ 『官報』第849号、「叙任及辞令」1929年10月28日。p.672
  18. ^ 『官報』第2043号「叙任及辞令」1933年10月21日。p.497
  19. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。
  20. ^ 『官報』第5048号「叙任及辞令」1943年11月9日。p.197

参考文献

  • 東幼史編集委員会『東京陸軍幼年学校史 わが武寮』東幼会、1982年10月。 

関連項目


  • 画数:5
  • 音読み:イウ

  • 画数:10
  • 音読み:イウ、 ユ
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